イギリスのカルトヒーローIan Duryよ、永遠に…

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イギリスのカルトヒーローian duryが、3月27日(月)に肝臓ガンのため死去した。
長い闘病生活がついに終わりを告げたのだ。享年57歳。

このしわがれ声の歌手は、イギリスでは人気があるが、アメリカでの知名度は高くなかった。'70年代後半にバックバンドのblockheadsと一緒にレコーディングした、ニューウェイヴ時代の風変わりな曲“hit me with your rhythm stick”が、引き合いに出されることが多かったと言えるだろう。
duryにはもう1つ、“sex & drugs & rock & roll”という曲があり、この曲のキャッチフレーズは、現在のポップカルチャーの規範となった。

duryは長年ガンと闘っていたが、それだけでなく、脊髄性小児麻痺(ポリオ)に冒された状態で生涯の大半を過ごした。それでも、bbcに対して、気持ちをしっかり持てているのには理由があると語ったのは、ほんの数か月まえのことだった。
ガンで亡くなった人たちはいくらでもいる。僕とごく親しい人たちのなかにもね。その人たちには、ある種の姿勢というものがあるんだ。彼らの姿勢から、こちらも姿勢というものを身に付けるんだ。姿勢という点では、他にも触発されるものがある。エイズで亡くなった若者やエイズに冒されている若者、そういう若者の姿勢や仲間同士で助け合うシステム、彼らの対処方法全体だ。信じられないよ!そういうことを考えるんだ。ああいう人たちは、とても勇気があって、最後まで誠実に生き抜いている。そういう姿を見ていると、力が湧き上がってくるんだ

blockheadのギタリストchas jankelがduryに会ってから、まだ2週間も経っていない。25年来の友人である彼が、duryの闘いがまもなく終わるとわかったのはそのときのことだ。jankelは言う。
ごく最近になって、こんなに長生きするなんて思いもかけないことだ、なんて言い出したんだ。自分にはもう時間が残っていないという考えを匂わせたのは、あれが初めてだった。彼はいつだって、僕らみんなを本当に奮起させてくれていた。とにかく励まされるんだ。これほど長く一緒にいられたのはそのためだよ。精神力の強い男だったからね。もう25年以上になるんだよな

duryのレコーディングキャリアは、'70年代~'90年代と、3つの時代に及んでいる。'70年代後半と'80年代前半、新興のインディーズレーベルstiff records(elvis costelloとnick loweも在籍)から発表していた作品は、当時の英国パンクシーンのファンが求めてやまなかった。
リリースしたアルバムは、合計すると1ダースを超え、最近では'98年に、子供向けオーディオブック『not dogs...too simple(a tale of two kitties)』のナレーターとして、その声を聞くことができる。
そのプロジェクトでコーディネーターを務めたclay harperは、1年前の'99年にロンドンに旅行して、duryとblockheadsのライヴを見たときのことを回想する。harperは言う。
全盛期から20年経ってはいても、あれは間違いなく、僕がこれまでに見たライヴのなかで最高のものだった。彼の発する魅力はすごかったし、バンドも素晴らしかった。最高の出来だったけど、彼にとってはごく普通のレベルだったんだろうね

合掌

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