SHOW-YA、全員が還暦オーバー 強靭な意志と積み重ねられたスキル

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SHOW-YAが、<39周年突入!THANK YOU!TOUR>と題したライブをEX THEATER ROPPNGIで開催した。

年内にメンバー全員が還暦OVERとなるSHOW-YA。今日は改めてメンバー紹介から始めてみたい。
1985年に、寺田恵子(ボーカル)・中村“Captain”美紀(キーボード)・仙波さとみ(ベース)・角田“mittan”美喜(ドラム)・☆sun-go☆美貴(ギター)の5人組女性ロックバンドとしてデビュー。1980年代のバンドブームの中、女性バンドの先駆け的存在であり、都市型ロックフェスの走りとも言える出演者が全員女性の<NAONのYAON>を1987年に日比谷野外大音楽堂で立ち上げ、大ヒット曲「限界LOVERS」が今でもたくさんの音楽ファンに愛されている、日本のロック史上においてもレジェンドな存在がSHOW-YAだ。

「40周年前ということもあり、感謝も込めてTHANK YOU!をタイトルの中に入れました。時代と共にライブも変化していく中で、良いものは残し、新しいことも取り入れて、その中であったかい思いに皆んながなってくれたら嬉しい。」
ライブ前の寺田恵子はこう語ってくれた。

レッド・ツェッペリンの「移民の歌」をSEにし、メンバーがステージに登場。
1曲目は1989年、60万枚以上のセールスを記録したOuterlimitsから「OUT OF LIMITS」をパフォーマンス。ストレートかつエッジの効いたリフが印象的、SHOW-YAの硬派なバンドサウンドと耽美的なメロ、刺激的なビートが刻まれる曲からスタートした。
3曲目は2021年に世界発売された全曲英語歌詞のSHOWDOWNから、ドラマティックなイントロ耳に刺さる「EYE to EYE」、寺田恵子がペンライトをキュートに振りながら歌唱するキャッチでポップ「TOKYO,I Scream」と続く。

MCを挟んでSHODOWNを中心に、鮮度の高い音景で、かつロックというカテゴリーを超えた壮大な歌劇を彷彿させ、さらにはプログレッシブな組曲の様に「HEAVY METAL FEMINITY」「DON’T RUNAWAY」「WIND」で構成する中盤は圧巻で、オーディエンスをやばいほど魅了する。


後半は寺田がMCで涙もみせる一幕も、、、。
アコースティックセッションの「So. . .」は70年代ウェストコーストサウンドを彷彿させるナンバー。楽器を持ち替えてからは鉄板のセトリだ。「You Turn me over」から「FAIRY」までぶっ続けて4曲、まさに男気溢れるハードでスキルフルなセクションだ。satoとsun-goの絶妙なポジションチェンジとフォーメーション。繊細なフレーズを彩るキャプテンのキーボード、日々の鍛錬に裏付けされたmittanのビート、そして軽やかで華麗なフォルムでそのマイクパフォーマンスに一層磨きがかかってる寺田、SHOW-YAの5人が織りなす、ROCKというジャンルを超えて奏でる音楽は錆びつくことなく圧倒的な輝きをみせる。

寺田の「紅だー!」から始まったアンコールはX JAPANの「紅」。2014年に30周年を記念したカバーアルバム『Glamorous Show』でカバーしてる。ラストは日本を代表するロックナンバー「限界LOVERS」。オーディエンス動画撮影OKの中、エネルギッシュにアグレッシブの容赦ない演奏で熱いライブの幕を閉じた。

音楽を通して伝わるSHOW-YAの美学とフィロソフィー、それを維持している強靭な意志と積み重ねられたスキルにも圧倒された夜だった。

ライブ・イベント情報

<ツアー情報>
2023年10月9日(月/祝)名古屋 Electric Lady Land
16:30 OPEN/17:00 START
(問) サンデーフォークプロモーション 052-320-9100

2023年10月14日(土)大阪 umeda TRAD
16:30 OPEN/17:00 START
キョードーインフォメーション 0570-200-888

料金:立見 8,000円(税込)Dr代別途

配信情報

「39周年突入!THANK YOU!TOUR」配信
9/9(土)東京公演(EX-THEATER)
・2023年9月9日(土) 17:00~2023年9月16日(土)21:00まで
・視聴チケット価格 4,000円 税込 *別途手数料
ローチケLIVE STREAMING https://l-tike.com/show-ya/
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