<FRF '02>プロディジー、怪物ぶりは健在

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新曲は出たもののアルバムはまだ先、今年2月には1回限りとはいえ来日公演を行なったばかりのプロディジー。それゆえ、お客さんの入りはどうかなと思うところも正直あったが、いやはや、とんでもない思い違いだった。だってグリーンステージがもう後ろまでギッチリだもの。いかに『ファット・ランド』の人気が今も高いかということを証明してるなぁ、もう5年前のアルバムになのに。

それを示すように「ブリーズ」「スマック・ア・ビッチ・アップ」、そしてアンコールで披露された「ファイア・スターター」での盛り上がりぶりはスゴイの一言。イントロが鳴った瞬間に割れんばかりの歓声が起こるし、それに応える2人のフロントマン(曲によっては1人は引っ込んでたけど)も、それぞれのキャラでオーディエンスをあおる。ほとんどMCをせず、ひたすら表情と体の動きだけでコミュニケートするキースと、反対にMCをして、果ては観客の中にまで入っていってしまうマキシム。そしてサウンドの要、リアム・ハウレットはステージ中央で次々に凶暴なビートを繰り出す。特にバスドラはまさに“波動”といった感じで、ありゃどんな山も動くっスよ(古)。

欲を言えば、もう少しキースのエキセントリックな動きが見たかったなあ。あの、身もだえしながら見栄をきるような独特のパフォーマンス、すごく好きなんだけど。そういう人、絶対多いよね?
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