【俺の楽器・私の愛機】654「憧れに憧れた理想のレフティモデル」

【fender KURT COBAIN JAGUAR LEFT-HAND】（東京都　金子瑞希　23歳）


小学生の頃から家族の影響でクイーンやビリージョエル等の洋楽を聴いていましたが、中学生の頃ビートルズのポールマッカートニーに惹かれて思わず彼の愛器であるヘフナーを購入しました。しかしベースだけでは物足りないと思いその後、tokaiのファイヤーバードや廉価品のレフティギターを購入。でも今ひとつでした...。

というのも「左利きギターあるある」なんですが「このギターかっこいい！！」と思っても右利きの物しか大手メーカーは発売しておらず、たとえ理想のギターを見つけても痒い思いをしていました...。

そんな中、大学時代の友人の影響からNIRVANAに出会います。なんといってもカートコバーンが弾くあのギターは僕にとってどのギタリストよりも光って見えました。彼のギターがずばり「KURT COBAIN JAGUAR LEFT-HAND」でした。購入当初レフティモデルという事もあり値段も張りましたがそこはローンでなんとか。レリックモデルも発売されていましたが、自分が弾くことで味わいをつけたいと思いノーマルタイプを選びました。

ディストーションを踏めばカートの音がすぐさま鳴り響き、90年台のグランジ時代にタイムスリップ出来ます。一時はバズストップバーを付けてテンションを稼ぎたいと思った事もありましたが、ギター本来の荒さを残したいと思いそのままにしています。

カートのエフェクターを揃えた今は、70年代のハードロックミュージックを演奏したり、歌謡曲や現在のポップ音楽なども演奏しています。一見ピックアップがハムなのでハイゲインサウンドしか合わないのでは？とも思われますが、ボリュームトーンやセレクタースイッチを調節すればストラトのような音や、粗の取れたレスポールサウンドも簡単に出ます。このギターを超えるものには出会えていません。自分の青春時代を共にした大切にしたいギターです。





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レフティ・ジャガーが輝いているけど、周りのもろもろにも目を奪われるなぁ。ザ・ビートルズから始まってAC/DCやジョン・トラボルタ映画、沢田研二、ツェッペリン、そしてロリー・ギャラガーのポスター。23歳の金子さんの趣味とは思えない数々のアイテムから親御さんのバックボーンが見え隠れします。憎みきれないろくでなしですな（笑）。つまりは最高です。揃えたエフェクター群も見てみたいなあ。（JMN統括編集長 烏丸）


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