ウォルフガング・ムースピール、黄金トリオの新AL発表

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今年4月の来日公演が全公演ソールド・アウトとなり、大好評だったウォルフガング・ムースピールと、ベースのスコット・コリー、ドラムのブライアン・ブレイドとのトリオが、新アルバム『ダンス・オブ・ジ・エルダーズ』を10月6日に日本リリースすることが決定し、収録曲「Amelia」の先行配信がスタートした。

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本作はジョニ・ミッチェルが1976年にギタリストのラリー・カールトンと、1979年にはパット・メセニーと録音したバラード曲「Amelia」。特にブライアン・ブレイドは過去にミッチェルと頻繁にコラボレーションしており、彼女の音楽を深く理解していると言える。

ウォルフガングの作曲の特徴は、これまで同様フォークに大きく影響を受けているが、今回はさらにクラシック音楽からもインスピレーションを受けており、他方ではトリオの仲間たちとの生き生きとした交流もさらに活発になり、ブライアンの浮遊するようなパーカッシブ・プレイとスコットの軽快なベースが、複雑なポリリズムと冒険的なハーモニーの風景の上で、ギタリストのアコースティックとエレクトリック・プレイを流動的な相互作用で引き立てている。「テクニックや楽器はもとより、ムースピールのジャズに対する深い愛情と熟練の技は、オリジナルとスタンダードの両方でブレイドやコリーとの相性と同様に輝いている」とJazztimes誌は2021年に書いているが、ウォルフガング・ムースピールは、「私たちはお互いに絶大な信頼関係を築いています」とコメント。「2022年2月、ヨーロッパ、アメリカでの大規模なツアーの後、『Dance of the Elders』がレコーディングされました。ブライアンとスコットから常に学ぶことがあります。新しい音楽を持ってきて、彼らがどうアプローチするのか見るのはいつもエキサイティングです。彼らのサウンドを思い出しながら作曲することが、最終的な音楽のインスピレーションになっているのです」とも付け加えている。

ウォルフガングは、クインテット・レコーディング『ライジング・グレース』(2016年)と『ホエア・ザ・リヴァー・ゴーズ』(2018年)に貢献したブラッド・メルドーを念頭に置いて「Cantus Bradus」を書いた。この曲は、ウォルフガングがメルドーの音楽の中で繰り返し観察してきた特徴に依拠しており、彼はそれを「ある調性の中心に向かって下降する半音階的な線の束」と表現している。「これらの線は途中でかなり変わった和音や緊張を生み出すが、最後はブルージーな中心に行き着く。ブラッドの曲やソロでよく聴く展開です」とコメントしている。

また、 「Folk Song」では、ヴォルフガングはキース・ジャレットからインスピレーションを得たという。「この曲を思いついたとき、キースの音楽、特に『Belonging』時代の彼のヴァンプ・インプロヴィゼーションを漠然とイメージしていたんです。ひとつのコードを長く弾き続けると、その人のハーモニーの独創性がわかるもの。キースがアッパー・ラインやミドル・ボイスで暗示していることは、彼が演奏できるすべてのコードを見せてくれています。キースのそういうところが好きなんです」とコメントしている。


『Dance of the Elders』

日本盤リリース: 10月6日 (輸入盤+デジタル:9月29日リリース)
品番:UCCE-1200
https://Wolfgang-Muthspiel.lnk.to/DanceoftheEldersPR

◆ウォルフガング・ムースピール オフィシャルサイト
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