'04年はエアロスミスの年! ニューアルバム&ツアーを全力で展開

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ロックの王者エアロスミス。'01年の『ジャスト・プッシュ・プレイ』以来、通算14枚目となる3年ぶりのニュー・アルバム『HONKIN' ON BOBO(ホンキン・オン・ボーボゥ)』が'04年3月24日、日本先行発売予定との情報がオフィシャルに発表された。

このアルバムは、彼らのルーツであるブルースにインスパイアされたアルバムで、もちろん書き下ろしの新曲も収録。ジョー・ペリーによれば、「ブルースの曲ということを知らずに聴けば『ROCKS』『GET YOUR WINGS』の雰囲気に聞こえるかも」。アルバムのほとんどはライヴ録音、一発録りと言われている。といっても、単なるブルースのカヴァーアルバムというわけではなく、完全にエアロスミス流にアレンジされたエアロ・スタイル。オリジナルを知らなかったら、エアロのアルバムに普通に入っている新曲と思えるようなサウンドになっているということだ。

そして、日本時間2月2日に第38回スーパーボウルのヘッドライナーとして出演し、そこでニューアルバムからの曲が披露された。このプレ・ゲーム・ショーのキャッチフレーズは「Welcome to Houston - The Spirit of Texas」。エアロスミスの前に様々な催しモノが行われたが、そのプレ・ゲーム・ショーの大トリとしてエアロスミスは登場。パフォーマンスの前に、”NASA TRIBUTE”と呼ばれる演出映像が披露された。これはエアロのメンバーが1月27日(火)からヒューストン入りして、普通では入ることのできないNASA本部内で撮影されたもの。エアロスミスのメンバー5人が、映画『アルマゲドン』を彷彿させるような宇宙服を着て、スペース・シャトルに乗り込む映像から始まる。この映像についてスティーヴンは「シャトルに乗り込み、宇宙へ向かって飛び発ち、宇宙ステーションにドッキングしたんだぜ。それからシャトルを飛び出すと、地球に真っ逆さまに墜落…」と語っている。

そして、ステージ上に画面が切り替わり、実際のエアロスミスのメンバーが登場。お揃いの”宇宙服”(NASAの制服?っぽい衣装)を着ている姿が映し出される。ステージの周りを大勢のファンが取り囲み、3年ぶりのニューアルバムとなる『HONKIN' ON BOBO』より新曲「BABY PLEASE DON'T GO」と、名曲「DREAM ON」が演奏されたのだ。

また、このアルバムの発売記念ツアーとして、3月11日のテキサス州ラボックを皮切りに、6月28日ロックの殿堂の街オハイオ州クリーブランドまで、3ヵ月半に渡るツアーも発表された。なんとこのツアーのスペシャルゲストには、元祖アメリカン・パワー・ポップバンドであるチープ・トリックの参加が決定した。「エアロスミスとチープ・トリックなんて!これ以上にない組み合わせだよ!」とチープ・トリックのスポークスマン的存在であるリック・ニールセンは語っている。チープ・トリックといえば、'70年代終わりに世界的大ヒットを次々と放ったバンド。特に、アルバム『ライブ・アット武道館』(1978年)は、世界中でクワドラプル・ミリオン(400万枚)のセールスを達成している。彼らも、最新アルバム『スペシャル・ワン』をフューチャーしたパフォーマンスを行う予定とのこと。それぞれカラーの違うアメリカン・ロック・サウンドが一度に楽しめるこのコンサートツアー、1月末現在ツアー初日分がすでに売り切れであり、かなりの売上が期待される。
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