ジョン・ライドン、シドとナンシーの関係について語る

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セックス・ピストルズのジョン・ライドン(ジョニー・ロットン)が、自伝『ROTTEN: No Irish, No Blacks, No Dogs』の中で、妻ノラとの関係やセックス・ピストルズのバンド・メイト、シド・ヴィシャスのことを率直に語っている。ライドンは、ドラッグが引き起こした友人の悲劇の死をいまでも悲しく思っているという。

ライドンは、自分に誘いをかけてきたナンシー・スプランゲンをシドに押し付けたと告白している。「彼女には本当にうんざりだった。だから、シドに押し付けたんだ。その瞬間から彼らは終わった」ライドンをはじめ他のバンド・メイト(ドラマーのポール・クック、ギタリストのスティーブ・ジョーンズ)はバンドに悪影響を及ぼす彼女を避けていたが、シドだけはライドンが一番恐れていた“ボロボロのジャンキー・ロックンローラー”になってしまったという。彼は、当時、シドにヘロインを止めさせようと最善をつくしたと語っている。「ナンシーはシドを死に向かわせていた。俺はどれだけ、シドにドラッグを止めさせようとしていたことか。でも、あの女は自爆攻撃だった」

シドとナンシーといえば、ロックンロールの歴史の中で最も有名なカップル。'78年、ナンシーがNYのホテルで死亡しているのが発見され、シドは彼女の殺害容疑で逮捕された。しかし彼はその4ヵ月後、保釈中にヘロインの過剰摂取で死亡した。21歳だった。

一方、セックス・ピストルズ後のライドン(48歳)は、不動産売買で億万長者に。最近英国では、人気テレビ番組『I'm A Celebrity...Get Me Out Of Here』に出演し、エンターテイナーとして再評価されている。

Ako Suzuki, London
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