【レポート】SOPHIA、大阪城ホール凱旋公演でライブシリーズ＜獅子に翼＞開催発表も「始まりの場所です」

SOPHIAが1月8日、地元・大阪凱旋として大阪城ホール公演＜SOPHIA LIVE 2023 “return to OSAKA”＞を開催した。全23曲を完全燃焼した同公演では、東京ガーデンシアター2DAYS＜SOPHIA LIVE 2023＞ほか、伝説のライブシリーズ＜獅子に翼＞を2023年に開催することもアナウンスされた。

◆SOPHIA 画像

SOPHIAは2013年8月12日の日本武道館ライブで無期限活動休止に。9年ぶりとなる2022年10月の日本武道館公演で復活を果たした。そして、原点である大阪凱旋ライブ＝大阪城ホール公演は2002年10月以来、約20年ぶり。これをもってSOPHIAが完全復活を遂げた。



大阪公演＜return to OSAKA＞は、「進化論」「ゴキゲン鳥～crawler is crazy～」「KURU KURU」など、大型LEDに映る当時のミュージックビデオを重ねながら、これまでのSOPHIAの歩みを振り返るように進んでいった。MCで松岡充(Vo)は活動再開を待ち望んでいた観客たちにメッセージを送った。

「この大阪は、SOPHIAの始まりの場所です。大阪城ホールに立てているのは、みんながSOPHIAの音楽と過ごしてくれたから。そのことに心から感謝しています。きっとみんな、SOPHIAを好きな自分が好きで、当時のことや、あの頃の情熱を取り戻したいから集まってくれているんじゃないかなと思う。いろんな人生がある中で、毎日のはしっこにもう一度SOPHIAを置いてくれたらうれしいです」──松岡充



2022年11月に緩和改定された“音楽コンサートにおける新型コロナウイルス感染予防対策ガイドライン”を受け、大阪城ホール公演から、マスクを着用しての声出しを解禁。「おかえり！」「待ってたよ！」という相互通行の声をはじめ、客席からのメンバーの名前を呼ぶ声があちこちから聞こえた。また、代表曲「黒いブーツ～oh my friend～」「Believe」では、SOPHIAとオーディエンスが一緒になって合唱。本当の意味で、これまでのSOPHIAのライブの姿を取り戻した瞬間だった。

ライブの最後には、SOPHIAが数々の伝説を残したライブシリーズ＜獅子に翼＞の開催決定が発表された。スクリーンにタイトルロゴが映し出されると、観客からは喜びの歓声と大きな拍手が沸きおこった。＜獅子に翼＞は1999年8月に国営昭和記念公園で約3万人を動員、2001年7月には大阪・万博記念公園で＜獅子に翼 II＞、2004年にCD購入者約2万千人を西武ドームに無料招待した＜獅子に翼 III＞、翌2005年も西武ドームで＜獅子に翼＞を開催するなど、大会場で多くの感動を生んできたライブシリーズだ。2023年開催の場所や日程など詳細情報は後日発表される予定だとのこと。



なお、先ごろ第一報をお伝えしたように、MTVプロデュースによる＜MTV Unplugged＞の開催も決定している。＜MTV Unplugged＞=“プラグを抜いた”という直訳の通り同公演は、アコースティックな手法とオーディエンスとの親密な距離にこだわり、独特の緊張感と一体感に包まれたライブ空間を実現するMTVの人気企画だ。1989年にニューヨークで初めて実施されて以来、エリック・クラプトンやマライア・キャリー、オアシスといった音楽界のスーパースターから、アデル、ケイティ・ペリー、アダム・ランバート、BTSら現代ポップシーンの実力派まで、100組を超えるアーティストが出演し、“出演できるのは一流の証”とも言われている。

＜MTV Unplugged Presents: SOPHIA＞は2023年3月4日および5日、東京ガーデンシアターにて開催される。初日4日公演はSOPHIA初のアコースティックライブ＜MTV Unplugged＞、2日目5日公演は＜MTV Unplugged＞で披露する楽曲を中心に通常のライブスタイルで届けるPlugged Liveがコンセプトとなり、SOPHIAの楽曲を異なるアレンジで魅せる2日間の特別公演となる。オフィシャルチケット先行予約は1⽉15⽇23:59まで。

“約束の場所”である東京・日本武道館、“始まりの場所”である大阪城ホール。思い入れの深い2つの会場でのライブを経て完全復活を遂げ、さらには＜獅子に翼＞復活を明らかにしたSOPHIAは、2023年もその歩みを進める。