エミネムの音楽出版社がアップルコンピュータを提訴

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エミネムの曲を管理している音楽出版社エイト・マイル・スタイルが、エミネムの曲を無断使用したとして、アップルコンピュータを訴えている。

Billboard.comなどが伝えるところによると、問題となったのはアップルコンピュータがアメリカ内で展開している「iTune Music Store」のCM。エミネムの大ヒット曲“Lose Yourself”を無許可で使用したとして、アップルの他にバイアコム、MTVの子会社、広告代理店などに対して著作権侵害の訴訟を起こした。

「iTune Music Store」のCMは様々な曲をモチーフにして作られており、問題となったCMでは10歳の少年がiPodで音楽を聴きながら、エミネムの“Lose Yourself”を歌っているというもの。'03年7月からMTVのほか、様々なテレビ局で少なくとも3ヶ月放送されていた。また、アップルのウェブサイトでもこのCMを見ることができるようになっていた。

「エミネムは(アメリカ)全国に対して、この商品を支持したことはないし、たとえ彼が支持することに関心を示したとしても、その保証宣伝にはおそらく1,000万ドル以上の対価が望まれる」といった内容の、15ページに渡る訴状が金曜日にデトロイトの地方裁判所に提出された。

また、アップルコンピュータCEOのスティーヴ・ジョブズは、エイト・マイル・スタイルのマネージャーであるヨエル・マーティンに対して個人的に電話をかけてきて、ヨエル・マーティンとエミネムが「この(訴訟という)状況を考え直すよう」に説得を試みたという。

K.Omae, LA
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