18歳のデヴィッド・ボウイ、「個性がない」「音痴のアマチュア」とBBCのオーディション落選

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1965年11月、デヴィッド・ボウイ(当時はデイヴィー・ジョーンズ名義で活動)は、そのとき在籍していたバンド、デイヴィー・ジョーンズ・アンド・ザ・ロウアー・サードの音楽をラジオでかけてもらうため、英国の公共放送BBCのオーディションを受けたが、パネリストたちは彼らを「無害で面白みがない」「特にずば抜けたところはない」と評価し、落としたそうだ。

◆デヴィッド・ボウイ画像

ボウイとBBCの関係、出演歴、BBCが行ったボウイのインタビューなどをまとめた本『Bowie at the BBC: A Life in Interviews』を今週出版するTom Hagler氏は、このオーディションについて、英国の新聞『Telegraph』にこう語っている。「(パネリストは)7人いたと思う。彼らを良しとしたのは2人だけで、5人は却下した。ラジオでかけるほど良くはないと」

当時の報告書によれば、パネリストたちは、バンドを「推すところが1つもないグループ」「無害で面白みがない」、シンガーであるボウイを「個性がない」「音痴でアマチュアのようなヴォーカリスト」などと評価していたそうだ。

Hagler氏によると、そんな彼らにもう一度チャンスを与えるよう進言したのが、伝説のラジオ・パーソナリティー/DJのジョン・ピールだったという。ボウイはこの件について、その約30年後に放送されたピールの半生、功績を特集したテレビ番組内で、「僕は2度目は合格したんだ。それで、間違った音で歌っていいっていう生涯有効の自由気ままなパスを与えられた」と、冗談交じりに話したという。

ボウイは1966年にザ・ロウアー・サードを脱退し、翌年、ソロ名義で、ファースト・アルバム『David Bowie』を発表した。

『Bowie at the BBC: A Life in Interviews』は英国で9月14日に出版される。



Ako Suzuki
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