アタリ・ティーンエイジ・ライオットのカール・クラック死去

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Atari Teenage RiotのCarl Crackが9月6日(木)に死亡していたことを、Digital Hardcore Recordingsが発表した。享年30歳。死因は発表されていない。Carlが精神病治療を受けていたことについては広く知られていたが、彼の友人達の誰もが「彼が最近大きな問題を抱えていた様に見えなかった」という。

デジタル・ハードコアのパイオニアであったAtari Teenage Riotは、'99年にElektraからリリースされたアルバム『60 Second Wipe Out』の世界的なプロモーション活動の後、休養をとっていた。Crackはソロ活動や、様々なアーティストとのコラボレーションに取り組んでいたといわれている。

以下は、Atari Teenage Riotを率いるAlec Empireによる、オフィシャル・ステイトメントから転載したコメントの内容。

「カールとは10年間一緒にバンド活動をしてきた。この間には色々あった。
彼は俺の友人だった。しかし、2000年3月終りまで続いたAtariのハードなワールド・ツアー以来、お互いに充分なコンタクトを取れなくなっていた。
バンド・メンバー全員に様々な関係改善が必要だった。カールと俺はもはや話をすることが不可能になってしまい、手紙でやりとりをすることにした。
ある日彼から連絡があり、いくつかのプロジェクトで音楽活動を始め、うまくいっている、また長期のセラピーも受けるつもりだと書いてあった。

彼はティーンエイジの頃から精神病の発作に苦しみ、見る限りそれは毎年悪化していった。しかしもらった手紙からは、彼はとてもポジティブで楽観的な感じを受けた。
彼の突然の死にひどくうちのめされ、今、言葉も無い。

彼との色々な出来事、想い出が浮かんでくる。それは彼の素晴らしいカリスマ的なステージ・パフォーマンスだけでなく、パーティでソウル・ミュージックにあわせてダンスをし、大笑いし、Curtis Mayfieldの歌を披露した彼の姿。彼はとてもレアで特別なエネルギーをバンドにもたらしてくれた。俺は彼のおかれた状況――精神病を患いながらレコーディング、ライヴをこなし、そしてプライベートな生活や人間関係をこなしていくことの大変さ――は我々には想像しがたいことであったのだ。

カールは独特のスタイルを持ったヴォーカリストとしてだけではなく、“Black Ark E.P”のような非常に優れた作品を作り上げた。
手紙の上で解決はしているが、できることならもう一度彼と話がしたい。会えなくて寂しいよ、カール、君のことは決して忘れない」
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