これぞ、エンターテインメント! ミュージシャンシップがもたらす最高のステージ!

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これぞ、エンターテインメント!
ミュージシャンシップがもたらす最高のステージ!

すっごい、楽しかったゾ!!!! このライヴ!


GIRLS STYLE GO! GO! 1
2001.2.22 @原宿アストロホール

SE:Go Go Girls BROTHERS ~La France
1. アンソロジー
2. HEARTY HAPPY
―― MC ――
3. 愛を語るだろう
4. ふたりの時間
―― MC ――
5. あの日の選択
6. rendez-vous
7. 愛のメロディー
8. 星のかけらを探しに行こう(with 杏子)
―― MC ――
9. 2950156
10.STAY OR GO! GO!
11.恋のNo.1 Girl
―― MC ――
12.375
13.POWER
14.STAY
15.Jump Jive
――――――
En1.愛してバタフライ(シュークリームシュ)
En2.SHAKE HIP!(with 石井竜也)
En3.あなたに届くように

En4.375(with 石井竜也&杏子)


仕事柄、多くのライヴを観ているのだけど、正直このライヴはビックリ!

…というのも、あまりに楽しくて、2時間ほどのステージがあっという間に終わってしまったから。30代にもなると(ワタシのことです)、2時間立ってるだけでも辛いっちゅーのに。

そして、正直がてらにもう一つ告白してしまうけれど、MINAKOについて何の前知識なしでライヴへ足を運んだ。

もちろん、MINAKOが米米クラブ一派のシュークリームシュ(ダンサー兼コーラスグループ)の一員であり、石井竜也の実妹ということは知っていた。が、それくらいのことを、文字知識でしか知らなかった。

それなのに…、それなのにすごい楽しかったゾ!、このライヴ。


▲大人の雰囲気たっぷりに、“マダムミーナ”としても登場。

2月中から名古屋、東京、大阪、福岡と全国4ヶ所を廻ったMINAKOのツアー<Girls Style Go! Go! 1>。この東京は原宿アストロホールのライヴへおじゃました。

とにかくすごい数の人が詰まっている。ギューギューのすし詰め状態だ。シュークリームシュを意識してか、お揃いの花柄衣装を着た女の子2人組もいたりする。なんだか、それだけでもワクワク。

会場が暗転すると、まずはバックバンドTHE GIRLS BROTHERSが登場し演奏、それに合わせてMINAKOが登場し、よどみなく歌を披露する。


▲杏子と展開された爆笑&自虐ネタ・トーク。

MINAKOが踊りながら歌うのだが、気負いなく、何気にめちゃくちゃうまい。それがイヤミでないのは楽曲自体がソフトな作りが多いせいだろうか。そして、彼女のステージはただ自分の歌を垂れ流すことはしなかった。合間に杏子(元バービーボーイズ)や石井竜也を呼び入れて自虐ネタ満載のトークをし、福耳のナンバー「星のかけらを探しに行こう」を披露。他にも、おフランスな雰囲気を漂わせて詩を朗読したり、ギタリストがヴォーカルをとる曲(「2950156」)もあったりと、ぴりっとスパイスを効かせてメリハリをつける。


▲MARIと2人揃ってシュークリームシュの代表曲「愛してバタフライ」を踊りながら熱唱。

小さなライヴハウスではあったがテーマに合わせて衣装を替えたし、踊りを観せたい曲(「恋のNo.1 Girl」)では無理に歌うことはせず、歌の部分だけをテープで流したりと(逆カラオケ状態!?)、“潔い”楽しませ方で魅せてくれている。

本編ラストは「Jump Jive」。アップテンポ・スウィングのスタンダード・ナンバーを日本語でカヴァーだ。この曲に合わせて、オーディエンスにツイストやモンキーダンスをさせ、さらにはラジオ体操まで繰り広げた発想は振付師として活躍しているMINAKOならではだろう。

アンコールでは、シュークリームシュの曲「愛してバタフライ」を披露。パーカッションとしてこのステージに参加していたMARI(やはりシュークリームシュの一員)をフロントに立たせて共に歌う。


▲米米クラブの大盛り上がりナンバー「SHAKE HIP!」を歌う石井竜也と、バックで踊るMINAKOとMARIと杏子(後方左から)。

そして次には石井竜也が再び登場! ここで米米クラブの代表曲でアップテンポな大盛り上がりナンバー「SHAKE HIP!」が飛び出し、会場は大いに揺れる!! あまりの迫力と盛り上がりで、なんだか白昼夢みたいな感覚だ。

この曲でかなり汗をかいた後、ひと呼吸おいたMINAKOはちょっと目を潤ませながらスタッフやバックのメンバーらに感謝の言葉を述べて「あなたに届くように」を歌った。

踊りとトークと楽曲。それらを包括する柔らかで暖かい雰囲気。そしてそれを引き出しているMINAKOの人格とキャラ。そして、なによりもエンターテイナーとして、お客さんの感覚がよく分かっているミュージシャンシップがもたらした素晴らしいステージだった。

文●星野まり子

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