クレイグ・デイヴィッド、スティングとのコラボレーションを語る

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シンガー・ソングライターのCraig Davidの2ndアルバム『Slicker Than Your Average』が11月19日にリリースされる。アルバムからの1stシングルは「What's Your Flava?」で、このリミックスにはシカゴのラッパーTwistaがフィーチャーされている。Davidは先日、『Willy Wonka & The Chocolate Factory』にインスパイアされた同曲のビデオをプラハで撮影した。ビデオの監督を務めたのはLittle X。

『Slicker Than Your Average』の注目曲はなんと言っても「Rise And Fall」というタイトルのStingとのコラボレーションだ。Davidは、当初はStingのヒット「Shape Of My Heart」('93年)から、ギターのリフをサンプリングしようと思っただけ、とLAUNCHに話している。

「あの人は……彼は本物のプロで、同時に紳士でもある。こうなった経緯が変わってるんだ。映画『Leon』を観ていたら、クレジットに“Shape Of My Heart”っていう昔の曲が出て、ずっと流れていた。ギターのメロディがとにかく気に入ったんで、リフをもらってコンピューターにのせ、ループした。けっこう長くね。頭の部分を新しく書いて、ひとりのアーティストがキャリアを通して経験する数々の試練や苦労についてこういう出だしを作った。“As quick as you can have success, it can be taken away(成功したと思ったら、すぐに奪い取られてしまう)”って」

Davidがサンプリングの許可をもらおうと出来た曲をStingに送ったところ、元Policeのフロントマンだった彼がそれをとても気に入り、説得してコーラスに参加してもらうことになったと言う。

「彼から返事がきて、こう言うんだ。“あのさ、この曲とても気に入ったよ。何たってエッセンスがすごくいい”って。それで彼の元へ行って、“あのね、ちょこっとコーラスでも歌ってくれたらパーフェクトになるんだけど”って言ったんだ。そしたらうまくいって、彼みたいなベテランで経験豊かな人がコーラスに参加してくれることになった。“Superstar, you finally made it, but once your picture becomes tainted it's what they call the rise and fall(スーパースターよ、とうとうやったな。でも、一度泥を塗ると、栄光と転落の人生と呼ばれてしまう)”って。彼は“俺はただここで、仕事をするだけの人間だ。よく聴けよ、Craig”って感じだった。デュエットはほとんどパーフェクトだったよ。どれも自然な感じでさ。結局、元の曲がいいんだ。“Shape Of My Heart”のギターリフを使っている。Sting、うまく出来たよ」

Davidはまた、Stingとはとても仕事がしやすく、心を開いてくれたとも語っている。

「僕は彼といっしょにブースの中に入り、“Sting、こんな感じで歌ってくれないか? それにはこういうビジョンがあって……”ってなことを言った。クレイジーだよね。それでこの人は当然こう言うだろうと思ったんだ。“いいか、Craig、ちょっと抑えてくれ……落ち着いて。そう、好きなようにやらせてくれよ”って。でも彼はこっちの言うことを受け止めてくれて、思ったことをそのまま言わせてもらえた。結局、アルバムではそれがハイライトのひとつになっている。いいバイブだったよ」

Davidのデビュー作『Born To Do It』は'01年にリリースされ、現在までに米国で150万枚以上を売り上げている。

Yves Erwin Salomon, New York (C)LAUNCH.com
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