【インタビュー】川崎鷹也、日常のふとした風景から愛情や思いを切り取るデジタルシングル「愛の灯」

2022.05.25 22:00

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■頭の中に生まれたメロディを自然に出せたので歌っていて気持ちが良い
■あったかいなかに切なさや不安、寂しさがあるものを書けたのも良かった

――デジタルリリースされたアレンジヴァージョンの「愛の灯」も、弾き語りを生かしたアコースティックな雰囲気がとてもあたたかくて、楽曲の懐の大きさを引き立てていると思いました。

川崎鷹也:アレンジャーの関口さん(関口シンゴ)と僕の間のちょうどよい部分にフォーカスできたアレンジですね。ゼロからディスカッションをして、関口さんもどうしたらこの曲が映えるかをすごく考えてくださって。たくさんたくさん話し合いを重ねてこのかたちになりました。「愛の灯」が完成して、すごく僕らしい曲ができたなと思いました。

――タイアップ曲でそういうものが生まれるのは、とても感慨深いのではないでしょうか。

川崎鷹也:本当にそうですね。お話をいただいていなかったら、この曲は生まれていないので……でもこねくり回して考えて書いた曲ではないんです。頭の中に生まれたメロディラインをそのまま自然に出せたので、歌っていて気持ちが良いですね。あとはあったかいなかに切なさや不安、寂しさがあるものを書けたのも良かったなって。

――たしかに。そうですね。

川崎鷹也:新しいスタートというワクワク感のなかには、大なり小なりそういうものがあると思うんです。離れれば離れるほど“愛の灯”は大きくなることもあるし、もしかしたら小さくなるかもしれない。それはふたりにしかわからないことですし、それぞれの物語があっていいのかなと思います。いろんな意味でも歌い続けられる楽曲だと思っています。

――5月28日には、川崎さんの地元である那須塩原市にあるホールでのライブが決定しています。川崎さんが故郷で歌う「愛の灯」も意味のあるものになるのではないでしょうか。

川崎鷹也:黒磯文化会館でライヴをしてほしいというオファーをいただいて嬉しかったです。地元は好きだし、18歳まで育った場所でもあるし、音楽で恩返しができたらなと思います。でも故郷だからライヴの心持ちや、ライヴの意味、歌への思いが変わるとかは、あまりないかな……。僕にとってライブの臨み方に優劣はないので。小さいライヴハウスでも、日本武道館でも、いつも同じなんですよね。だから黒磯文化会館でも何も変わらず、最高のステージを届けるんだろうなと。

――なるほど。いつもその時のご自分の最高のステージを届けるというスタンスだから、“地元だから良いライヴをしよう”のような考え方がないということですね。

川崎鷹也:そうです。もちろん地元は好きなんですけど、“地元だから”という特別扱いはしないです(笑)。18歳からお客さんゼロのライヴを何度もしているので、お客さんに来てもらえるありがたさを身に染みてわかっているから、僕にとっては来てくれるお客さんに何を還元できるか、どういうステージを届けるかが大事だし、それしか考えていないんです。だから場所によって変わらないんだと思います。

――東京に出てきてから音楽活動を始めたことも、今おっしゃっているスタンスを育んだのかもしれないですね。

川崎鷹也:それもあると思いますね。栃木で音楽活動を始めていたら、地元に特別な思い入れができていたかも。だから1本1本が僕にとって特別なんです。黒磯文化会館のワンマンは、上京したての頃に書いた曲をやってもいいかなと思うし、最近作った新曲もやってみてもいいかなと思ったりもしています。せっかく地元に呼んでいただいたので、呼んでくださった方々、来ていただく方々に最高のステージを届けます。

取材・文:沖さやこ

リリース情報

「愛の灯」
2022年5月6日(金)配信開始
◆https://takayakawasaki.lnk.to/ainohi

ライブ・イベント情報

<凱旋弾き語りライブ>
2022/5/28(土) ※sold out
那須塩原市黒磯文化会館 大ホール (栃木県)
先着一般発売
受付期間:2022/4/2(土)10:00~2022/5/24(火)18:00

<COLORZ powered by SHEIN>
ワンマンライブ
2022/7/6 Zepp Nagoya

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