ボブ・ゲルドフ、デヴィッド・ボウイやスティングがいい俳優になれなかった理由を分析

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ブームタウン・ラッツのフロントマンだったボブ・ゲルドフは、ピンク・フロイドのアルバムをもとにアラン・パーカーが監督した映画『ピンク・フロイド ザ・ウォール』(1982年)で主演を務めたが、演技が下手なことを自覚しており、撮影中毎日、恥ずかしい思いをしていたという。

『DEADLINE』によると、ゲルドフはポーランドで開催中の映画祭<EnergaCAMERIMAGE>フェスティバルのQ&Aセッションで、こう語ったそうだ。「あの映画は2度観たことあるが、恥ずかしかった」「自分がどれだけポンコツか、(撮影中)毎日、恥ずかしくて仕方なかった。自分を見るのも嫌だし、声を聞くのも嫌だ。建物の横に立つ自分の姿は絶対に見たくない」

その経験を踏まえ、ゲルドフには、なぜミュージシャンの多くがいい俳優になれないのか、持論があるという。「デヴィッド・ボウイはいい俳優ではない。スティングもだ。そして、ボブ・ゲルドフは間違いなくいい俳優ではない。でも、フランク・シナトラはいい俳優だ。エルヴィス・プレスリーもそうだ。『監獄ロック』や『闇に響く声』を観ればわかる。彼は演技ができる。じゃあ、なぜエルヴィスとフランクにでき、デヴィッド・ボウイやボブ・ディランにはできないのか? それは、スティング、ボウイ、ディラン、ボブ・ゲルドフは自分で曲を作っているからだ。フランク・シナトラとエルヴィスは曲を作っていなかった。彼らは、他の人が作ったものを解釈し、歌っていた」

なぜ、『ピンク・フロイド ザ・ウォール』に出演したのかとの質問には、「金だ」と冗談を飛ばしつつ、バンド活動のローテーションに飽き、何か新しいことに挑戦したかったからだと答えている。

<EnergaCAMERIMAGE>では火曜日(11月14日)、『ピンク・フロイド ザ・ウォール』を特別上映した。

Ako Suzuki
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