【インタビュー】ZAQ「人間ではない女の子たちが使命を帯びて戦っていくという物語にワクワクしました」

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■「Coward」がグッと心に入ってくるのは
■ピアノの伴奏が強いのかなと思います


──カップリングの「Coward」のほうは、ピアノも引き立っていましたよね。歌詞の話からだと、とてもインパクトのある内容で、〈世界一ムダな朝帰りをする〉というのがパワーワードでした。昔よく経験したなと……(笑)。

ZAQ:私、“世界一ムダな朝帰り”って言葉が大好きで! なんて良いところで良いフックを持ってきたんだって自分を褒めてあげたくなりました(笑)。なんか超ムダな時間ってありましたよね。それこそクラブ帰りとか、嫌いな上司に突き合わされた飲み会とか、始発の電車に揺られながら思うんですよね(笑)。20代で一度は経験するはず。

──すごく想像ができたんですけど、物語自体は結構ヘヴィで。

ZAQ:浮気相手になってしまった人の話っていう。最初は一人称も“私”だったんですけど、〈僕〉にしたんです。性別関係なく聴いてもらえるようにしたいなと思って。

──でも、良い主人公でした。

ZAQ:関係を続けてしまうズルズルではなく、ちゃんと決別するぞ!という気持ちだけはある!という楽曲なので。

──果たして本当に決別できたのかは……。

ZAQ:その先はどうなったのかはわからないんですけどね(笑)。でもそういう人間臭さというのを今回は出したかったんです。「ASEED」がめちゃめちゃカッコいいので、そのB面をどうしようかと思ったけど、おどけてしまっても締まらないしなと思って、インスタグラムでどういう曲が聴きたいかをフォロワーにざっくり聞いたんです。そしたら、カッコ良いロックサウンドというのが多くて、歌詞に関しては「ヒロインは嘘」という、浮気相手になってしまった女の悲しいミドルロックが私の曲にあって、女の子の中で人気が高いんです。その続編みたいな曲を聴きたいという意見がちらほらあったので、よっしゃ! やってやろうと思って書いたので、姉妹曲みたいな感じになります。


──「Coward」というタイトルも絶妙ですね。

ZAQ:最初は「卑怯者」ってタイトルだったんですけど、あまりにネガティブすぎると思って、カッコつけました(笑)。

──相手に対してもそうだし、自分にも当てはまるような言葉ですよね。

ZAQ:そうなんです! 〈弱虫はどっちだ〉という歌詞もありますけど、どちらにも当てはまるんですよね。強がりな曲にしたくて、最後も〈ありがと、さようなら〉で終わるんですけど、これも強がりですよね。別れ際って、私のことなんて忘れて幸せになってねとか、みんなそう言うんですよ。

──いつか別れればいいのにって思いますけどね……(笑)。

ZAQ:そうそう(笑)。曲でも〈どうかあなたが幸せになりませんようにと〉とありますしね。私、渋谷とかでぼーっと作詞をするのが好きで、スクランブル交差点の真ん中とかで、歩いている人の会話を聞きながらキーワードを拾ったりするんです。世の中には楽しそうな人たちで溢れているのに、なんで私には恋人がいないんだろうとか思っていた時期が長かったんですよ(笑)。なので妬みとか、仄暗い人間の感情を書くのがすごく好きなんですね。それが親近感?みたいになるのかな。アーティストっていうと、普通の人と離れた人種みたいな見られ方をするじゃないですか。でも、めちゃめちゃ身近で、親近感が湧くような曲を作っているんですよね。そういう曲が書けるシンガーソングライターになりたいなと(笑)。


──共感はかなりできました。あとアレンジ面で一つだけ聞きたかったのは、この曲はギターのリフもピアノもカッコよかったのですが、上ものであるギターとピアノをどう棲み分けてアレンジしているのでしょう。

ZAQ:この曲は全部リモートで録音しているんですけど、最近私が何でもかんでもお願いしているギタリストの堀崎翔さんという方がいまして、かわいいもカッコいいも何でもいける超絶上手いギタリストで、歌心もあるんです。その方に、やりたいサウンド感がわかるデモを渡し、堀崎さんの表情で作ってくださいとお願いしてできたフレーズなんです。なので私はそれを聴きながらピアノを合わせていくというやり方をしています。

──ギターを聴いて、その隙間を埋めるような?

ZAQ:そういう感じではあるんですけど、最近はバトルするみたいな感じが好きなので、ギターと戦わせているんですよね。それは堀崎さんのギターに出会って、そう思うようになったのかもしれない。


──どちらも主張が激しいなと思った理由がわかりました。ただサビではピアノがすごく良い表情を出しているなとも思いました。

ZAQ:これは常々思っているんですけど、ギターだけの曲で鍵盤が入らない曲って「ASEED」もそうですけど、カッコいい!というイメージが強く残るんです。でもピアノが入ると急に悲しさとか切なさが残るんですよね。ピアノって、歌謡曲の時代から心に寄り添う音を出しているじゃないですか。だから落ちサビとかではピアノが多く使われるんじゃないかなと思うんです。グッと心に入ってくるところはピアノの伴奏が強いのかなと思います。

──この曲でも主人公の感情をピアノが増幅している感じがあったので、すごく納得しました。ZAQさんは現在10周年イヤーに向けて、9ヶ月連続リリースが決定していますが、配信シングルのほうではタイトルの頭文字がキーになっているようで。「ZIGZAG」「ANTHEM」と来ているので、次は“Q”から始まるんですかね?

ZAQ:そんなことはわからないですよ!そこはまだ決まっていないですけど、ノンタイアップの配信シングルの頭文字を重ねていくと、言葉になっているのは確かです。あとアートワークも同じデザイナーさんにお願いしているので、それも合わせて楽しんでもらえたらなと思います!

取材・文:塚越淳一

リリース情報

「ASEED」
TVアニメ『ブラック★★ロックシューター DAWN FALL』オープニングテーマ
2022.4.20 Release
LACM-24239 ¥1,320(%税込)
1. ASEED
2. Coward
3. ASEED(Off Vocal)
4. Coward(Off Vocal)

ライブ・イベント情報

<Animelo Summer Live 2022 -Sparkle->
8/26(金)、27(土)、28(日)
会場:さいたまスーパーアリーナ
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8/27(土)出演アーティスト
藍井エイル/雨宮天/angela/石原夏織/伊藤美来/ウマ娘 プリティーダービー/大橋彩香/梶原岳人/GRANRODEO/ZAQ/スピラ・スピカ/DIALOGUE+/FLOW/MADKID/ReoNa 他
アニサマ公式サイト
https://anisama.tv/

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