【ライブレポート】川音 希、笑顔にあふれた“推定”60分

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“かわお“こと川音希が、4月18日に代官山LOOPで約4ヶ月ぶりに有観客イベント<かわお60分 vol.5>を開催した。

◆ライブ写真(17枚)

2019年より定期的に行われている本シリーズはMCにさわやか五郎を迎えて、タイトルどおり60分で終わるのが基本コンセプトだが、川音自身「60分で終われるか分かりませんが成長した姿をご覧頂けたら嬉しいです!」と公式コメントを発表しているように、60分を超えしてしまうこともしばしば。

久しぶりにファンを前にし、トークを混じえながら新曲やライブ初披露の楽曲も歌ったこの日のライブもテンションが上がり、結果、延長戦の“かわお85分”となった。切ないバラードからロックなナンバーまで振り幅の広いヴォーカルで観客を魅了し、トークセクションでは特技のお皿回しで場内を盛り上げたこの日のライブの模様をレポートする。


新型コロナウイルス対策のもと、観客数を制限し、着席スタイルで開催された<かわお60分 vol.5>のステージにはまず、おなじみのMC・さわやか五郎(上々軍団)が登場。開演中の注意点を混じえてトークで場内をあたためる。
「昨日、めちゃめちゃ雨降ってたじゃないですか? スタッフさんと話していて“久しぶりのライブ雨かぁ”ってテンション下がってたら、バカみたいに天気良くなってますもんね。かわおちゃん、晴れ女なんですかね?」

客席に問いかけ、本日のバンドのメンバー、マーシーこと眞田将至(Dr)、初参戦のイマジュンこと今井隼(Key)、ひろピーことHIROTOMO(B)、オバタ氏ことオバタコウジ(G)が呼び込まれ、ライブの始まり、始まり。映像とともにS Eで名画『スティング』のテーマ曲「エンターティナー」が流れるとブルーグレーのフェミニンなワンピース姿の川音にスポットが当たり、オープニングは1stアルバム『innocence』に収録されているナンバー「風に叫べ」だ。
フロアーを見渡しながら歌う笑顔からも久しぶりにファンと会えた嬉しさがこぼれてくるようだ。


「みなさんと今年初めて直接、お会いするライブなので数日前どころかだいぶ前からドキドキしていたんですけど、今日は来てくださったみなさんと最後まで一緒に楽しんでいけたらなと思いますのでよろしくお願いします」──川音希

再びさわやか五郎が登場し、2人のかけ合い。
「待ってたでしょ? かおちゃんも」
「待ってましたよ。よかった! 晴れて。雨の予報があったじゃないですか。“16時ぐらいだけ止んでくれよ”って毎日、毎日、天気予報見てました」
「そしたら最高の天気になったもんね」
「日頃の行いがいいから」
「自分で言うなっていう」

もはや阿吽の呼吸に達しているコンビっぷり、そして後のハプニングに繋がっていく川音の攻めのトークもギャップがあって面白い。


この後はガラリと空気を変えて“不倫”を題材にしたバラードを2曲、披露。抑えきれない気持ちを綴った「もう一度」を切々と歌い、赤く染まった照明の下で代表曲「赤い涙」を熱唱。歌い始めた瞬間、スイッチが切り替わるようにその世界に入る川音に驚かされた。

再び場面が切り替わり、次のコーナーはサポートメンバーだけが知っている「空白の4ヶ月活動報告会」。お題は“かわおちゃんの素晴らしいところ”でメンバーから集めたアンケートをさわやか五郎が発表し、コメントを聞く間、川音は特技の皿回し(以前に無料配布DVDで披露)をしなければならないというルールのもと、行われた。

「新曲を初めてリハで演奏した時、すでに歌詞を覚えてきていて初めてとは思えない感じで歌っていたのを素晴らしいと思い、感動しました」(イマジュン)、「バンド編成のライブの時、エレキギターなど、どんなにバンドの音が大きくても嫌な顔ひとつせず、むしろ、音を超える声で歌ってくれるところが素晴らしいと思います」(オバタ氏)、「人の悪口を決して言わないところ。ライブ全体がどんなに良くても自分の歌に納得がいかないとご機嫌斜めになるところ。良い意味でもあくまで歌を歌うところに生きている人だと尊敬します」(ひろピー)など、プロフェッショナルな姿勢を絶賛する答えが相次いだのだが、“直してほしいところ、認めてほしいところ”の項目になると、川音はお皿を何度も落として答えを聞く前から動揺。


「下ネタの話をしようものなら明らかに引く」「興味のないトークテーマになると大人として対応しつつ、スリープモードに入る」と言われ、さわやか五郎が「かわおちゃんのいいところでもあるよね」とフォローを入れると即座に「なんか清楚な」と返し、「自分で言うね」と突っ込まれる展開に。このコーナーではお皿回しを失敗したのを見てスルーして次の話題に行こうとするさわやか五郎を阻止するため、川音が持っていた棒で五郎を思わず突いてしまうハプニングも飛び出した。驚いて「みんな見たか? 俺は叩かれたことはあっても刺されたことはないからな」と笑う五郎に拍手喝采。ちなみにドラムのマーシーは得意(?)の“小噺タイム”で客席を和ませた。

すっかりリラックスしたところで後半戦のライブは本日、初披露の新曲「はじまりのメロディ」からスタート。バンドサウンドが映えるポップチューンにハンドクラップで盛り上がる。作曲がイマジュンで作詞が川音希自身だということも明らかにされ、次はヴァイオリニスト、天野恵と田口薫を呼び込んでの7人編成のスペシャルコラボレーション。最新アルバム『夢の花』のタイトルナンバー「夢の花」を優雅な音色が華を添えるアプローチでライブ初披露。ヴァイオリンの二重奏から始まり、テンポアップしていく「Yesterday」へと続き、川音も「豪華!」とエキサイトしていた。


ここでさわやか五郎が「(60分まで)あと5分でございます。終わりそうですかね?」と川音に問いかけると「どうでしょうかね」と笑い、まだまだ、これからのアッパーセクションに突入。4つ打ちのビートにワウを使ったギターが絡む「one day」ではステージに置かれた台の上に立って歌い、太いバンドサウンドに負けないパワフルなヴォーカル力を証明した「Dear My Life」ではイマジュンがノリノリでキーボードソロを炸裂させ、アドリブにメンバーが顔を見合わせて笑う生のライブならではの場面も。本編最後の曲はかわおがタオルを振って煽ったはじけるように軽快なナンバー、「今君に すぐ君に」。エンディングでお皿回しの棒を使ってシンバルを叩くやんちゃなパフォーマンスもキュートだった。


盛大な拍手に応えてのアンコールは川音の喋りから。「今まで、かわお60分はアンコールなしの1本勝負って言ってたんですけど、久しぶりなのでみなさんと楽しい時間を過ごしたいなと思って、多めに曲を持ってきちゃいました」

笑って腕につけた時計を見るものの「時計つけてるけど、読めないんだよ」と話し、驚く客席に「違う、違う、ローマ数字だから」と慌てる天然のMCからの最後の曲は再びヴァイオリンが加わった編成で届けた“夢の続きを見に行こう”と歌う「明日へ」。


ライブが終了した後は告知コーナー。川音とさわやか五郎のコンビにより、ファンクラブ「かわおと愉しむ会」が設立されたこと、7月23日に渋谷eggmanで開催される次回の<かわお60分>は仮面アニソンバンド、流田Projectによる一夜限りのサポートでお届けすること、9月26日には渋谷wwwでワンマンライブを開催すること、夏にはニューデジタルシングルのリリースが予定されていることなどが発表された。

さわやか五郎に「最後のひとこと」と振られ、「髪、切りました〜!」と再び天然発言をして突っ込まれていた川音。「今日は本当にありがとうございました」と笑顔が溢れたライブを締めくくった。

取材・文◎山本弘子

<かわお60分 vol.6「川音希 と 流田Project」>

出演者:川音希、流田Project、さわやか五郎
日程:2021年7月23日(金)
開場日時 16:30  開演日時 17:00 
会場:渋谷eggman(東京都)

詳細:https://t.livepocket.jp/e/kawao06

<川音希 Live shibuya WWW>

出演者:川音希、さわやか五郎、眞田将至、高橋寛知、オバタコウジ、今井隼
日程:2021年9月26日(日)
開場日時 16:30  開演日時 17:00 
会場:shibuya WWW (東京都)

詳細:https://t.livepocket.jp/e/kawao0926

◆川音 希 オフィシャルサイト
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