【ライブレポート】ももクロによる新しいエンターテインメントショー

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6月25日に、27歳の誕生日を迎えたばかりの高城れにオンラインライブ<高城れに『CongratuRenichan〜The 02 season 2020〜』>および、ももいろクローバーZ結成13年目初となるオンラインライブ<ももいろクローバーZ「Behind closed doors『2020 次が始まり』」>が開催され、その模様がGYAO!で生配信された。オフィシャルから届いたレポートを掲載する。

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今回のオンラインライブは、ファンの方へ少しでも楽しい時間を提供したいというメンバーやスタッフの思いから企画され、新型コロナウイルスの感染拡大防止のための運営ガイドラインを徹底し、公開共有を行うなどスタッフ側の決意や熱意も伝わるチーム一丸となる取り組みとなった。事前にガイドラインを共有し、当日は問診票の記入や検温、アルコール消毒など、感染拡大防止のための対策が講じられた。

本オンラインライブは2本立てで、1本目は先日誕生日を迎え27歳になったばかりの高城れにのソロライブからスタートした。開演になると、「Dancing れにちゃん」のイントロとともに赤を基調としたドレッシーな衣装に身を包み、ソーシャルディスタンス対策としてフェイスマスクを着用した高城れにがバンドメンバーとステージへ登場。バンドメンバーの間にもアクリル板がセットされ、ステージ上でもソーシャルディスタンスを守る対策がとられた。今回のライブは、3月に配信リリースされた新曲「Dancing れにちゃん」でライブを開始。本楽曲をはじめ、MAXの「Ride on time」、佐々木彩夏のソロライブで定番化している「キューティーハニー」を披露しMCパートへ移った。





オンラインライブを迎え「今日は無観客ライブ、それぞれの場所で楽しんでると思いますが、盛り上がってますかー?モニターも8台あって、ステージの上からもみんなの顔が映し出されてるから、居眠りとかしてたら見つけ出して、さらしちゃうから気を抜かないで一緒に盛り上がりましょうね!」とファンに向け呼びかけ、さらに「衣装は今年お披露目する予定だった新衣装で来ました!どうですかー?セクシーですか?」と恥ずかしそうに衣装を披露した。

その後も、引き続きダンスナンバーを中心とした荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」、BoAの「VALENTI」、Superflyの「タマシイレボリューション」を続けて披露。そしてバンド紹介、出演しているダンサーにお礼を述べた後、こちらも初披露となる昨年2019年12月配信リリースの「everyday れにちゃん」を“れにちゃんスマイル”全開で歌い切った。









最後のMCでは「すごく緊張しました!いっぱい間違えちゃった!ごめんなさい!」と久しぶりのパフォーマンスに緊張したことや、「まだまだこのメンバーで来年の3月もたくさんたくさん素敵なものをお届けできるように頑張りますので、みなさんもうちょっと待っててください!」とコメントし、高城れに27歳初のオンラインソロライブの幕は閉じた。



ライブ2本目は、今年5月にグループ結成13年を迎えていたももいろクローバーZが登場。この日のためにファンから募集していたコール音声が載ったSEの「overture 〜ももいろクローバーZ参上!!〜」が流れ、無観客の会場にファンからの大きな声援が響き渡った。“MCZ”とシンプルかつ大胆なオブジェとともにソーシャルディスタンスを意識したフェイスガードを装着した4人が登場し、彼女たちの代表ナンバーでもある「行くぜっ!怪盗少女 -ZZ ver.-」で本編がスタート。その後は、昨年ドラマ主題歌にもなった「stay gold」や「猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」」、「ゴリラパンチ」と勢いのあるパフォーマンスを見せつけた。





MCでは恒例の自己紹介を披露。直接ファンから声援してもらうためZoomにて『6月のミッドナイト作戦』を実施していることに触れ、ライブに生参加しているファンの盛り上がりが映し出された。Zoomで繋がったファンクラブ会員数は641名、「overture 〜ももいろクローバーZ参上!!〜」の声の参加が806名と、新しいコミュニケーションのあり方にメンバーのテンションも上がっていた。







ポップさ溢れるナンバー「マホロバケーション」や、昨年夏のライブのテーマソングを「Nightmare Before Catharsis」を立て続けに披露し、会場、画面越しのファンのボルテージを上げてきたと思いきや、人生のチルを表現した心地よいサウンドの「Re:Story」を座りながら仲睦まじく披露し、楽曲の世界に引き込んだ。「The Diamond Four」ではミュージックビデオを彷彿させるワンカメでの撮影手法が取り入れられ、観客席を練り歩いた後客席に座るという、この環境を逆手にとったパフォーマンスを披露した。



















8曲を披露し、『6月のミッドナイト作戦』に参加している人々や、GYAO!にて生配信を見ている人々からのコメントに触れ、百田から「こんな感じでみなさんの私生活をのぞかせてもらってる感じもしつつ、お家でライブDVDとかを見て盛り上がってるのかなと思うと嬉しくなるね」と、オンラインライブならではのコミュニケーションをファンと一緒に楽しんだ。「天国のでたらめ」、「クローバーとダイヤモンド」を歌い上げ、美しい歌声を会場、画面の向こうにいるファンの方隅々にまで響かせ、本編最後で百田は「新しい形で、みなさんとコミュニケーションを取らせてもらいながら、私たちも久しぶりに、みんなでこうしてステージに立つことができました。とっても嬉しいです!」と感謝の気持ちを述べた。





Zoomにて本ライブに生参加しているファンを中心に興奮冷めやらぬ声援が送られ、アクリル板にてメンバー間が仕切られたステージへメンバーが再登場。ここからはソーシャルディスタンスを意識したステージ構成のもとフェイスガードを外してパフォーマンスを行った。そしてメンバーより、『6月のミッドナイト作戦』で挑戦する『TDFみんな大好き「走れ!」のあの暗くなるのをリモートで成功させよう大作戦!!』という、指定されたタイムで部屋の電気を消して、暗闇の中サイリウムを振ってもらうというミッションが説明され、「走れ! -ZZ ver.-」のパフォーマンスがスタート。ライブ、配信という壁を超えた視聴者との見事な共同パフォーマンスに成功した。ミッション該当箇所をプレイバックで見返し、新たなエンターテインメントの創出に喜びを分かち合い、続けて「吼えろ」、「ザ・ゴールデン・ヒストリー」、「Chai Maxx」とダンスナンバーを中心とした楽曲を、アクリル板を挟んでの新しいフォーメーションにて披露し、ももクロとしても新鮮な時間を提供した。アンコールラストは、「笑―笑 〜シャオイーシャオ!〜」をキッズダンサー総勢91人と映像で、そして高城れにソロライブのメンバーと一緒に踊りながら、会場、画面、全てをに笑顔でいっぱいにした。





















最後に百田は「みなさんと新たな形でまたお会いできることを私たちも楽しみにしています。私たちにできることを一生懸命探しながら、みなさんにお届けできるようにしていきたいなと思っておりますので、ぜひまた楽しみにしていてください!」と立ち止まらず進み続ける決意を述べ締めくくった。

新型コロナウイルスの拡大拡散防止のため、最大限のガイドラインを作成し厳重体制で挑む中で、ももいろクローバーZだからこそ魅せられる“エンターテインメント”の形を新しく創出することができた新しいエンターテインメントショーは無事終了を迎えた。

ライブ写真撮影:上飯坂一

<セットリスト>

■高城れに<CongratuRenichan〜The 02 season 2020〜>
01.Dancing れにちゃん / 高城れに
02.Ride on time / MAX
03.キューティーハニー
04.ダンシング・ヒーロー / 荻野目洋子
05.VALENTI / BoA
06.タマシイレボリューション / Superfly
07.everyday れにちゃん / 高城れに

■ももいろクローバーZ<Behind closed doors『2020 次が始まり』>
overture 〜ももいろクローバーZ参上!!〜
01.行くぜっ!怪盗少女 -ZZ ver.-
02.stay gold
03.猛烈宇宙交響曲・第七楽章「無限の愛」
04.ゴリラパンチ
05.マホロバケーション
06.Nightmare Before Catharsis
07.Re:Story
08.The Diamond Four
09.天国のでたらめ
10.クローバーとダイヤモンド
<ENCORE>
11.走れ! -ZZ ver.-
12.吼えろ
13.ザ・ゴールデン・ヒストリー
14.Chai Maxx
15.笑―笑 〜シャオイーシャオ!〜

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