ピート・タウンゼント、小児性愛を否定。児童ポルノは自伝の下調べが目的と語る

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The WhoのPete Townshendがインターネットで児童ポルノを購入したことを認めた。しかし、英国の各紙がその事実を取り上げる前に、小児性愛者であることは激しく否定している。結婚し子供のいるTownshendは、児童ポルノサイトに入るためにクレジットカードを使用したが、それは自伝の下調べのためで、自伝の中で彼は子供の頃に性的虐待を受けたと述べている。

先週、Daily MailとSunの両紙は、名前の伏せられた国際的に有名なミュージシャンが警察から児童ポルノの捜査を受けていると報じた。名前は公表されなかったが憶測に基づく噂が広まり、ロンドンにある彼の自宅に大勢の報道陣が詰めかけた。Townshendはその後、記者団に話をし、声明を発表して一連の容疑について説明した。

Townshendはかねてから自身のサイトでインターネット・ポルノについて書いていたと述べ、英国記者協会のレポーターに次のように話した。「小児性愛なんてとんでもない。児童ポルノと闘うために、現状を知っておかなければならないんだ。インターネットの児童ポルノに反対するキャンペーンを行なっているが、成果は思わしくない……。児童ポルノにはいろいろと取り組んでいるし、自分のサイトでも大きく取り上げている。チェチェンやコソボで虐待に苦しむ子供たちを目にし、インターネットで不当に扱われている子供たちを知って、本当にゾッとしたんだ」

「ロンドン警視庁に連絡をとって自分がしていることを伝えた。こっちが連絡しているのに、警察のほうはまったくコンタクトしてこない。警察から返事をずっと待っていたけれど、兆しはなかった。こんなことになるんじゃないかと心配してたんだ。これは俺のキャリアの中で最も大きなダメージとなるだろうな」

Townshendは後に次のような声明を発表した。「私は小児愛者ではない。インターネットのチャットルームに入って子供たちと会話したことは1度もない。それどころか、ネット上に氾濫する児童ポルノの広告映像にショックを受け、怒りを感じ、(特に自分のサイトで)声を大に主張している」

「私はここ7年間、幼少時代の自伝を執筆している。5歳から6歳半の間に母方の祖母のところに預けられていた頃、性的な虐待を受けたと感じている。彼女は当時、精神的な病を抱えていた。何があったかは、はっきりと覚えていないが、自分の作る作品の中に汚らわしい影を投げかけているのは事実だ……特に『Tommy』では」

Townshendが書いたロックオペラ『Tommy』('69年)の中の曲「Fiddle About」では、Uncle Ernieが“Down with the bedclothes/Up with the nightshirt! Fiddle about/Fiddle about/Fiddle about!(シーツをとり/パジャマを脱いで/いじってみろ!)”と歌い、「The Acid Queen」では彼はひと仕事終えた後、“Your boy won't be a boy no more/Young, but not a child(あの子はもう男の子じゃなくなるだろう/若いが、子供じゃない”と歌っている。

Townshendは'03年中に自伝を出版したいと話し、声明で次のように加えた。「何年も前から、インターネットの使用が善良な人々の生活を堕落させ、歪曲し、破壊すると予言してきた」。Townshendの未完に終わったロックオペラ『Lifehouse』('71年)は'90年代にラジオドラマとして完成され、Gridと呼ばれる重苦しいコンピュータ・ネットワークが描かれている。

「長い間、これは避けられない義務と感じていた。自分が知っていることを知らせるってことを。そして、インターネット監視基金、児童虐待防止協会、ロンドン警視庁といった組織を助ける監視役として行動し、力強く、情報に基づいた発言で、米国の銀行やクレジットカード会社によって数百万ドルという資金がポルノ産業のために生まれていることを伝えたい。ポルノ産業は何が合法で何が違法かを故意にぼやかしている。この問題については、それぞれの国で法律とモラルが違う。が、私はそうであってほしくはない」

「いつでもどこでもインターネットで児童ポルノが手に入るようになってほしくはない。ある時、児童ポルノのサイトに入るためにクレジットカードを使ったことがある。単にどうなっているか見ただけだ。非公式に弁護士の友達に知らせて、見たものを報告した」「私が児童に対する性的虐待に心から当惑しているのを知ってもらえたらと思う。また、虐待に苦しむ子供たちを救い、さらなる虐待を防ぐためにも必死で活動しているんだ」

Bruce Simon, New York (C)LAUNCH.com
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