U2のBono自らが筆をとった絵本「ピーターとおおかみ」の日本語版が発売

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現在、世界最高のロックバンドと称されるアイルランドのバンドU2のヴォーカリストBonoがイラストを描いた絵本「ピーターとおおかみ」が発売された。本文自体は多くの国で読み伝えられているセルゲイ・プロコフィエフ原作のクラシックなストーリー「Peter and The Wolf」。このお話に愛娘とともに描いたイラストをプラスして、64ページの作品に仕上がっているもの。横130mm×縦205mmというコンパクトな版型でハードカヴァーの本に、CDのボックスが同梱され、それが一まとめになってボックスに収められている。

Bonoは南北の経済格差解消を訴える活動によって、ノーベル平和賞にもノミネートされるなど音楽以外の活動も活発に行っている。その彼が、末期疾患患者をケア、サポートする世界有数の基金であるアイリッシュホスピス基金に同調し、今回の作品が生まれた。CDでは、Bonoと親交の厚いアイルランド出身のミュージシャンであるギャビン・フライデーが、子供のためのスタンダード・シンフォニー楽曲の音楽を担当し、日本語版ではジョン・カビラによる朗読をプラス。このCDはエンハンスト仕様になっており、Bonoの絵画制作風景+ミュージシャンによる演奏風景の映像、フォト・ギャラリー、参加アーティストからのメッセージをパソコンで見ることができる。また、この写真でもわかるように原画は相当大きなサイズのもので、アイリッシュ・ロンドン・ロサンゼルス・ニューヨークで展示会も開催され、その後寄付を目的にしたオークションにかけられるということだ。

日本語版のチャリティーとしては、「病気と闘っている日本のこどもたちに元気になってほしい。この本のストーリーと音楽、ナレーションを楽しんでほしい。」というジョン・カビラの提案によって、ナレーションアーティスト印税相当額の日本語版「ピーターとおおかみ」が「財団法人 がんの子供を守る会」を通して全国の病院に贈られ、実売売り上げの1%相当額が同会に寄付さるという。

世界に蔓延する様々な問題の解決を目指して、多くのアーティストがこのような活動に参加する例が多く見られるようになった。Bonoの本作に対する取り組みは、多くのミュージシャンに刺激を与え、問題を抱える当事者にとっての希望の光になることだろう。ぜひとも手にとって見てほしい作品だ。

絵本「ピーターとおおかみ」発売を記念して、動物ぬいぐるみをプレゼント。応募はコチラまでhttp://contents.barks.co.jp/present/special/index.htmlランダムハウス講談社
¥2,200(tax out)
ISBN4-270-00006-6
発売中
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