“終わらない・ループしない音楽” 『AISO』、第4弾アーティスト音源販売開始

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サウンドブランディング・音楽制作事業を展開する株式会社エコーズブレスは、自動BGM生成デバイス『AISO AUTOMATIC BGM GENERATOR』を新規開発した。

◆『AISO』 関連画像

昨年10月の第1弾アーティスト音源の発売からはじまり、このたび第4弾の 一般販売を開始。公式オンラインショップにて、2021年10月1日(金)よりプレオーダーを開始、10月15日(金)より発売、順次発送を開始する。


第4弾では宮内優里が参加。6年間にわたる自身のライフワークとなるアンビエントシリーズ「YACHIMATA」をAISO用に再構築し た楽曲になっている。なお数量限定50セットの販売となる。

■開発担当者 コメント

「潜在する音/音楽の価値を見い出し、それを具現化することで、さらなる体験を生み出す。」を理念とするエコーズブレスでは音と人と空間の関わり方をプリミティブなレイヤーで日々追求してきました。そこから「ループしないBGM」「終わりのないBGM」という構想が生まれプロジェクトはスタートしました。AISOは「楽曲」という大きなカタマリではなく、小さな「音」のカケラをプログラムがリアルタイムかつランダムに構築し、半永久的に新しい音楽を生成します。しかし、あくまでもプログラムは「箱」。その「中身」となる音こそ重要であると考えています。西洋音楽を完璧に理解させたプログラムによる音楽の自動作曲ということではなく、数値化できる最低限の譜面的音楽要素のみをルール化。楽曲制作者はそのルールを自己解釈し、試行錯誤の末、独自の「音」のカケラを編み出します。再生の度に、全く異なる構成で流れ続ける音楽。レコード、カセット、CDのように、このシステムへ音を録音し「終わることのない」音楽の入ったメディアとして、音楽の作り方、聴き方、在り方を新たに提案できるのではないかと考えています。現在、様々なアーティストへ参加を募り、その実現に向け活動中です。


■宮内優里 コメント

今回、お話をいただいてまず思ったのは、日常で使いやすく便利なものを作ってみたいということでした。芸術作品というよりは、道具や装置のようなものを目指して制作しました。
実際の制作にあたり、実現したかったのはコンピューターからイレギュラーに生成されていく新鮮さと、それぞれの音が心地よくシームレスに繋がっていくことを両立させることでした。
シームレスは得意でしたが新鮮さがうまく出せず、あれこれ悩んで進まない中、AISOチームとの打ち合わせの中で「YACHIMATA」という、以前に僕の半分趣味でやっていた楽曲シリーズの話が出てきて。ふと思いついて、試しに数曲を分解・調整して混ぜてみると、面白そうな手応えを感じました。
複数曲のフレーズ同士を混ぜるというのは経験がありませんでしたが、むしろ新しいものを一から作るのとは違った、意図しては生まれない新鮮さが感じられて、僕一人ではなくコンピューターと一緒に生み出せているような手応えがありました。
調整方法さえ固まると、完成までは一気に進みました。最終的にYACHIMATAシリーズから、2018年2月~2021年5月までの38曲分の環境音やフレーズを取り出して、一つずつ調整して音の欠片としてAISOに埋め込みました。僕の住んでいる千葉・八街の四季折々の田んぼの音、様々な種類の生楽器や電子音などがたくさん入っています。
この「YACHIMATA」は新曲ではありませんが、既存曲とも言えないです。そもそも、これが曲なのかどうなのかもわからないです。僕にとってもはじめての、不思議な音楽になりました。
AISOと向き合う時間は、とても創造的で楽しい時間でした。このような不思議な音楽を作るチャンスを頂けた、AISOのみなさんに感謝します。
この音楽が、お使いいただくみなさんの日常に永く寄り添えるものになってくれたらうれしいです。



『AISO AUTOMATIC BGM GENERATOR』

・内容物:
microSDカード(1曲分)/再生機器/ACアダプター ・サイズ:9.4cm × 6.9cm ×高さ3.6cm
・重さ:130g
・電 力:最大15w
・価 格:56,363円(税抜き) 62,000円(税込み)
・取扱店:エコーズブレス公式オンラインショップ https://soundtimes.theshop.jp/

◆AISO オフィシャルサイト
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