トム・モレロ、80年代、ジェーンズ・アディクションから“なりすまし”を依頼される
トム・モレロは、80年代後半、まだ有名になる前、ジェーンズ・アディクションから彼らになりすまし、ステージ上でパフォーマンスするよう依頼されたことがあるという。
モレロは「多分、1988年の大晦日のことだったと思う」と、当時、Lock Upというバンドで活動していたとき「オープニング・アクトじゃない。彼らになりすますよう」、大ファンだったジェーンズ・アディクションからオーディエンスへのいたずらの手伝いを頼まれたと、『Tuna On Toast』ポッドキャストのインタビューで話した。
「会場が暗くなり、オーディエンスは大声で叫んでた。そんな中、僕がデイヴ・ナヴァロのかつらをかぶってステージに登場したんだ」。Lock Upのメンバーは「限られた能力の中ベストを尽くし、“Pigs In Zen”をプレイした」という。
「それまでギグはいっぱいやってきたけど、あのオーディエンスのフィーリングは忘れられない。愛するバンド、信じるバンドっていうものはある。オーディエンスからのあの熱狂。僕のものじゃないんだけどね。僕はなりすましだったんだから! でも、宗教のような激しさを感じたよ」
この恍惚の時間は、長くは続かなかったそうだ。曲が半分くらいプレイされたところで、本物、ジェーンズ・アディクションが登場したという。しかし、モレロはこれを体験したことで、「いつか、自分もあのフィーリングを生み出すことができるようになりたい」と決意したそうだ。
日付に関するモレロの記憶が正しければ、これはオープニングで起きたことだったようだ。Setlist.fmによると、ジェーンズ・アディクションは1988年12月31日にロサンゼルスで公演を開いており、「Pigs In Zen」は1曲目だった。
Ako Suzuki
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