ダンスホール・レゲエ界の貴公子ショーン・ポール独占インタヴュー Part1

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ダンスホール・レゲエ界の貴公子
ショーン・ポール独占インタヴュー Part1

 
ポルトガル系ジャマイカ人の父親と中国系ジャマイカ人の母親を持つショーン・ポール
ダンスホール・レゲエをR&B/ヒップホップ・シーンへクロスオーヴァーさせながら、自らの存在を確立。
2003年にリリースしたアルバム『ダッティ・ロック』は米で約200万枚、
そして日本だけでも約20万枚のセールスを記録。ビヨンセと共演した話題の「ベイビー・ボーイ」も
大ヒットを記録した。そんな彼の最新インタヴューが米LAUNCH.comより到着した。


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レゲエとヒップホップはお互いにリンクしている。ダンスホールはヒップホップのかけがえのない兄弟なんだ

最新アルバム

『ダッティ・ロック[最強版] 』

ワーナーミュージック・ジャパン
WPCR-11717 2,400(tax out)

1 ダッティ・ロック・イントロ
2 シャウト(ストリート・リスペクト)
3 ギミー・ザ・ライト
4 ライク・グルー
5 ゲット・ビジー
6 ベイビー・ボーイ[withビヨンセ・ノウルズ]
7 トップ・オブ・ザ・ゲーム[feat.ラゼール]
8 ガンジャ・ブリード[feat.チコ]
9 コンクリート
10 アイム・スティル・イン・ラヴ・ウィズ・ユー[feat.サシャ]
11 インターナショナル・アフェアー[feat.デビー・ノヴァ]
12 キャン・ユー・ドゥ・ザ・ワーク[feat.セシール]
13 パンキー
14 マイ・ネーム
15 ジューキン・パニー
16 ギミー・ザ・ライト(パス・ザ・ドロ・ヴォイジャー・リミックス)[feat.バスタ・ライムス]
17 バブル[feat.ファーレンハイト]
18 シェイク・ザット・シングス
19 エサ・ロカ[feat.トニー・タッチ&R.O.B.B.]
20 パンキー(スパニッシュ・バージョン)
21 サムファイ・アイ


ヒップホップ、R&Bのトラックをフィーチャーしたダンスホール・アーティスト、ショーン・ポール。濃厚でリズミカルなジャマイカ・アクセントを持つ彼は、最近では50セントやブルー・カントゥレル、デ・ラ・ソウル、112の楽曲に参加、あの独特の声を披露している。事実上、無名だった彼は、'02年の「Gimme The Light」と「Get Busy」のヒットで一躍脚光を浴びたと思われがちだが、必ずしもそうではないようだ。

ショーン・ポールは'96年にジャマイカで1stシングル「Baby Girl」をリリース。以来、ダンスホール・レゲエ界で大きな力として認められている。以後6年間、彼の勢いは止まらず、2000年にデビュー・アルバム『Stage One』をリリース、'02年にはクロスオーバー・スマッシュとなった『Dutty Rock』を発表した。

誰もが羨む立場に立ったショーンは、先日、ニューヨークで『Dutty Rock』から数曲をパフォーマンス。その彼にLAUNCH.comの編集者、ビリー・ジョンソンJr.がインタヴューを試みた。ショーンは、サード・ワールドやシャギーのマネージャーとの出会い、レゲエとヒップホップのギャップ、大学時代の料理実習、ビデオに出演している素晴らしいダンサーたち(インタヴュアーが個人的にいちばん好きなトピック)について語ってくれた。


――ビデオに出演してるダンサーたちについて聞かせて? 動きが正真正銘のジャマイカ人という感じだけれど。

ショーン:もちろん。ジャマイカの文化は、ほとんどの場合、国際的にきちんと伝わっていない。実際にはジャマイカに存在しないダンスが、いろいろ出回っている。けれど、ビデオのダンスは曲にしっかりマッチしてると思う。ジャマイカでは、3、4年ごとに新しいダンスが誕生するんだ。だから、過去から現在まで、たくさんのダンスがある。俺はそういったのを伝えるのが大切だと思っている。ヒップホップがブレイクしたのも、そうしたからだろう。ヒップホップにはきちんとしたダンスがあって、音楽もある。全体がひとつの文化なんだ。そういうことを意識してほしい。

――ライヴのとき、オーディエンスがビデオと同じ動きをしているのを見ると、トリップする?

ショーン:そのとおり。特にヘアスタイルとか、ジャマイカではよく見かけるしね。ジャマイカでは、誰もが同じようにレゲエを踊る。こうした動きを見るのは、ジャマイカの文化が外に発信されてるからで、ひとりのジャマイカ人として誇りに思う。

――ジャマイカ本国での反応は? あのビデオを喜んでいる?

ショーン:ビデオがあったからこそ、「Gimme The Light」が1位になったんだ。ジャマイカでは、ウケてる。1位かどうかじゃなく、ビデオが発表されたら……バーン! トップに一直進さ。ダンスが本物で、他とは違うから。プリプリの女の子を使って、全身をなめるように見せようとしてるわけじゃない。そんなことしなくても、セクシーなんだ。ヴァイブがよかった。

――妥協した形でなく、本物で成功した気分は?

ショーン:う~ん、どんな場合でもステップが……。音楽を前面に押し出すには、どんなジャンルであっても、その人なりのステップがあるんだ。分かる? 俺は過去に人々がやった事を、ダメだとか、質が悪いといったような判断はしない。世界がヒップホップやストリート・ミュージックを受け入れようとしているわけだし、ヒップホップっぽいビデオとか、そういったのを組み合わせる必要があった。もっと前に自分たちのダンスを始めていれば、世界と時代はまったく違ったものになっていただろう。どんな人にもステップがあって、その人なりの段階というのがある。俺は今、人生で、人々にこれをもっと見せたいと思うような時期を生きている。準備は整っていると思う。15年から20年かかってるんだ。だから、今取るべきステップを踏む。確実にね。

――レゲエとヒップホップの溝をダンスホールという形で埋めようとしたのはなぜ?

ショーン:レゲエとヒップホップはお互いにリンクしている。ダンスホールはヒップホップのかけがえのない兄弟なんだ。ヒップホップというのは、社会問題とか、日常の出来事、様々な事柄について、人生の告白をテーマに扱っている。それが若者の意見なんだ。実際、無視できない。聞く耳を持つべきだ。ダンスホールはレゲエから飛び出て来た。必ずしも抗議の音楽じゃなく、啓蒙の音楽。間違った物事に火を放って、ポジティヴな方向に持っていく。第三世界の社会に意見を言うのが目的だったりする。だから、そういう意味でヒップホップと凄く似ていると思う。ストリートの音楽で若者の意見を繁栄している。

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