【ライブレポート】新生ミームトーキョー、鮮烈な初ワンマンライブ

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2019年夏に開催された「でんぱ組虹コンJr.メンバー募集オーディション」を経て結成された「meme tokyo.」が、メジャーデビューにあわせて「ミームトーキョー」に表記を変更。メンバーもMEW、RITO、SAE、SOLIの4人に、新たにのMITSUKI、NENEが加入した。その新体制ミームトーキョーによる初のパフォーマンスが、2021年7月31日に渋谷WWW Xで開催されたワンマンライブ<MEMETIC STRUGGLE>で披露された。

◆ライブ画像(全14枚)

ライブにはまず、MEW、RITO、SAEがTシャツ姿で登場(SOLIは韓国在住のため現在はライブには不在)。「でんでんぱっしょん」「バリ3共和国」「IDOL」「でんぱれーどJAPAN」といったでんぱ組.incの楽曲群を披露していった。でんぱ組.incのカバーといっても、ラップが追加されるなど、アレンジは大幅に変更されており、パフォーマンスもメンバーそれぞれのフリースタイルの部分があるなど、ミームトーキョー独自のものに変化している。


3人が自己紹介をすると、RITOはこの2021年7月31日で活動開始から2周年であることを告げた。MEWは「出会いや別れ、そしてコロナ禍という厳しい状況のなかでここまで来れたのは、いつも支えてくれるみなさんのおかげです」と感謝。SAEが「meme tokyo.」から「ミームトーキョー」への表記変更を告げると、3人は「meme tokyo.でした!」と挨拶して一旦ステージから去った。meme tokyo.への別れを告げたのだ。

「アンチサジェスト」が会場に流された後、ステージには新メンバーのMITSUKI、NENEを加えた新生ミームトーキョーが新衣装で登場。そこで初披露されたのが、2021年8月25日にリリースされるメジャーデビュー曲「THE STRUGGLE IS REAL」だった。歌いだしはNENEが担当し、MITSUKIもダイナミックなダンスを見せる。meme tokyo.からミームトーキョーへの変化を強く印象づけた。


RITOから「現在のお気持ちは?」と聞かれると、NENEは「ミームトーキョーとして初めてのライブですごいドキドキしてるんですが、みんながいるからできるステージだと思うので、楽しんでいきましょう!」と笑顔で答え、MITSUKIは緊張を隠せないものの「景色がきれいだぁ、新メンバーなのでみんなも期待してくれてると思うんですけど、今日はその期待以上に楽しめるライブを作るし、みんなもついてきてください!」とファンに呼びかけた。

インディーズでリリースされてきた「アンチサジェスト」「メランコリックサーカス」「レトロフューチャー」「リアリティ・ウォー」が新体制で次々と披露されていき、続けてカバー曲のコーナーが挿入された。

これは、「THE STRUGGLE IS REAL」をプロデュースしたGigaとTeddyLoidの楽曲をカバーするコーナー。GigaとTeddyLoidがDECO*27とともにプロデュースしたAdoの「踊」は、4月にYouTubeで公開され、すでに6300万回以上も再生されている。そのGigaの「Ready Steady」、TeddyLoidの「Winners」をミームトーキョーがカバーし、「Ready Steady」でトライバルなビートを踊りこなしたかと思えば、「Winners」では熱唱を聴かせた。



さらに、インディーズ時代の「ブランニューワールド」「モラトリアムアクアリウム」「スーサイド ボーダレス」が歌われた。RITOが「最高の誕生日をありがとうございました!」と言ってメンバーがステージを去ると、ファンからはアンコールを求める拍手が起きる。すると、韓国のSOLIからのメッセージ音声が会場に流された。そして、ミームトーキョーが再登場。RITOは「マジでかっちょいい仲間が増えて、SOLIちゃんも韓国からMVとかに出てくれて、心が強くなったというか、なんか陽キャになれそうな感じがしています!」と抱負を語り、SAEは「みんなと目と目を合わせてライブができたのがすごくすごく嬉しいです」と喜びを語った。また、沖縄出身のMITSUKIの元気さに「ミームオキナワになっちゃうね」とRITOが言って会場を笑わせる一幕も。そして、メジャーデビュー曲「THE STRUGGLE IS REAL」がもう一度歌われ、「MEMETIC STRUGGLE」は幕を閉じた。



MEWがMCで触れたように「出会いと別れ」、つまりメンバーチェンジを経てきたミームトーキョーだが、新メンバーのMITSUKIとNENEの歌とダンスの実力の高さには驚かされた。新生ミームトーキョーがグループとしてすでに仕上がっていることを見せつけた鮮烈なライブだった。

文◎宗像明将
撮影◎チェリーマン

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