【速レポ】<京都大作戦2023>Fear, and Loathing in Las Vegas、「強いやつらばっかが集まってると思うんですけど、どうなんですか!」

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興奮を一気に沸騰させる高速エレクトロニコアのSEが流れるや、メンバーがステージ袖から走り込んできてジャンプしたり、左右に伸びた花道にまで走って盛り上げたりとめちゃくちゃ元気な登場となったのは、2023年に結成15周年を迎えるFear, and Loathing in Las Vegasだ。

◆ライブ写真

「初めましての人も、俺らと一緒に踊って笑っていきましょう」というSo(Clean&Scream Vo, Prog)の声とともにスタートしたのは、「Return to Zero」。この1曲目からステージ上ではTaiki(G)とTetsuya(B)は楽器をプレイしながら自在に駆け回り、Tomonori(Dr)のヘヴィなドラミングに、SoとMinami(Key, Scream Vo)はそれぞれ長いマイクコードを生き物のように波打たせて、さらに躍動を生んでいく。エクストリームなサウンドが、さらに勢いを増して襲いかかってくるようなパフォーマンスに観客のボルテージも駆け上がっていく。その上、間奏パートではSoとMinamiがクールにパラパラを踊って、観客も真似て踊ったりとシュールな緩急もあってまったくもって目が離せない。




アクロバティックなはじまりで一気に観客を惹きつけたところから、「Just Awake」ではポップさ全開でハイトーンのメロディやピアノ、ノイジーなギターのつむじ風が会場を突き抜けていく。キャッチーなシンセあり、ラウドなリフあり、ジャジーなピアノもありという一見していびつな素材ちがいのパッチワークをも、最高にノリよく気持ちよく聴かせるベガス節に、興奮の歓声が上がる。




「朝めちゃめちゃ雨降ってて大丈夫かなと思ったんですけど、みんなのおかげで今、晴れてます! 降ってないよな、今。足元どうですか、大丈夫? こんな奇跡の日に、みんなで踊りまくれることを嬉しく思います。今日で一生で一度の思い出になるように、もっともっとみんなで踊りたいんですけど、どうですか? どんなダンスでもいいです、踊っていれば絶対楽しくなるのは保証するので」──So

このMCから、アッパーなダンスミュージックとラウドの掛け算による「Rave-up Tonight」へと突入。Minamiは客席の最前線に立って煽り、Taikiはヘッドバングしながら攻撃的なリフを飛ばす。「Dive in Your Faith」では曲中、SoとMinamiもギターを持ち、Taikiとともにトリプルギターとなってシアトリカルな魅せるプレイで会場を沸かせた。曲ごとにパワフルさも激しさも増していくと、「Virtue and Vice」ではその轟音が雨雲を呼び寄せたのか雨が降ってきたが、観客は雨に構うことなく大きく手拍子をし、コブシを振り上げ、シンガロングする。凄まじい迫力。それでいて、圧倒的な開放感にも溢れている。


「かなり久しぶりに大作戦に呼んでいただきまして、めちゃくちゃ嬉しいです。またぜひ出させてもらいたいので、今日頑張りたいと思います。9月22日には15周年で武道館ワンマンをやらせてもらいます。今回は“今年は可能な限り全フェスに参加してくだ祭!”ということなので、フェスじゃなくワンマンなんですけど遊びに来てください」──So

雨模様ではあるが前のめりで盛り上がっている観客に「一見マイナスな状況でもポジティブに捉えて楽しめるやつがいちばん強いと思うんですよね。あれだけあったかくてハッピーな10-FEETが作ったフェスやねんから、強いやつらばっかが集まってると思うんですけど、どうなんですか!」とさらに熱量をあげて、高速チューン「Twilight」を投下。重たいキックが体に響くなか、Minamiが渾身のシャウトを放ち、Soは客席へと体を乗り出してその声を会場の奥まで響かせた。

「俺らとみんなで最高の景色、作ろうぜ」(So)とスタートした「Luck Will Be There」では、観客が一斉に手を伸ばし大きく左右に振って、太陽が丘には多幸感と一体感が広がっていく。すさまじいスピードとエネルギーで、雨も吹き飛ばすように、観客を踊らせ、笑顔を巻き起こしていくステージが最高だ。


取材・文◎吉羽さおり
撮影◎HayachiN

セットリスト

1. Return to Zero
2. Just Awake
3. Rave-up Tonight
4. Dive in Your Faith
5. Virtue and Vice
6. Twilight
7. Luck Will Be There

■10-FEET主催<京都大作戦 2023 〜今年は可能な限り全フェスに参加してくだ祭!〜>

7月1日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7月2日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
open9:30 / start11:00 ※20:00終演予定
〒611-0031 京都府宇治市広野町八軒屋谷1
●出演者 ※50音順●
▼7月1日(土)
【源氏ノ舞台】クリープハイプ / Ken Yokoyama / dustbox / 10-FEET / Fear, and Loathing in Las Vegas / 04 Limited Sazabys / ヤバイTシャツ屋さん / ROTTENGRAFFTY
【牛若ノ舞台】ANARCHY / Wienners / かずき山盛り / KUZIRA / 東狂アルゴリズム / バックドロップシンデレラ / FOMARE
▼7月2日(日)
【源氏ノ舞台】ACIDMAN / ORANGE RANGE / go!go!vanillas / coldrain / 10-FEET / Dragon Ash / マキシマム ザ ホルモン / WANIMA
【牛若ノ舞台】a crowd of rebellion / ammo / ENTH / おとぼけビ~バ~ / w.o.d. / NUBO / Hakubi
▼両日開催
【鞍馬ノ間】※7月2日の出場チームはトーナメント結果による
EGOLA / 大阪籠球会 / TEAM-S / TEAM NICK / TEAM Happy FROM SOMECITY OSAKA / TEAM FUKUOKA / TEAM Lucky FROM SOMECITY OSAKA / ちきゅう
※アーティストは都合により変更になる場合がございます。その際、チケット代金の払い戻しは実施されません。
▼チケット ※Sold Out
【通常札】
・1日券 8,800円(税込)
・2日通し券 17,600円(税込)
【童札(わらべふだ)】
・1日券 3,300円(税込)
・2日通し券 6,600円(税込)
※童札は、2023年7月時点で小学生(生年月日が2011年4月2日〜2017年4月1日)の方が申込み可能。必ず大人の方(通常札購入者)と一緒に来場してください。童札のみでの入場はできません。


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