【ライヴレポート】Psycho le Cému、デビュー20周年ワンマンで「もう一度行こうぜ」

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Psycho le Cémuが10月2日、新宿BLAZEにてデビュー20周年ライブ<Major debut 20th Anniversary Live「RESISTANCE〜もう一度、くちづけを〜」>を開催した。同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆Psycho le Cému 画像

2002年10月2日、Psycho le Cémuが「愛の唄」でメジャーデビューを果たした。デビュー曲はオリコン10位にランクイン、次々にテレビ番組に出演するなど、人気と知名度を急上昇させた。その後、活動休止など山あり谷ありの活動を経て、デビューから20周年の2022年10月2日、新宿BLAZEで<Major debut 20th Anniversary Live 「RESISTANCE~もう一度、くちづけを~」>を迎えた。たくさんの祝福と笑顔(+笑いも)に満ちた一夜の模様をお届けする。



ライヴは、メジャーデビュー20周年の当日リリースされたデジタルシングル「もう一度、くちづけを」で幕を明けた。20年の歳月を経て、年齢を重ねた現在の彼らの「愛の唄」とも言えるラヴソングは、ラテンのリズムに乗せた大人なムードでいっぱいだ。スーツを基調とした、彼らにしてはかなりシックな衣装に身を包んだメンバーの表情からは、強い気合いがうかがえる。

激しいヘドバンが繰り広げられた「インドラの矢」に続き、そのままの勢いで「銀狼」といったメジャー1stアルバム『FRONTIERS』収録曲を織り交ぜつつ、ライヴは進行。同じく『FRONTIERS』収録の「一億のパルチザン」は、YURAサマのドラムソロからseekのベースが加わり、それぞれの見せ場たっぷりにスリリングに始まった。経験を積んだメンバーから繰り出されるプレイによって、楽曲のカッコよさに磨きがかけられている。



20周年記念日の今日を特別な思いで迎えたのはメンバーだけでなくファンも同様だった。ファンの手につけられたメンバーカラーのサイリウムがフロアを飾るのは、彼らのライヴにはおなじみの光景だが、その数が今日は一段と多く感じる。ソールドアウトしたフロアをカラフルな光が彩っていた。さらにはデビュー当時のうちわを持参してきたファンの姿も。紙で作られているうちわを20年間保存し続けてきたことに対し、笑いを交えて茶化していたseekだが、その声は明らかに喜びにあふれていた。

AYAの「オッハー!」から始まったMCは、メンバーそれぞれの20年間の変化を振り返る内容。20年という決して短くはない歳月には、さまざまな変化があった。そのうえで、この記念日を迎えることができたのは、メンバーとファンのPsycho le Cémuを愛する強い思いゆえだ。



瞬く星空のような美しい照明の光のもと、DAISHIの歌声が響き渡り、「この星に願いを…」が始まった。DAISHIの歌が、星に込めた切なる願いをまっすぐに届けてくれた。星空を模した照明の演出がとても美しい印象を残したが、現在のコンセプトである“RESISTANCE”の世界では雨が降り続いていたはず。11月2日からのツアーで物語の展開を見届けたい。

「そろそろぶち上げて行くぜ!」とseekが吠え、「まだまだ跳べるか」とLidaが煽ったところで「one day」へ。ステージからあふれ出す荒々しい熱気が会場全体に広がっていく。熱いパフォーマンスの一方で、AYAはプレイに集中し、ギタリストとしての本分を全うする姿勢が目を引いた。



本編最後を飾ったのは「アカツキ」。コロナ禍でも前へ進み続けることを宣言したこの歌が、メジャーデビュー20周年の今夜、文字通り「もう一度行こうぜ」と高らかに響く。ここからまた彼らは前へと力強く進み続けるのだ。DAISHIの歌に込められたそんな思いが、真実味を帯びて耳に届いた。

アンコールに登場したメンバーはすっかりリラックスムード。自由にMCに興じているところから、終演時にステージからハケる順番を揉め始め、結局ジャンケンで決めることに。が、5人ともチョキを出すというミラクル発生。メンバー5人の仲の良さに会場は爆笑に包まれた。



この特別な夜の最後を飾るのは、もちろん20年前の今日発売されたデビュー曲「愛の唄」だ。DAISHIの歌声からゆったりと始まり、楽器の音とともに大きく広がり、会場を包み込んでいく。そしてだんだんスピードを上げるさまは強い愛そのもの。力強く温かい愛が会場に満ちる光景は、美しく感動的でさえあった。

その幕切れに、とびきりの笑いを添えてくれたのはDAISHI。5人一緒にステージをハケようと決めたはずが、先頭を切ってソデへと去ったものだから、seekが慌てて追いかける。カッコよく終わらず笑いに包まれたのも、Psycho le Cémuらしいのかも。

最後に、YURAサマが、「30周年、40周年をめざしていく」と口にしたが、それは彼らにとって必然なのだろう。なぜなら、彼らは愛を届けるバンドだから。どれだけ時間が経っても年を重ねても、人は誰も愛なしに生きられない。Psycho le Cémuを愛し続けるファンに、彼らはきっと惜しみない愛を届け続けるだろう。そんな風に愛が交わされる温かい世界が、もっともっと広がることを期待したい。

取材・文◎村山幸
撮影◎青木早霞


■Major debut 20th Anniversary Digital Single「もう一度、くちづけを」

2022.10.02 Release
作詞・作曲:seek 編曲: Psycho le Cému
https://umj.lnk.to/Mouichido_Kuchizukewo

「もう一度、くちづけを」Music Video Full ver.
映像監督:YUTARO
※清春、逹瑯、アルルカンなどのMVや映像制作を手がける
https://m.youtube.com/watch?v=CE5Iy4qGiv0

■Major debut 20th Anniversary Mini Album「もう一度、くちづけを」

2022.11.02 Release
【CD】POCS-1899 ¥2,000(税込)
Label : SWEET-HEART RECORDS
Distribution : UNIVERSAL MUSIC
ジャケットデザイン:RMB
※メジャーデビュー20周年記念配信シングル「もう一度、くちづけを」と2022年5月3日のLINE CUBE SHIBUYAのライブ音源収録


▼CD収録曲
01. もう一度、くちづけを
 作詞:seek 作曲:seek 編曲:Psycho le Cému
02. アカツキ(ライヴ)
 作詞:Lida 作曲:Lida 編曲:Psycho le Cému
03. 2020(ライヴ)
 作詞:seek 作曲:seek 編曲:Psycho le Cému
04. 蒼い星(ライヴ)
 作詞:seek 作曲:seek 編曲:Psycho le Cému
05. one day(ライヴ)
 作詞:seek 作曲:AYA 編曲:Psycho le Cému
06. 哀の雨(ライヴ)
 作詞:seek 作曲:seek 編曲:Psycho le Cému
07. ファイティング!(ライヴ)
 作詞:AYA 作曲:AYA 編曲:yorke.yamamoto
※03、04は編曲 with Hajime Okano
※ご購入は全国のCDショップまたはWEBショップで
https://store.universal-music.co.jp/product/pocs1899/

■<Psycho le Cému RESISTANCE~君がいる世界~>

Day1 少年の右目 / Day2 少女の左目
11月02日(水) HEAVEN’S ROCKさいたま新都心VJ-3
open18:00 / start18:30
11月03日(木・祝) HEAVEN’S ROCKさいたま新都心VJ-3
open15:30 / start16:00
11月12日(土) 柏PALOOZA
open17:00 / start17:30
11月13日(日) 柏PALOOZA
open15:30 / start16:00
11月22日(火) 新横浜NEW SIDE BEACH!!
open18:00 / start18:30
11月23日(水・祝) 新横浜NEW SIDE BEACH!!
open15:30 / start16:00
11月25日(金) 浜松窓枠
open18:00 / start18:30
11月26日(土) 浜松窓枠
open15:30 / start16:00
12月10日(土) OSAKA MUSE
open17:00 / start17:30
12月11日(日) OSAKA MUSE
open15:30 / start16:00
12月17日(土) 名古屋ELL
open17:00 / start17:30
12月18日(日) 名古屋ELL
open16:30 / start17:00
12月23日(金) Veats Shibuya
open18:00 / start18:30
12月24日(土) Veats Shibuya
open15:30 / start16:00
▼チケット
前売 ¥8,800(ドリンク別)
一般発売:10月16日10:00〜
https://l-tike.com/plc/


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