【インタビュー】HYDE、新曲「LET IT OUT」が示すネクストレベル「苦しいものを全部出しちまえ」
■こんなクレイジーなことしてる人はいない
■だから全部前向きに考えたい
──そして、年末からはアコースティックツアー<HYDE LIVE 2020-2021 ANTI WIRE>が始まります。どんな流れで開催が決まったのでしょうか?
HYDE:元々はツアーファイナルの会場としてぴあアリーナを押さえていたんですけど、結局ツアーは無くなって。キャンセルするのももったいないので、じゃあ50%だけお客さんを入れて、席をつくってアコースティックならできるかなって。この間の配信ライヴ<HYDE LIVE 2020 Jekyll & Hyde>は東京在住の人しか参加してもらえなかったけど、その時から「地方でも絶対やってください」って散々ファンに言われたので、今回は7都市かな? いろいろな地方に行くので、ぜひ観てもらいたいと思っています。というか、言ったんだから来いよな(笑)!
──<HYDE LIVE 2020 Jekyll & Hyde>の“Acoustic Day”で見出した、アレンジの新たな可能性などを早速活かされる、ということですね。今、明かしていただけるプランはありますか?
HYDE:今回のツアーは、映画でいう『Episode.0(エピソードゼロ)』っていう設定です。この『Episode.0(エピソードゼロ)』から物語は始まり、『Episode.1』となる“ANTI”につながっていく。ここから僕たちは始まったんだ、というのが、今回のツアー。つまり<ANTI WIRE>は、僕の世界観の始まりの物語なんです。<ANTI WIRE>とは、アンプラグドと同じで、“アンチ・ワイヤー=コードレス”という意味で。あとは、ファンの子たちには前回のライヴで得たこと、例えば音を鳴らす道具だったりとかを用意して来てもらったりとかね。
▲HYDE |
HYDE:そうそう、今はライヴ会場でファンが声を出せない状況だから、“そういうのもやっちまおう!”みたいな。本来なら“ロックのコンサートにそんなの持って来んなよ!”って思うけど(笑)、今は声を出して楽しめないんだから、他で何とかするしかしょうがない。解禁するよって感じで。でんでん太鼓でもいいから、いろいろなものを持ってきてもらって。この際、もう楽しまなきゃね。今回のライヴでファンの人たちに感じてもらいたいのは、アコースティックだからって静かな曲ばっかりじゃなく、ここまで声を出さなくても騒げるんだ、というところ。たぶん、他のアコースティックライヴではこんなに騒げないと思うから、“騒げるアコースティック”、そこを観て、体感して欲しいですね。あえて着席して観てもらうことを選んだので、これまでスタンディングで来れなかった人にもお勧めします。
──活動規模をとにかく縮小して閉じこもっていれば感染対策としては安心ですが、HYDEさんからはリスクを取ってでもやはり“一歩進まなければ”という強い意志を感じます。音楽業界全体を引っ張るというのは大袈裟かもしれませんが、一翼を担うのだという意識は強いのでしょうか?
HYDE:うん、それがないとコロナよりも失業とか倒産とか鬱とか、コロナ禍で死ぬ人が増えるなと思ってて。だって、コロナはまだまだ続く可能性があるじゃない? 例えば「あと1年間家にいろ」って言われても、おいおいおいって感じだし。国が何百万円も補償してくれるのか?というと、そういうわけにもいかない。今年6月の時点では何も分からなかったけど、もう半年以上この生活を続けてきて、どうやったらコロナにかかるか/かからないかも何となくみんなが分かってきている。だったら、やれることはあるんじゃない?というところで、今、僕たちはこの成功例をどんどんつくっているんです。こうしてみんながバトンを繋いで広がっていって、“こうすれば安全にライヴができる”というところは、もう見えている状態で。だから、“やらない”だけというのはちょっと……何て言ったらいいのかな。二次災害を生むので……。感染防止対策を万全にやれば、安全にできると思うんですよね。そうしたらコンサートスタッフも失業しないで済む。だってこのままだと、コロナが収束していざライヴが始まる時、もうスタッフがいないみたいな可能性もありますよ?
──本当にそうですよね。経済面もそうですし、様々な専門技術を磨いてきたスタッフの方々の手も鈍ってしまう恐れがあります。
HYDE:そうなんですよ。かといって油断はできないので大変だよね。言うのは簡単だけど。
▲HYDE |
HYDE:そうそう、前回のライヴもいろいろなイベント業者やアーティスト事務所から、「どうやって成功させたのか?」ってノウハウを聞かれたとスタッフが言っていましたから。
──惜しみなく共有されていくと。
HYDE:もちろん。
──素晴らしいです。HYDEさんの活動が多くの方に勇気を与えていると思います。2020年が未曽有の事態となったことは、HYDEさんの“3年以内にアメリカのフェスのメインステージに立って観客を熱狂させる”という目標設定にも大きな影響を及ぼしたと思います。今どのようにお考えですか?
HYDE:この状況になって、コロナが収束するまではアメリカでのライヴ活動は難しいんですけど、その分、こうして完成度の高い楽曲をつくったり、自分の理想とするアルバムをつくるには、ちょうどいい時間になったと思います。“次の一歩をどうするか?”を一度冷静に考える時間としては、すごく“あり”でしたね。
──単なる空白期間ではなかったと。
HYDE:うん。だって、コロナがなかったら今年も夏にツアーをやってるはずだったし、スケジュールがカツカツだったからこんなに楽曲をつくり込めなかったと思うんですよ。だから今は、この時間があって良かったと思っています。この楽曲やライヴを世界に配信することは、普通にツアーを廻るよりもひょっとしたら逆にインパクトあるかもな?とも思っているから。僕が知っている限り、こんなクレイジーなことをしてる人はいない。だから、全部前向きに考えたいと思っています。
取材・文◎大前多恵
撮影◎田中和子
■シングル「LET IT OUT
LET IT OUT単曲先行配信:2020年11月6日(金)
https://hyde.lnk.to/letitoutYD
【初回限定盤 (CD+DVD)】UICV-9329 ¥2,000(税抜)
DVD収録内容:「LET IT OUT」Music Video & Documentary
【通常盤 (CD Only)】UICV-5085 ¥1,200(税抜)
1. LET IT OUT
2. GLAMOROUS SKY
■店舗別購入特典■
各CDショップ&インターネット販売サイトにてニューシングルのいずれか1枚を購入の方に先着で下記の特典をプレゼント
・TOWER:ステッカー
・HMV:ステッカー
・楽天:マグネットシート
・Amazon:メガジャケ
・その他:A2ポスター
・VAMPROSE STORE:クリアファイル
・UM STORE:クリアファイル
※ステッカー、クリアファイルはそれぞれ絵柄が異なります。
※一部お取扱いのない店舗・インターネット販売サイトもございます。詳しくはご購入ご希望の店舗へお問い合わせください。
※一部インターネット販売サイトでは特典付き商品のカートがございます。特典をご要望のお客様は詳細をご確認の上、特典付き商品をお買い求めください。
※購入特典は先着のプレゼントです。なくなり次第終了となりますので、特典をご希望の方はぜひお早めにご予約ください。
■MONSTERS CHANCE■
抽選型プレゼント企画"MONSTERS CHANCE"を実施します。
▼賞品
Aコース:: HYDEとオンライン飲み会! 100名様
Bコース:直筆サイン入り「LET IT OUT」告知ポスター 100名様
※上記コースどちらも応募者にはもれなくデジタル壁紙をプレゼント
※MONSTERS CHANCEへの応募にはCDに封入されているシリアルナンバーが必要です。シリアルナンバーは、初回限定盤、通常盤の初回出荷分に封入します。
■<HYDE LIVE 2020-2021 ANTI WIRE>
【2020年】▼神奈川
12月26日(土) ぴあアリーナMM
open17:30 / start19:06
12月27日(日) ぴあアリーナMM
open15:30 / start17:06
(問)ディスクガレージ 050-5533-088
【2021年】
▼愛知
1月09日(土) 名古屋国際会議場センチュリーホール
open17:45 / start19:06
1月10日(日) 名古屋国際会議場センチュリーホール
open15:45 / start17:06
(問)サンデーフォークプロモーション 052-320-9100
▼大阪
1月16日(土) 大阪城ホール
open17:30 / start19:06
1月17日(日) 大阪城ホール
open15:30 / start17:06
(問)キョードーインフォメーション 0570-200-888
▼宮城
1月24日(日) トークネットホール仙台
open17:45 / start19:06
(問)キョードー東北 022-217-7788
▼東京
1月30日(土) 東京国際フォーラム ホールA
open17:45 / start19:06
1月31日(日) 東京国際フォーラム ホールA
open15:45 / start17:06
(問)ディスクガレージ 050-5533-0888
▼福岡
2月07日(日) 福岡市民会館 大ホール
open17:45 / start19:06
(問)キョードー西日本 0570-09-2424
▼北海道
2月13日(土) 札幌文化芸術劇場 hitaru
open17:45 / start19:06
(問)マウントアライブ 011-623-5555
※開場 / 開演時間は予定です。変更となる場合があります。
※お住まいの地域からできるだけ近い会場へのご参加をお願い致します。
【チケット】※全席指定
▼ぴあアリーナMM / 大阪城ホール
S席 ¥14,190
A席 ¥9,350
▼名古屋センチュリーホール / トークネットホール仙台 / 東京国際フォーラムホールA / 福岡市民会館 / 札幌文化芸術劇場hitaru
SS席 ¥25,300
S席 ¥14,190
A席 ¥9,350
※未就学児童入場不可
※お客様同士の距離を保つため、販売席の隣の席を空けております。
お座りいただくことはできませんが、隣の席を手荷物置き場としてご利用いただけます。
※チケットを複数枚ご購入いただいた場合でも、お連れ様との座席の間に空席を挟みます。
※着席でのご観覧をお願いいたします。
・一般発売:2020年11月28日(土) 10:00
https://w.pia.jp/t/hyde-antiwire/
・チケットぴあ プレリザーブ先行販売:2020年11月12日(木)18:00〜11月19日(木)23:59
※クレジットカード決済のみ
※受付URL未定
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