【速レポ】<京都大作戦2023>ORANGE RANGE、「今日の太陽、今年イチ暑いです」

ポスト
no_ad_aritcle

2日目の灼熱の太陽はこのバンドが連れてきたのではないかと思えるくらい、<京都大作戦>のステージから真夏の眩しさを放ったのは、4年ぶりの登場となるORANGE RANGE。YAMATO(Vox)、HIROKI(Vox)、RYO(Vox)、NAOTO(G)、YOH(B)、そしてサポートドラマーが元気にステージに登場すると、歓声の音量が一気に跳ね上がる。

◆<京都大作戦2023> 画像

「オーライ! はじめていくぜ、京都大作戦」(RYO)と1曲目に選んだのは「以心電信」。リリースされたのは2004年で、もしかしたらリアルタイムでは聴いてはいない若い観客もいたかもしれないが、それでも会場は大合唱。サビで大きく盛り上がるのはもちろん、コール&レスポンスもバッチリハマる。こうして、フェスではとくに、ヒットチューンを惜しみなく披露してブチ上げてくれるのもORANGE RANGEである。




「昨日は雨だったみたいだけど、今日は太陽でございます、呼ばれたような感じがしましたね。みんな負けないでな、太陽に。最高の笑顔をちょうだい」(RYO)と続けたのは、メジャーデビューの年に発表した「ビバ★ロック」。RYO、HIROKI、YAMATOの3人はステージ上を自由に飛び跳ねながら、ロウ、ミドル、ハイそれぞれのトーンでメロディやラップを織りなす。躍動感のあるボーカルや、ハーモニーが明るい。


「改めましてORANGE RANGEの人でーす」と挨拶したHIROKIは、「また出ることができて嬉しいです。すごいバンドに挟まれちゃって大変なんですけど(前はマキシマム ザ ホルモン、後ろはDragon Ash)、ORANGE RANGEも楽しんでほしいです」という。またフェスにおける“ORANGE RANGEあるある”があるので、これから楽しむに当たって大事なことなので復唱してもらっていいですか?と言って、「私たちは──」、「ORANGE RANGEのライブを見るにあたって──」、「知らない曲がきても──」、「上海ハニーやイケナイ太陽と同じテンションで──」、「楽しむことを──」、「盛り上がってるフリをすることを──」、「全力で誓います──」と会場一体で選手宣誓のように唱和する。

「安心しました、聴いてください新曲です」と笑顔で紹介したのは、「解放カーニバル」。なんと今日、初披露だという。憂いを帯びた80’S的なシンセや哀愁感のあるギターフレーズに、3人がラップや歌をつなぐ、ちょっと体温低めなアンニュイさがクールな曲だ。初めて聴く曲にはなったが、観客の盛り上がりも大きい。何よりやっぱり、ORANGE RANGE節だなという抜群なキャッチーさがあるからだろう。




そして後半は、一旦クールに下げた体温を再び急上昇させる曲が続く。「沖縄出身の我々だけどこれだけは言いたい。今日の太陽、今年イチ暑いです。これってもう夏のはじまりということでよろしいでしょうか。やっぱこの曲やらないとな」(RYO)と、まずは「上海ハニー」で大きく観客を揺さぶっていく。曲中ではHIROKIが音頭をとって、ステージのメンバーも観客もカチャーシーを踊って“ハレ”のこの日を祝し、続く「Pantyna feat.ソイソース」ではトロピカルなビートに乗せて、暑いから風を起こしていこうとぐるぐるとタオルを振らせる。

RYOは「日差しが戻ってまいりました、暑いよな。でもみんなのパワーを信じてる、この太陽に負けないよな?」と「イケナイ太陽」で、太陽が丘に大合唱を巻き起こしていく。この時間を、空間を楽しんでもらいたいという5人の思いが詰まった爆上げセットリストである。



それを締めくくるのは、2003年のデビューシングル「キリキリマイ」。ドラムとYOHによるグルーヴィなビートにロックなひずみのギターが乗る。ちょっとダーティなギターの響きと、3声のラップがいろんな角度から飛び込んでくるストリートワイズなサウンドは、20年を経ても鮮やかでパンキッシュだ。YOH、NAOTOが残していった豪快な残響音と混じり合う観客の大きな拍手が、爽快な風を呼ぶステージだった。

取材・文◎吉羽さおり
撮影◎Yukihide"JON..."Takimoto

セットリスト

1. 以心電信
2. ビバ★ロック
3. 解放カーニバル
4. 上海ハニー
5. Pantyna feat.ソイソース
6. イケナイ太陽
7. キリキリマイ

■10-FEET主催<京都大作戦 2023 〜今年は可能な限り全フェスに参加してくだ祭!〜>

7月1日(土) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7月2日(日) 京都府立山城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
open9:30 / start11:00 ※20:00終演予定
〒611-0031 京都府宇治市広野町八軒屋谷1
●出演者 ※50音順●
▼7月1日(土)
【源氏ノ舞台】クリープハイプ / Ken Yokoyama / dustbox / 10-FEET / Fear, and Loathing in Las Vegas / 04 Limited Sazabys / ヤバイTシャツ屋さん / ROTTENGRAFFTY
【牛若ノ舞台】ANARCHY / Wienners / かずき山盛り / KUZIRA / 東狂アルゴリズム / バックドロップシンデレラ / FOMARE
▼7月2日(日)
【源氏ノ舞台】ACIDMAN / ORANGE RANGE / go!go!vanillas / coldrain / 10-FEET / Dragon Ash / マキシマム ザ ホルモン / WANIMA
【牛若ノ舞台】a crowd of rebellion / ammo / ENTH / おとぼけビ~バ~ / w.o.d. / NUBO / Hakubi
▼両日開催
【鞍馬ノ間】※7月2日の出場チームはトーナメント結果による
EGOLA / 大阪籠球会 / TEAM-S / TEAM NICK / TEAM Happy FROM SOMECITY OSAKA / TEAM FUKUOKA / TEAM Lucky FROM SOMECITY OSAKA / ちきゅう
※アーティストは都合により変更になる場合がございます。その際、チケット代金の払い戻しは実施されません。
▼チケット ※Sold Out
【通常札】
・1日券 8,800円(税込)
・2日通し券 17,600円(税込)
【童札(わらべふだ)】
・1日券 3,300円(税込)
・2日通し券 6,600円(税込)
※童札は、2023年7月時点で小学生(生年月日が2011年4月2日〜2017年4月1日)の方が申込み可能。必ず大人の方(通常札購入者)と一緒に来場してください。童札のみでの入場はできません。


この記事をポスト

この記事の関連情報