かつてないコンサート『だれでも第九』、開催決定

2023.10.13 18:10

2023年12月21日（木）、サントリーホールブルーローズにて＜『だれでも第九』コンサート＞が開催となる。

『だれでも第九』は、指1本から弾ける自動伴奏追従機能付きのピアノ「だれでもピアノ」を使って、障がいのある3名のピアニストと、オーケストラと合唱団がベートーヴェンの「第九」を共演するという、かつてないコンサートだ。ハンデや経験、年齢に関係なく「第九」を演奏したいというピアニストの夢の実現をサポートし、音楽に向き合う勇気と喜びを世界中の人々に届けるというものとなる。

「だれでもピアノ」とは、ショパンのピアノ曲「ノクターン」を弾きたいと願う手足の不自由な高校生のために、2015年にヤマハの研究開発統括部と東京藝術大学COI拠点インクルーシブアーツ研究グループ（新井鷗子特任教授）により共同で改良・開発されたもので、自動演奏機能付きピアノ「ヤマハ Disklavier（ディスクラビア）」を使った演奏追従システムとペダル駆動装置で演奏をサポートするものだ。

1本の指でメロディー（右手パート）を弾くと、そのメロディーのタイミングや速度に合わせて伴奏（左手パート）とペダルが自動で追従するため、だれでも奏者のイメージする演奏を楽しむことができる。オリジナル編曲の伴奏による楽曲も搭載しており、当初、ひとりの障がい者のために開発されたシステムが、今ではピアノを弾いてみたいと思う初心者など、障がいの有無に関わらず誰もが楽しめるシステムに進化を遂げている。

なお、＜『だれでも第九』コンサート＞は会場での鑑賞（抽選で130名様招待）に加え、YouTubeによるオンライン（生配信・アーカイブ配信）でも視聴が可能となる。

＜『だれでも第九』コンサート＞

ヤマハは2015年から、東京藝術大学とともに共同開発した自動伴奏追従機能付きのピアノ「だれでもピアノ」を用いたワークショップなどを通じて、「障がいの有無や年齢、経験に関わらず誰もがピアノ演奏を楽しむことができる」という発信を行い、一人でピアノが弾ける達成感と心震える体験を多くの人に生み出してきました。
『だれでも第九』では、「ピアノを弾きたい」という熱い想いを持ちながらも障がいのために難しさを抱える3名が、「だれでもピアノ」で一人でピアノを弾くことからさらに一歩踏み出し、「だれでもピアノ」のピアニスト（だれでもピアニスト）としてオーケストラと合唱団と共演するという夢のステージに挑戦します。
この演奏会の実現のために、当社は、既存の「だれでもピアノ」の技術に加えて「超・低遅延発音」をはじめとした技術を開発中です。さらに、3名のピアニストそれぞれがオーケストラ・合唱の中で輝き、等しくベストを尽くせるよう、ピアニストそれぞれの弾き方や動きの特徴を踏まえた技術も追加しています。
「だれでもピアニスト」を中心に、音楽とテクノロジーの力で、音楽に向き合う喜びや新たな一歩を踏み出す勇気を世界中の人々に届ける演奏会の実現を目指します。

2023年12月21日（木）
16:00開場　16:30開演（18:00終演予定）
＠サントリーホールブルーローズ（東京都港区赤坂1-13-1）
■出演：だれでもピアニスト：東野寛子・古川結莉奈・宇佐美希和
音楽プロデュース･編曲：高橋幸代
指揮：米田覚士
演奏：横浜シンフォニエッタ
合唱：東京混声合唱団
■演奏曲：ベートーヴェン「交響曲第9番ニ短調（合唱付き）」《ピアノ》東野寛子（第1・2楽章）・古川結莉奈（第3楽章）・宇佐美希和（第4楽章）
■使用ピアノ：ヤマハ DisklavierTM ENSPIRE（ディスクラビアエンスパイア）「S6X-ENPRO」
■主催：ヤマハ株式会社
■鑑賞
1）会場での観覧　130名様（無料・抽選）
2）公式YouTube生配信の視聴（無料）
3）公式YouTubeアーカイブ（ダイジェスト）配信の視聴（無料）
■会場での観覧お申し込み：
・お申し込み先：『だれでも第九』特設サイトhttps://www.yamaha.com/ja/about/initiatives/the-9th/
・期間：2023年10月12日（木） 10:00 ～ 11月20日（月） 23:59
・抽選結果発表：2023年12月上旬、当選者へメールでご連絡します。

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