【インタビュー】BREAKERZ、15周年第一弾シングルに願い「離れていても、どこかでちゃんと繋がっている」

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BREAKERZが1月26日、TVアニメ『名探偵コナン』のエンディングテーマでもあるデビュー15周年イヤー第一弾シングル「SWEET MOONLIGHT」をリリースする。DAIGOが歌詞で工藤新一と毛利蘭の恋愛模様と会いたくても会えないコロナ禍のリアルな心情を重ね合わせ、SHINPEIがタイアップが決まる前から“コナン”のテーマ曲になることを想像して書いたのがタイトル曲だ。DAIGO、AKIHIDE、SHINPEIの3人がアイデアを出し合い、意見を交わして完成したというアレンジには彼らならではのバンド感が充満している。

◆BREAKERZ 画像 / 動画

通常盤のカップリングには作詞をAKIHIDEが、作曲をSHINPEIが手掛けたという初組み合わせによる書き下ろしのバラード「Silent Rain」を収録。一方、名探偵コナン盤のカップリングは「月夜の悪戯の魔法 -Acoustic Version- with 宮川愛李」ではレーベルメイトでもある宮川愛李とDAIGOのデュエットが収録された。15周年という節目に新しいことにチャレンジしたシングルであり、『名探偵コナン』のエンディングテーマに初起用された「Everlasting Luv」(2009年)と今回の「SWEET MOONLIGHT」の制作過程や熱量が似ているというエピソードも興味深い。

なお、インタビューでは過去のDAIGOバースデーライブに結成され、解散と再結成を繰り返してきた3人によるオリジナルユニット“D.A.S”にも言及。2月12日に大手町三井ホールで開催される15周年の幕開けライブがBREAKERZとD.A.Sの対バン企画ということもあって、アニバーサリーイヤーは相当楽しいことになりそうだ。

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■種だったものが育って木になった
■その過程を含めてすごい曲

──TVアニメ『名探偵コナン』エンディングテーマとしてオンエア中のシングル「SWEET MOONLIGHT」は、疾走感のあるポップなメロディの曲で切なさの中に開放感も感じられます。SHINPEIさん作曲のナンバーですが、『名探偵コナン』を意識して作られた曲ですか?

SHINPEI:そうですね。BREAKERZにとって『名探偵コナン』とのタイアップは今回で9作目になるんですが、アップテンポ、ミディアム、バラードといろいろなタイプの曲を作ってきたんです。『名探偵コナン』のタイアップになった自分たちの曲を改めて聴いて、どの曲とも違うビート感や雰囲気を持った曲にしたいなと思っていました。

──メロディから生まれた曲でしょうか?

SHINPEI:メロディですね。最近は鼻歌から作ることが多いので、思い付いた時にいつでも録音できるように、常にボイスレコーダーを持ち歩いているんです。「SWEET MOONLIGHT」はタイアップが決まる前に、“もし次に『名探偵コナン』の曲を作ることがあったら、こんな感じにしたいな”って想像しながら作っていたデモが元になっています。その時はオープニング曲のイメージで作っていたんですが、今回はエンディング曲という話だったので、新たにバラードも書いたんですけどね。結果、この曲が選ばれて嬉しかったです。


▲DAIGO (Vo)

──DAIGOさんとAKIHIDEさんが「SWEET MOONLIGHT」を聴いた時のファーストインパクトは?

DAIGO:“BREAKERZらしくて、かつ『名探偵コナン』に似合う曲”というテーマで僕もAKIHIDEさんも作ったんですよ。その中でこの曲は、頭とサビが印象に残るメロディで、ロック感もあるし、BREAKERZで演奏することが想像しやすかった。面白くなりそうな可能性を秘めている曲だなと思いました。

AKIHIDE:BREAKERZらしさがあって、ストレートなんだけど、メロディラインにはいつもと違う新しさがあると思いましたね。あとから、サビは転調しようってことになったんだよね。

DAIGO:そうそう。

AKIHIDE:転調させたことで、より楽曲の個性が際立った感じになりましたね。最初は種だったものが、いつもアレンジでお世話になっている宅見くんだったり、いろいろな人の手によって栄養をもらって、育って、木になったなって。その過程を含めてすごい曲だなと思いました。

──アレンジャーの宅見さんを中心に、意見を出し合って形になった曲でしょうか?

AKIHIDE:アレンジ前からみんなでやり取りしてたんですよ。出来上がるまでの過程もドラマティックだったんですよね。

DAIGO:そう。SHINPEIの曲って、みんなが意見を言って、遠慮なくバンバン変えていくから(笑)。

AKIHIDE:いい感じで変える余白があるデモなんですよ。

DAIGO:だから、こっちもやりがいがあるんですよね。しかも、どんどん変えていいっていう(笑)。

SHINPEI:はははは。

──このコロナ禍で音楽の制作環境にも変化があったと思うんです。メンバーと顔を合わせて作ることが難しい状況なだけに、バンドも作曲者個人が完成度の高いデモを作っていくような形へ。個々が熟練した技を持つバンドなら、それはなおさらで。ところが、BREAKERZはひとつの楽曲を全員でイジり回すっていうところに、バンドならではの熱量を感じます。SHINPEIさんの楽曲ってもともとバンド感が高いですし。

SHINPEI:そうかもしれないですね。材料そのものを変えるわけじゃなく、「こういう味つけにしたら?」っていう感じで、いろんなアイデアが飛び交いました(笑)。頭のフレーズもメンバーだけじゃなく、スタッフも含めてグループLINEで聴いて「こんな感じはどう?」とか。

DAIGO:だから、本当にBREAKERZというチームが参入して形にしていった曲ですね。初めて『名探偵コナン』のタイアップ曲になった「Everlasting Luv」(2009年発表)も、「もっとこの曲を良くしよう!」ってみんなで作り上げたんですけど、初期衝動的な過程や想いがその時と似ていて、なおかつ成長を感じる曲に仕上がったなって。


──ギターワークはストレートなようでいて、キメが多いし複雑ですよね。

SHINPEI:デモの段階では、出だしは流れるようなキメが少ないフレーズだったんです。だけど、宅見さんがアイデアを出してくれたことによって、曲がどんどん進化していったんです。

AKIHIDE:基本のバッキングは宅見くんのアイデアを膨らませたんですが、ギターソロに関しては任せてくれたので、メロウな流れからドラマティックなフレーズ展開にしたくて何パターンか考えて。弾いたものをみんなに聴いてもらって詰めていったんです。なので、ソロに関してもディスカッションを重ねてから弾きましたね。

──二部構成的なソロでしょうか。

AKIHIDE:メロディックなパートから速弾きに移行して、楽曲が大サビにいくっていう。転調がドラマティックな曲だからギターソロはフックになるようなものにしたかったんです。

──歌詞は楽曲アレンジがある程度出来てから書いたんですか?

DAIGO:メロディ自体は基本的に変わっていないし、曲の雰囲気も伝わってきたので、その前に書きましたね。デモの段階でSHINPEIが“♪SWEET MOONLIGHT”って歌ってたんですよ。しかも、歌い上げていたから、“ここは使ってくれ”っていう無言のメッセージなのかなって(笑)。

SHINPEI:はははは。

DAIGO:仮歌の時点でハマりも響きも良かったので、“じゃあ、その部分は活かして書いていこう”って。内容的にはBREAKERZとして5年ぶりに『名探偵コナン』のテーマ曲を担当させてもらったので。その月日の中、新一と蘭の恋模様も少しずつ進展しているから、そういう部分を反映させました。と同時にこの2年間、コロナ禍で会いたい人になかなか会えなかっただろうし、実家に帰れないとか、遠距離恋愛しているとか、僕たちとファンのみなさんにしても会いたくても会えない。そういう切なさと共感できるような想いを描けたらなと思っていました。離れているけど、空を見上げたら同じ月があって、どこかでちゃんと繋がっているっていうことを伝えたかったんですよね。

──DAIGOさん自身、コロナ禍で月を見上げて感傷的になったりとか、そういう実体験も入っていますか?

DAIGO:そうですね。思うようにいかなかった時もあったし、いろいろな場所に住んでいるファンに対して「元気にしてるかな?」と思ったこともあります。


▲FC盤“Special Deluxe Edition for TEAM BREAKERZ”

──DAIGOさんの優しさと願いがある歌と、ロックのエッジやスリルも盛り込まれたサウンドが融合していて、BREAKERZらしさがきっちり盛り込まれている曲だと思います。

AKIHIDE:ドラマティックゆえにライブは大変かもしれないですね。

DAIGO:確かに緩急がありますよね。夜、ランニングしている時によく聴いているんですけど、ギターソロに移行するところでテンション上がって、ペースが乱れちゃうんですよ(笑)。下り坂をダッシュしちゃいましたから。そういうスリリングな面があるからランニングにいいかもしれない。

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