FAKY、第3章完結。活動休止前ラストライブで10年間の集大成「理想の音楽の答えが今日ここにありました」

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2013年に活動を開始し、2度のメンバーチェンジを経て活動をしてきた5人組ガールズユニオン・FAKYが、KT Zepp Yokohamaにてワンマンライブ<FAKY ONEMANLIVE 2023 -DEPARTURE->を1月13日に開催。かねてよりこのライブをもって活動休止を発表していたFAKYが、10年を超える歴史に、ひとまず幕を下ろすこととなった。

◆ライブ写真(25枚)

前回の恵比寿LIQUIDROOMでの公演から約1年ぶりとなるワンマンライブ。会場は、自身最大規模となるKT Zepp Yokohamaだ。現体制最後の姿をひと目見ようとフェイマニ(FAKYのファンネーム)で埋め尽くされたフロアは、開演前から熱気に包まれる。オープニングの音楽が流れ、幕が開くと、大型LEDを背負ったFAKYが登場、大歓声が巻き起こる。そしてライブは、昨年11月にリリースした最新EP「Deperture」収録の「To The Stars」からスタート。“挫折や涙を乗り越えてFAKYが今夜に全てを賭ける”というこの楽曲に込められたメッセージが、ポジティブでアップリフティングなビートに乗って会場に響き渡り、スタートから会場は一気にダンスフロアと化す。


その後は、ダンス&ボーカルグループの真骨頂とも言えるダンスナンバーを、新旧問わずメドレーを交えながら立て続けに披露(「New Age」「GIRLS GOTTA LIVE」「Better Without You」〜メドレー「little more」「Diamond Glitter」「Chase Me」「Rock, Paper, Scissors」「Surrender」「It’s a small world」「ANTIDOTE」)。華やかに、表情豊かに、ハイレベルな歌とダンスを惜しむことなく畳み掛け、”実力派グループ”としての本領を見せつけた。中でも特筆すべきは、FAKYのデビュー曲でもある「Better Without You」。シャウトも交えたメンバーの熱唱とコール&レスポンス、オーディエンスを煽りながらのパフォーマンスに、フロアはまさに熱狂。ライブ序盤にも関わらず、会場が完全に一体となりフロアは大きく揺れた。


一転して、その後のバラードセクションでは、それぞれMikakoとHinaのリアリティ番組『オオカミ』インスパイア曲でもあるラブソング「モノクロ」と「half-moon」を歌い上げ、先ほどまでのパワフルでエナジェティックな面とは一味違った、大人な魅力を披露。初パフォーマンスとなる「大丈夫 Prod. ☆Taku Takahashi」、オーディエンスと一緒にステージを作り上げる「Are You Ok?」と繋ぎ、多彩な面を見せる。

MCを挟み、「Bad Things」をバックに、AkinaとTakiがハイレベルなポールダンス披露。そして「99」ではメンバー全員で椅子を使ったセクシーなダンスを披露し、会場の雰囲気を変えていく。さらに妖艶なダンスが魅力の「Last Petal」を挟む形で「ふたこ糸」(ボカロP・Aqu3raプロデュース)「ダーリン。Prod. GeG」(変態紳士クラブ・GeGプロデュース)へと続く。ダンス&ボーカルグループの常識にとらわれず、様々なジャンルに垣根なくチャレンジしてきたFAKYを象徴するようなパートとなった。


そしてライブは終盤に近づき、Hinaのピアノの弾き語りに乗せて初期の名バラード「The One」を、Lil’ FangとMikakoが歌い上げる。今回のライブを最後に、FAKYからの卒業を表明しているLil’ FangとMikako。FAKY結成当初、つまり1st Seasonからの初期メンバーでもある2人は、お互いを見つめ合いながら、感情を込めて歌いあげる。そして、10年前からFAKYを背負い走り続けてきたバトンをHinaに渡すかの様に、最後のサビを2人がHinaを見つめる形で歌う。これにHinaは感極まって涙を流し、2人の美しい歌声と、Hinaの想いが溢れた美しい涙に、会場は息を飲んだ。


その後、Takiの『オオカミ』インスパイア曲でもあり、友情をテーマにした楽曲「HappyEverAfter」をメンバー5人でパフォーマンス。ここではメンバーそれぞれが、今までの思い出を噛み締める様に、お互いに絆を確かめ合う様に歌い上げた。

ここからは、現メンバーでの最後のライブを最大限、FAKYらしく楽しもうとするかのように、雰囲気を切り替えて明るいダンスナンバー「The Light」「Summer Dive Prod. ☆Taku Takahashi」「SUGA SWEET」を、フロアを巻き込んでパフォーマンス。ダンスとボーカルだけでなく、こうしたフロアとの一体感も、FAKYの大きな魅力の一つだと再認識させられる。



そして本編最後は、ライブの締めくくりの定番となった、FAKYとFAKY MANIA(FAKYのファンネーム)の絆を想ってメンバーが1から作詞作曲を手掛けた「five+」。まるで今までのFAKYの歴史を一気に辿ってきたかのようなパフォーマンスの最後に、メンバーとファンがお互いの気持ちを確かめるように呼応して一緒に歌い上げ、会場は温かい雰囲気に包まれた。


アンコールを挟み、再びステージ登場したFAKYが歌うのは「Who We Are」。自分らしく生きることを強く肯定したこの楽曲に、メンバーそれぞれ、感情を爆発させて歌唱。
その後、FAKYの代表曲とも言える「CANDY」を力強く披露。最後のコール&レスポンスでは、Lil’ Fangの呼びかける“FAKY”というシャウトに会場全体が“FAKY”とシャウトを返す。そして最後のMCでは、メンバーそれぞれが自身の思いをフェイマニに伝えた。

Mikakoは「私は辛い時はいつもフェイマニに支えられてきた。辛いことがあったらFAKYのことを思い出して欲しい」と、”FAKYのMikako”としての最後の言葉を残す。



Akinaは「どんな形になっても、FAKYはFAKY。5人で作ってきたものをこの先に持っていく。これからもFAKYをお願いします」とFAKYに対しての愛を伝える。Takiは「加入して不安だった時、いつもメンバーとフェイマニが支えてくれた」と語り、Hinaはフェイマニとメンバーに対して「FAKYのメンバーにしてくれて、迎えてくれてありがとう」と、それぞれの形で感謝を伝える。



最後はLil’ Fangが「FAKYのメンバーになろうとした10年前に、やりたいと思っていた理想のライブ、理想の音楽の答えが、今日ここにありました」と語り、しめくくった。


その後、メンバーへのサプライズとして、会場に詰めかけたフェイマニや、DJ KOO、倖田來未といった先輩からの映像コメントが流れる。そして、フェイマニがメッセージを書き込んだ大型フラッグが会場に掲げられ、メンバーは言葉を失った。

そして、ついに迎えた今回のライブの最後の楽曲は、Da-iCEの工藤大輝をプロデュースに迎えた「Deperture」。活動休止が決まる前に制作されたとのことだが、奇しくも現在のメンバーそれぞれの”出発”とピタリとリンクした楽曲。


現体制最後のライブパフォーマンスを噛み締めるように、涙を流しながら感情を込めて歌いあげるメンバーと、そんなFAKYを見守るフェイマニ。強い絆で結ばれている両者を象徴するような、感動的な瞬間となった。

この楽曲に込められた「まだサヨナラは言わないで」「また会えるから次の場所で待ってて」というメッセージに応えるかの様に、パフォーマンスが終わった後も、フェイマニは温かい拍手と歓声を送り続けた。


ここまで10年間を駆け抜けてきたFAKY。今ではK-POPを筆頭に、J-POPアーティストも海外進出がめざましい時代となったが、まだほとんどのアーティストが海外を目指していなかった当時から、グローバルでの活動をいち早く掲げ活動を続けてきた。そしてメンバーそれぞれの強力な個性と、そんなメンバー同志の奇跡のようなハーモニーでいつも明るく周囲を、音楽業界を盛り上げて、フェイマニと共にここまでの道のりを歩んできた。
FAKYはこの日を持って惜しまれながら活動休止期間に入るが、彼女たちの今までの作品はこれからも決して色褪せることはない。そして彼女たちの今までの軌跡は、見守ってきたフェイマニの心の中で、いつまでも輝き続けるだろう。

【FAKY ONEMANLIVE 2023 -DEPARTURE- セトリプレイリスト】
https://avex.lnk.to/faky_depature_setlist

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