2003年、一発目にアルバム『magic number』登場!

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2003年、一発目にアルバム『magic number』登場!


よりリアルなリリックとヴァラエティ豊かで自由なトラック

最新アルバム

『magic number』

Warner Music Japan
2003年01月01日発売
HDCA-10127 3,059(tax in)

1 登場
2 RE-FRESH
3 地球ブルース~337~
4 ストレス
5 mama said~ハタラキッパ~
6 アンバランス
7 ナニカ
8 movingman
9 DJDJ [for RADIO]
10 CAN-CAN
11 TORIIIIIICO! feat. CASSETTE VISION
12 E. L. E. M. E. N. T. S
13 LONELY ONE
14 sayonara sayonara(Album Edit)feat. CUE ZERO
15 magic number

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昨年はジャパニーズ・ヒップホップ躍進の年だった。

ここ数年、そんなんことを言い続けるほどのシーンの盛り上がりだが、確かに作品リリース量と共に、セールス的にも数字でそれを証明し、スタイルの全く違う、実に個性的なグループも次々と出現した…といろんな意味で "ヒップホップ"というジャンルが幅広い層へ浸透したことは間違いないだろう。

その中でも3MCから成るキック・ザ・カン・クルーはそれに大きく貢献したグループのひとつである。'02年2月にリリースされたアルバム『VITALIZER』で、キックのスタイル、ライミング、フロウ、トラック…といったすべてのヒップホップの要素で彼らの魅力を充分に表現し、その後もコンスタントなシングル・リリース、年末の武道館でのコンサート、NHK紅白歌合戦出場と、精力的な活動で'02年はキックのサウンドを幅広いところで聴くことができた。

そして'03年、その勢いを推し進めるようにアルバム『magic number』を元旦にリリースする。

様々な風が吹き荒れるヒップホップ・シーンと同時に、メインストリームにも位置する彼らだが、そんな周りの様相を気にすることなく、今作も“キックはキックらしく…”といったところだろうか。

全体的にはものすごく落ちついた印象を受けたのだが、それはもちろん悪い意味ではなく、気を張らずに自分達の音楽を自由に作った自信から感じられる。今作のリリックでは、忙しい生活や今の状況などの描写が多いが、そんな中でも楽しんでゆっくり消化してしまうそんな冷静な彼らの余裕、そして言いたいことはとにかく吐き出すというヒップホップ的視点のリアルさが詰まってる。

また、今作も最小限のゲストで、ほぼ3人だけで作られているのだが、そういった意味では安定したそれぞれのラップのスキルと個性が遺憾なく発揮されており、キックが表現する音楽が明確に打ち出され、アルバムを通してのまとまりを感じる。

また、KREVAが手掛けるトラックは、前作よりもクオリティ的に洗練された感を受ける。エレクトロニック・サウンドが耳にこびりつくM2、M9、サルサの女性コーラスが印象的なM5、哀愁漂うギターネタのM8、M12などは印象的であり、楽曲群全体的にもM3、5、10、11といった聴いたら忘れられないフック・ラインのアッパーなトラックから、M6、8、12などのセンチメンタルなダウン・テンポの楽曲といったキックらしい二面性の楽曲群のバランスもいい。とにかくひとつのものにとらわれないヴァラエティ豊かで自由なトラックは、15曲というヴォリュームある内容を飽きさせることなくまとめている。

ますますジャパニーズ・ヒップホップの飛躍が期待される'03年、このアルバムがシーンの起爆剤になることは間違いないだろう。そして彼らもまた、周りに流されず、さらに進み続けるという意気込みは、タイトル曲であり、アルバムを締めくくる曲「magic number」を聴けば分かるだろう。

文●編集部

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