【今さら聞けない楽器のア・ソ・コ】お題「E-Bow」

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“楽器”と一口に言っても、多種多様さまざまな部品から構成されているのはご存知の通り。え、そうなの?的なものから、世界の民族楽器まで、今さら人には聞けない“楽器のア・ソ・コ”、ご紹介します。第120回のお題は「E-Bow」です。

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(写真左から)TC Electronic Aeon / E-Bow

E-Bow(イーボウ)はエレクトリック・ボウの略語で、ギターや他の弦楽器の演奏に使用されるミュージシャン用の電子デバイスだ。本機はギターやベースギターの弦を振動させ、独特のサウンドと音楽的効果を生成するためのツールとして使用される。

E-Bowは電磁フィールドを生成し、ギターの弦を振動させることができる。これにより、通常のピッキングやフィンガリングでは得られない独特の音色とサステインを実現可能だ。また、本機を使用することで、音符や和音を長い時間維持できるので、繊細なトーンやエフェクトを生成でき、アンビエント音楽や実験的な音楽の演奏に適していると言える。

さらに本機の位置と圧力を調整することで、異なる音色や効果を得られる。ミュージシャンは、演奏中にエボウを移動させることで、音楽的な表現を豊かにすることも可能だ。そして本機は、増幅器やエフェクトプロセッサーと組み合わせて使用され、複雑な音響効果やフィードバックを作成するのに役立つ。これにより、実験的な音楽や独自の音楽的アイデアを追求するための多くの可能性が開かれるに違いない。

E-Bowは、アンビエント音楽、プログレッシブロック、実験音楽など、幅広い音楽ジャンルで使用されている。ミュージシャンは本デバイスを使って独自の音楽的アイデアを実現し、新しい音楽体験を提供することができるだろう。

文・編集部


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