【連載】Hiroのもいもいフィンランドvol.89「コロナ制限後初めていった室内ライブはこれだった!Andy McCoyヘルシンキHard Rock Cafe公演」

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今年初めには想像もしてなかった状況になってしまった2020年ですが、フィンランドでは新型コロナの新たな感染者数が落ち着いてきた7月ごろから新型コロナを配慮したうえでぼちぼち野外のライブが行えるようになり、8月にはイベントの人数制限もなくなりました。これを受け、この秋にはけっこうたくさんのライブ予定が発表になってきました。ところが夏の終わりから新たな感染者数が上昇しはじめ、今現在9月と10月はイベントの人数制限50人、ただしソーシャルディスタンスがとれ、衛生面の配慮を行えば50人を超えても開催可能な状態です。というわけで、観客数を少なく設定して、テーブルとイスを置いてなんとかライブを行っている状態です。


そんな中8月半ばからAndy McCoyと彼の奥さんAngela McCoyのアート展が開かれていたヘルシンキのHard Rock Cafeでアート展の最終日に観客数200人限定でAndy McCoyのライブが発表になり、このライブがコロナ制限後初めて行った室内のライブになりました。ライブを行うにあたって多くの絵画はすでに取り外されてましたが、窓際にいくつか残っていました。



50人までイベント開催が可能だったのでだと思いますが、ステージ前に50人ほどが入れるステンディングエリアがありました。その他はテーブルとイスが設置されていました。ここの会場の外には彫刻家フェリックス・ニュルンド作の有名な3人の鍛冶屋像がそびえたっていますが、この日はAndy McCoyのTシャツを着ていました(笑)。


この日のライブはAndyの最新のソロアルバムのオープニングナンバーでアルバムタイトル曲でもある「21st Century Rocks」でロッケンローにスタート!イントロを繰りかえしながらAndy登場を待つバンドメンバーと観客。しばらくしてAndyはちょっと80年代を思い出すようなフリルのある白いシャツにジャケット、スカーフというおしゃれな姿で登場!この日はステージの照明がものすごく暗かったので白いシャツが映えました。曲はHanoi Rocksの「Tragedy」へと続きます。ニューアルバムからは「Batteram」、「The Hunger」、「Seven Seas」、「Undertow」、「Gimme Time」、「This Is Rock ‘n Roll」等を披露。1度通常のライブで陽気な「Maria Maria」を聴いてみたいと思いますが、この日はありませんでした。1995年に発売になったソロアルバム『Building On Tradition』からも1曲「Strung Out」を披露。Hanoi Rocksの「Taxi Driver」は忘れてません。この日は「11th Street Kids」もセットリストに!

他にも「I Believe I'll Dust My Broom」や「The Train Kept A-Rollin'」などカヴァー曲も。ライブを見て思ったのはあたりまえですが、ギタープレイ最高にかっこいい。そしてどんなに小さなステージでもステージに立つ姿に貫禄が感じられました。バンドメンバーは決して出しゃばらず周りでしっかりAndyを支えている印象を受けました。

アンコールはカヴァー曲の「Let It Be Me」でスタート!キーボードの音がとってもいい哀愁感をかもしだしていて、なんだか心にジーンとくる感じ。アンコール2曲目、この日のラストナンバーはHanoi Rocksのおなじみの曲「Malibu Beach Nightmare」!フィンランドのパンクロックシンガーAnzi Destructionがヴォーカルで飛び入り出演!彼はステージでエネルギッシュに動き周りとっても元気に終了となりました。観客の中に一人マスクつけてる人みかけましたが、ステージ前はぎゅうぎゅうではなく、ゆるゆるでした。そしてこういうロック系のライブは座ってみるよりやっぱりスタンディングで観るほうがいいですね。ここの会場では一部とはいえそれが可能でした。






ちなみにこちらは、ギタリストのDimi Dallas Official FBに投稿されたヘルシンキ公演の翌日のトゥルク公演の眺め。ヘルシンキ公演ではステージ前に少しばかりスタンディングの場所が用意されてましたが、翌日のトゥルクは観客皆にテーブルと椅子が用意されていてなんだかディナーショーっぽい雰囲気が。途中で立つ人がいたらセキュリティに注意されていたそうです。


この秋ライブ予定がどんどんはいってきているフィンランドですが、来週からレストランやバー、クラブの閉店時間を早めることになりアルコール販売は24時までで午前1時閉店。感染者が多い地域はこの閉店時間がもっと早まる可能性もあり、今後ライブができるかどうかは新型コロナの状況次第かと思います。普通にスタンディングでライブを楽しめる日が早く戻ってきてほしいです。

話は変わりますが、Andy McCoyバンドのベーシストMatthew Janaitisは、新型コロナでライブが延期やキャンセルになった時間を利用して自分のインスタグラムでゲストを迎えてライブストリームをしていましたが、この秋からフィンランドのメディアKaaos TVのインスタグラムでもゲストを迎えてライブストリームを始めました。彼はアメリカ人なので会話はフィンランド語ではなくて英語になります。ゲストの告知はKaaos TVのインスタストーリーに出ますので、インスタのアカウントある方はチェックしてぜひ観てみてくださいね。

こちらは第1回目Middy(Bodom After Midnight、CAMU、元Santa Cruz)がゲスト出演した時のアーカイブです。



これまでにHannes&Joel (Shiraz Lane)、Chrism(True Cult Club)、Lena (Infected Rain)、Niclas Etelävuori (Flat Earth)、Deron Miller (96 Bitter Beings)、Marty Ray Project、Arde(Temple Balls)、Pav(元Santa Cruz)、Jennifer Gervais(Dust In Mind)、Andreas Kisser(Sepultura)などフィンランド国内外のゲストが登場しています。10月7日にはLost SocietyのSamy Elbannaが予定されています。通常ライブストリーム後アーカイブがアップされますが、たまにインスタの調子が悪かったなどでアーカイブが残らなかったこともあり、ApocalypticaのEicca ToppinenとHalestormのLzzy Haleは生配信のみとなったこともあるので、お好きなバンド登場の時にはできれば生配信みることをお勧めします。

(C)Kuvaleipomoライブ写真:Henna Mitrunen
文&他の写真:Hiromi Usenius

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