デフ・レパードのR・アレン、事故後続けられたのは「世界中から届いた手紙のおかげ」

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Photo by Kevin Nixon

デフ・レパードのドラマー、リック・アレンは、1984年の大晦日に起きた自動車事故により左腕を失った際、「消えてしまいたい」と思ったが、世界中から励ましの手紙が届いたことで「自分はやれる」という力が沸いてきたという。

アレンは『Modern Drummer』のインタビューでこう語った。「事故の後、病院で意識が戻り、自分に何が起きたのかわかった。正直言って、いなくなってしまいたいって思ったよ。もうやりたくないって。そしたら、世界中から手紙が届き始めたんだ。家族、バンド・メンバー、世界中の人たちから励ましを得た。何が起きたのか正確にはわからないけど、僕は人間の心が持つ力を発見し、“自分はできる”って口にしたんだ。集結の力だ。他の人たちから励ましを受け取り、それに応えたいってはっきり思うようになった」

また、バンド・メイトから素晴らしい、的確なサポートを得たという。「彼らは、続けたいのかそうじゃないのか、僕に決断をゆだね、新しい演奏法を発展させる時間を与えてくれた。僕に必要なのはそれだった。時間が必要だったんだよ。自信を育み、できるって自覚する時間が必要だった。誰も、“いま決めてもらわないと”とは言わなかった。それが一番重要なことだったと思うよ。自己を見つめるために彼らが僕に与えてくれた時間が」

アレンは、ドラマー人生を絶ちかねなかった事故から約1年8ヶ月後の1986年8月、ステージに復帰した。

Ako Suzuki
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