ディープ・パープル「ギランはずい分前に“Child In Time”は歌わないと決めた」

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ディープ・パープルのロジャー・グローヴァー(B)が、2002年春以降、彼らがライブで「Child In Time」をプレイしていない理由について語った。イアン・ギランから、もう歌わないと告げられたという。

◆ディープ・パープル画像

グローヴァーはNoise11.comのインタビューでこう話した。「かなり前のことだよ。彼はストップをかけたんだ。“もうあの曲は歌わない”って言ってた。個人の決断だった。僕らはそれに従うしかない。彼は僕らのシンガーだからね。僕らはそれをリスペクトしている」

「あの曲は僕らが24のとき作ったんだ。24のときって、74のときとはずい分異なる方法で物事に当たることができる。それに、バンド内の権力闘争でちょっと傷がついたってとこもあったんじゃないかと僕は思う。イアン・ギランはある夜、“風邪を引いてるから、今日はChild In Timeは歌えない”って言ったことがあるんだ。でも、リッチー(・ブラックモア)はステージでそのオープニング・コードを弾き始めた。オーディエンスはもちろん大喜びだ。イアンはやらされたんだよ。ちょっとした紛争を巻き起こしたわけだ」

「イアンは年を取ってからも歌おうとしたが、僕ら、トップ・ハーモニーにサンプラーやギターを使ってごまかしたくなかったんだ。だから、彼は“ここまでだ。もうこの曲は歌わない”って言ったんだよ。あの曲を誇りに思っていないわけじゃない。ただ、歌いたくないだけだ」

「Child In Time」は、1970年にリリースした4枚目のスタジオ・アルバム『Deep Purple in Rock』に収録。リッチー・ブラックモア、イアン・ギラン、ロジャー・グローヴァー、ジョン・ロード、イアン・ペイスにより共作された。Setlist.fmによると、ディープ・パープルが最後に同曲をライブ・パフォーマンスしたのは2002年4月30日、インドネシア・ジャカルタで開いた公演だという。

Ako Suzuki
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