【速レポ】<京都大作戦2023>クリープハイプ、リベンジ大成功「めちゃくちゃ死ぬほど嬉しいです」

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去年の<京都大作戦2022>に出演が決まっていたクリープハイプ。だが尾崎世界観がコロナに罹ったため、直前に出演をキャンセルしている。いわば去年のリベンジ。それがクリープハイプにとっての今回の<京都大作戦2023>だろう。

◆ライブ写真

雨脚が午前中よりも酷さを増した昼過ぎの太陽が丘。13時10分、SEもなくゆっくりとステージにクリープハイプの4人が表われた。黒いシャツに身を包んだ尾崎世界観が、まず一人、歌い始める。曲は2021年11月に配信リリースした「ナイトオンザプラネット」だ。曲を歌うというよりも、目を閉じて、自分の本心をさらけ出すように声を漏らしていく尾崎世界観。その姿に誰もが引き込まれ、言葉のひとつずつに耳を傾け集中していった。そして今、太陽が丘に降るのは、歌詞に登場する彼女の涙か、あるいは切ない思いを抱えた男の涙か。雨という自然現象は、歌詞にフィットした演出効果も生んでいく。





続いたのは尾崎世界観がギターも手にする「キケンナアソビ」。長谷川カオナシと小泉拓がミッドテンポの心地よいグルーヴを作り、身をゆだねるように身体を揺らしながら小川幸慈がギターをプレイ。もちろんオーディエンスも身体も心も揺らしていく。あと腐れないカラダの関係にまつわるストーリーが展開する「キケンアソビ」だが、クリープハイプとオーディエンスは、この曲でがっぷりとまぐわうように楽しみ続けた。

「本当に出れて、めちゃくちゃ死ぬほど嬉しいです」──尾崎世界観

歌い終えて、尾崎世界観は初めて笑顔を見せながらそう語った。またその言葉以降、ライブもノリの良さを見せ始める。照明が鮮やかにメンバーを照らしながら披露したのはダンサブルナンバーの「しょうもな」。名前に反してものすごく表情豊かなベースラインで攻めるのは長谷川カオナシ。腰に来るグルーヴで熱くほてっていくオーディエンスに、クリープハイプが繰り出したのは「HE IS MINE」だ。サビではもちろん“セックスしよう!”とオーディエンスが一斉に叫んだ。その勢いを加速させるように次のナンバーへ突入。が、ミスからかイントロで演奏が止まった。

「すごい乗っててくれていたのに、すいません。全部、俺の責任です。去年もコロナで飛ばしたし、本当に申し訳ないです。その謝罪を忘れてた。本当に去年はご迷惑をお掛けしました。そして本当に温かく迎えてくれてありがとうございます」──歌詞には独特の世界観があるのに、話し出すと、なんでも正直なのが尾崎世界観。人柄の良さも滲み出る。それがまた魅力的でもある。





そんな尾崎世界観から「もう少しお付き合いください」と言われたら、断る理由なんぞない。当初、スタッフ用のセトリにはここからタイトル未定の新曲へ展開することが記されていた。が、「もう少しだけ…」と言いながら、クリープハイプが始めたのは10-FEETのコラボアルバム『10-feat』からの「Fin feat. クリープハイプ」だ。この生披露にオーディエンスからは「ありがとう!」と感謝の言葉も飛び、コブシや腕もあがり続けた。

「大作戦に、こういう辛気臭い、暗いバンドが出るのは珍しいと思うんだけど、だからこそ、呼んでもらえてすごく嬉しいです。TAKUMAさんを、フロントマンとしてすごく好きで尊敬してるんです」──尾崎世界観

コラボアルバムがきっかけになって、TAKUMAとはいろんな話もする間柄になったという。そして、尊敬の念はますます強くなったそうだ。さらに言葉をこう続ける。

「だからこそ、これだけ多くの人を惹き付けるんだなと、改めて実感しました」──尾崎世界観


ラストナンバー「栞」を披露しながら<京都大作戦>のオーディエンスと気持ちのキャッチボールをするクリープハイプ。メンバーにとって<京都大作戦>は、どんな柄と色のシオリを、挟み込みたい出来事になったのか。メンバーの表情から察すると、辛気臭さなどない、ものすごく明るいものになったはずだ。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎青木カズロー

セットリスト

1. ナイトオンザプラネット
2. キケンナアソビ
3. しょうもな
4. HE IS MINE
5. イト
6. Fin feat. クリープハイプ
7. 栞

■10-FEET主催<京都大作戦2023 〜今年は可能な限り全フェスに参加してくだ祭!〜>

7月1日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7月2日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
open9:30 / start11:00 ※20:00終演予定
〒611-0031 京都府宇治市広野町八軒屋谷1
●出演者 ※50音順●
▼7月1日(土)
【源氏ノ舞台】クリープハイプ / Ken Yokoyama / dustbox / 10-FEET / Fear, and Loathing in Las Vegas / 04 Limited Sazabys / ヤバイTシャツ屋さん / ROTTENGRAFFTY
【牛若ノ舞台】ANARCHY / Wienners / かずき山盛り / KUZIRA / 東狂アルゴリズム / バックドロップシンデレラ / FOMARE
▼7月2日(日)
【源氏ノ舞台】ACIDMAN / ORANGE RANGE / go!go!vanillas / coldrain / 10-FEET / Dragon Ash / マキシマム ザ ホルモン / WANIMA
【牛若ノ舞台】a crowd of rebellion / ammo / ENTH / おとぼけビ~バ~ / w.o.d. / NUBO / Hakubi
▼両日開催
【鞍馬ノ間】※7月2日の出場チームはトーナメント結果による
EGOLA / 大阪籠球会 / TEAM-S / TEAM NICK / TEAM Happy FROM SOMECITY OSAKA / TEAM FUKUOKA / TEAM Lucky FROM SOMECITY OSAKA / ちきゅう
※アーティストは都合により変更になる場合がございます。その際、チケット代金の払い戻しは実施されません。
▼チケット ※Sold Out
【通常札】
・1日券 8,800円(税込)
・2日通し券 17,600円(税込)
【童札(わらべふだ)】
・1日券 3,300円(税込)
・2日通し券 6,600円(税込)
※童札は、2023年7月時点で小学生(生年月日が2011年4月2日〜2017年4月1日)の方が申込み可能。必ず大人の方(通常札購入者)と一緒に来場してください。童札のみでの入場はできません。


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