<FRF'03>日本人アーティストだってがんばってるぞ! BACK DROP BOMB、山崎まさよし

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7月26日(土)の昼過ぎのGreen Stage。7月16日にニュー・アルバム『NIPSONG』をリリースしたばかりのBACK DROP BOMBが登場する。ヒップホップ、メタル、デジロック……それらのエッセンスを貪欲に飲み込み、消化するというよりは素材をどろどろのまま吐き出したかのような強烈なサウンド。メロディック・メタルを彷彿とさせる、美しくメロディックなギターのリフにレゲエ、ヒップホップのスタイルを混合したかのようなラップを鋭くハイスピードに乗せていく。BACK DROP BOMBは今回のFUJI ROCKにおいてGreen Stageに立った数少ない邦楽アーティストだが、ベスト・ギグのひとつだったのは間違いない。

「日本人だってやればできるじゃないか!」と、海外ビッグネームの、テンションの低いいくつかのライヴにがっかりしていた自分は大いに勇気付けられた。そして、そのBACK DROP BOMBの後にGreen Stageに現われたのは、6月に新作アルバム『アトリエ』をリリースした山崎まさよし。Bjorkと並んで26日(土)のチケットをソールド・アウトさせたと原因と見られる彼だが、その前評判通りステージは素晴らしいものだった。曲の持つ切ない雰囲気、哀愁が雨にぬれた静かな山々という場の雰囲気にとても合っていた。また、FUJIのステージに立てることがうれしいのオーラを発しており、ヴォーカルもMCもとてもいきいきとしていたのが印象的だ。同じステージでは去年、井上陽水が往年のファンから若いファンまでを感動させたが、山崎まさよしも、十分にその務めを果たしただろう。


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