【インタビュー後編】Psycho le Cému、新コンセプトを発表「メンバー全てが能力者なんです」

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■僕らと来てくれたファンの皆さん
■全員一緒にレジスタンスなんです

──アーティスト写真は撮影を終えたばかりなんですよね?

AYA:はい、昨日です(笑)。

──この赤い旗だけでも、何だか革命の予感が漂いますね。

seek:まず旗をつくるところから始めるっていうのが、そもそもいつもとは違いましたね。

DAISHI:衣装より先に旗をつくる(笑)。

──今回、メンバー個々のキャラクターはどう設定されているんですか?

DAISHI:メンバー全てが能力者なんです。Psycho le Cémuならではのレジスタンスですね。

──ファンタジーの要素もありつつのレジスタンス。

DAISHI:そうですね。その辺りをどうやって渋谷公会堂のライヴに組み込んでいこうかなっていう。今までとは違ったエンターテインメントを入れたいとは思っているので。このインタビューが世に出るころには、映像も観てもらえるようになっているはずです。


▲Lida (G)

──YURAサマはニューコンセプトに関していかがですか?

YURAサマ:楽しみですよ。まだ設定がふんわりと出来上がったぐらいの状態なので(笑)。でも、自分の中でも物語を広げていて、“あぁ、こうなったら面白そうだな”という展開をいくつか考えています。これこそPsycho le Cémuの楽しいところなんですよね。もともとアニメとかゲーム好きでこういうバンドをやっているというのもあるので。個人個人の設定も決まってきて、世界観も決まって、コンセプトがある。こういう話があってこういう曲で、こういうメッセージがあって、だからこういうオチを付けたら美しいな、というアイデアはやっぱり出てくるものなんです。

DAISHI:ちなみに、YURAサマは何の能力を操れるんですか?

seek:急にファンタジーになったな(笑)。

YURAサマ:僕はTIME MASTER。時を操ることができます。

AYA:無敵やな。

DAISHI:一番ええヤツやん。

YURAサマ:強いヤツですね。

──自分自身が過去と未来を行き来できるんですか? それとも世界全体の時間を操れるんですか?

YURAサマ:行き来もできるし、止めることもできる。

DAISHI:一番楽しいヤツやん~。

──もう皆さんのキャラクター設定も決まっているんですよね?

DAISHI:決まってます。ちょっと分かりにくい人が1名いますけど(笑)。僕は雷というか、サンダー?

Lida:THUNDER MASTER。

──稲妻を光らせるとか?

DAISHI:稲妻、そうですね。

seek:ある種の電気的なものを操れる。

──カッコいいですね。


▲AYA (G)

DAISHI:AYAくんは?

AYA:僕はFIRE MASTER。炎です。燃やします。

seek:僕はGHOST MASTER。

DAISHI:死者と話せる。操れる?出せる?

seek:出すんっすか(笑)? 僕に霊を降ろすこともできるんですよね、イタコ的な。

DAISHI:日本で言うとな(笑)。

seek:まぁ、シャーマンというか。ここまでは、たぶん何となく分かるような気がするんですけど。

──では、Lidaさんが“ちょっと分かりにくい1名”でしょうか?

Lida:僕はIRON MASTER。シンプルで分かりやすいですんですけどね、鉄を操れるんです、鉄類。

DAISHI:鉄類?

──鉄に限ってですか? 金属全般?

Lida:金属ですね。固いものはだいたい動かせます。

DAISHI:金属を動かせるキャラクターとか超能力者って結構いますからね。アーティスト写真を見たら、どういう能力が各自にあるか、一発で分かるふうにつくりたいなと思ってて。

──まだ、仕上げ前のお写真ですが、チラッと見せていただくと、トーンはシックで、いつになく皆さんの表情もクールですよね。

seek:写真のテイストが変わると、今までどうやってポーズを取ってたのかが途端に分からなくなって。いかにこれまでキャラクターとか着ぐるみに頼ってきたのかに気付きました。

DAISHI:あはは!

──今回は素で勝負しなきゃいけない、かつてない難しさもありました?

seek:そうですね。そこは撮影していてすごく難しかったです。

DAISHI:ゴーストを感じながら撮れば大丈夫でしょ!


──各自が能力者であり、その力を使って何かに抵抗し、抑圧された人々を救い解放していくというイメージですかね?

DAISHI:そうですね。僕らと、来てくれたファンの皆さんと一緒に、というレジスタンスです。

seek:ライヴに参加してくれた人たちね。

Lida:もともとつくってたストーリーとちょっと変わったというか、キャラクター設定も踏まえて、ちょっと僕が思いついたんですよ。

DAISHI:おぉ、今思いついた?

Lida:いやいや、能力者っていうワードが出た時に、もう僕の中ではブワッと広がってるんで。レジスタンスと引っ付く話にもう既になってるのでね。

DAISHI:それ、教えといて~。

Lida:分かりやすいところで言うと、昔の映画『僕らの七日間戦争』みたいな。未成年の子たちが、学校とか先生とかに対抗する、そういう図式があるじゃないですか? それと似ているんですけど。能力というのは、人々が持っているそれぞれの個性、オリジナリティーであったり、特徴であったり。そういうものに置き換えると、本来みんながそれを一つは絶対に持って生まれているはずで。でも、それを良しとしない世の中もあったり、このコロナ禍のご時世で、“本当はこうしたかったのに。自分はこう生きたいのに”という想いはあっても、それが遮断されてしまって思うように進んでない、という状況もあったり。そういう見えないものに対して、反抗し、立ち向かっていく。仲間を増やしていこうよと。個性を隠さずにもっと出していいんだよと。思いつくこと、好きなこと、自分が一番幸せに思えること、そこへ向かって行くことは決して悪いことではない。やってみて、もしダメだったとしても、それは自分が納得できることであるわけですから。そういうことも踏まえてPsycho le Cémuは、みんなが前向きに進んでいけるきっかけになれば、そこに繋がっていけばいいなと思います。

DAISHI:皆さん一つぐらいはそういう特殊能力があるとは思いますもんね。ギターが弾けること自体が特殊能力やからね、普通に。弾けない人からしたら。

──大きな才能ですよね。ニューコンセプトに触れることで、誰しもが持っているはずのそれぞれの能力を見出す、気付きになりそうですね。

Lida:そうですね。まだそれに気付いてない方もいらっしゃると思いますし。レジスタンスというのは、そういう集まりなんです。

──敵を倒す、反抗するというわかりやすいものでもなさそうですね。

DAISHI:そう、いつもみたいに、敵のボスがおって魔王がおって、僕らが闘いに行って、という感じではなくて。今回は受け手によって、それぞれ捉え方とかが考えられるような感じにはしたいなと思ってます。

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