若く新しい血を入れることで蘇ったハロウィンのすべてをヴォーカリストのアンディが語る。

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若く新しい血を入れることで蘇ったハロウィンのすべてをヴォーカリストのアンディが語る。

ハロウィンの“Magical 7 Years”。大きなメンバー交代が7年の周期で繰り返され、
その度にバンドはそれまで以上の実力を持つ新メンバーを迎えて蘇ってきた。
今回も新メンバーのサシャ・ゲルストナー(Gr)とステファン・シュワルツマン(Dr)を加え、
日本公演で快心のパフォーマンスを観せてくれた。
ヴォーカリストのアンディ・デリスに日本公演を振り返ってもらい、
メンバー交代劇や新メンバーについて話を訊いた。
今だから言える貴重な発言が満載!
ハードロックはこういう真摯な姿勢から生まれるのだ。

今バンドの状態が良いのは、お互いに気兼ねなく思ったことが言えるから 

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『RABBIT DON'T COME EASY』

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VICP-62323 2,520(tax in)


01.Just A Little Sign
02.Open Your Life
03.The Tune
04.Never Be A Star
05.Liar
06.Sun 4 The World
07.Don't Stop Being Crazy
08.Do You Feel Good
09.Hell Was Made In Heaven
10.Back Against The Wall
11.Listen To The Files
12.Nothing To Say
13.Fast As A Shark

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写真左から
ステファン・シュヴァルツマン(Dr)、マイケル・ヴァイカート(G)、
アンディ・デリス(Vo)、マーカス・グロスコフ(B)、
サシャ・ゲルストナー(G)。


――2月の日本公演の印象は?

アンディ:今までは日本はワールドツアーの出発点だったことが多かったんだけど、今回は5ヶ月近くのツアーの終盤なんだ。今回の日本公演は短期間に6回しかショーもなかったし、あっという間に終わっちゃったなという気がする。寂しい気持ちがするよ。日本はとても親しみのある国で、いつも安心感を感じられる国さ。故郷みたいで大好きな国に戻ってこられて、とても楽しめたよ。それにしても短かったなあ。

――今回の公演の大きなテーマは?


アンディ:特にコンセプトはないんだけど、タイトルは<RABBIT ON THE RUN>。去年のアルバム『RABBIT DON'T COME EASY』をもじってつけたんだ。ヴァイキー(マイケル・ヴァイカート)は<RABBIT ON THE RUN AND CHICKEN IN THE BAG>としたかったんだが、長すぎるってマネージメントから反対されて(笑)。でもこれがテーマっていうわけじゃないんだ。今回は新しいメンバーが二人いるので新鮮な気持ちでやれるし、彼らのおかげでバンドの音楽性やショーにも幅や深みが出たと思う。バンド内の人間関係もとてもいいので、楽しくハッピーにやっていける気がするよ。新ギタリストのサシャは他のメンバーより10歳くらい若いんだ。そういう若い血が入ったことでバンドが活性化され再生されるような感じがするよ。他のメンバーは世界中をツアーすることは当たり前のことになってるけど、彼にとっては初めての経験で何もかもが目新しくてスリルに満ちている。そういう彼の反応を見ていると、オレも昔の気持ちを思い出して、また新鮮にいろいろなことができる。良い形で影響を及ぼしあっているんだと思うよ。

――サシャは新加入とは思えないほどリラックスしてライヴをしていたね。他のメンバーも今まで以上に楽しんでいるようだったけど。

アンディ:サシャももう五ヶ月近くツアーをやってきてるから慣れているように見えるけど、ツアーが始まった頃は新しいことばかりで、“アドレナリン全開で汗噴出しまくり”みたいな感じでリラックスできていなくってさ。でも、もう80回もショーをやってきてるから、リラックスしてるように見えたんだろうね。

――新しいメンバーとのコンビネーションはどう?


アンディ:前のメンバーが辞める直前は違和感みたいなものがあったから、バンドにとって新しいチャンスや出発点があるというのはとってもいいことさ。それによって誰も完璧ではないということや色々なことをまた新たに学ぶことができる。学ぶことには終わりはないからね。ハロウィンには“Magical 7 Years”というのがあって、7年ごとに転機というか大きな変化が訪れるんだ。ステファンもサシャも本当にいい奴だし、うまくやってるから、少なくとも7年は一緒にやっていけるかな。もちろんそれ以上続けば良いと思ってるよ。とにかく、今はとても良い状態さ。

――日本公演では新曲が少なくて、昔の名曲が多かったね。

アンディ:コンサートの曲目を決めるのは、いつもすごく悩むところなんだ。でも“これぞ
っていう欠かせない曲っていうのがあるんだ。ファンが聴きたい曲、人気のある曲は欠かせないっていうのもある。そうなってくると新曲ばかりをやってられないからね。それと前のツアーと同じじゃいけないっていうのもある。変化を出して退屈じゃないコンサートをするには、新曲は4曲くらいがちょうどいい。今回は新しいメンバーが二人いるんで、昔の曲を演ることは彼らにとってもチャンスだからね。

――ハロウィンの歴史も長いものになっているけど、どうやってテンションを弱めずに続けていく気持ちを維持しているの?

アンディ:音楽を続けていられるのは、音楽が僕にとって大切な趣味なんだ。好きだからやってるんだけど、バンドをやっていると、バンド内での人間関係がダメになってしまった時や落ち込んでしまった時に、気分を盛り上げるというか熱意を取り戻すのが難しくなってしまうんだ。例えば、今回のメンバー交代では、ローランドとウィリーに対するヴァイキーとマーカスのしっくりいかない感じが膨らんでしまって辞めてもらったんだけど、居なくなった途端に音楽に対する熱意、バンドでやっていこうという気持ちが不思議と蘇ってきたんだ。バンドでやっていく上で大切なのは、作った曲を繰り返し繰り返しプレイしていくわけだから、それができるかどうかなんだ。それはバンド内のケミストリーにも関係していて、そういうものが損なわれてしまった時には続けていくことができなくなる。今のバンドの状態が良い一つの理由というのは、何か言う時に、気兼ねなく思ったことが言えるということなんだ。言いたいことが言える間柄ってことだね。音楽が好きで一番の趣味であることはもちろん、バンドをやっていくにはバンドの環境もすごく大切で、その環境によって、自分が音楽をやっていく姿勢が左右されてしまうんだ。

――今後のハロウィンの計画は?

アンディ:ワールドツアーが終わったら、それから4週間は何もしないでブラブラするオフを味わうよ。ギターにも触りたくないだろうな。でもその後はいつもの中毒に戻って、ギターを弾きながら色々なアイデアやメロディを生み出していくよ。それと並行して夏のフェスティバルがあるんだ。今のところヨーロッパで6回、アメリカで3回のフェスティバルに出る予定になってる。日本でも夏のフェスティバルはいくつかあって人気があるのもあるね。ハロウィンは演奏したことがなくてとても残念だけど、機会があれば出てみたいと思ってるんだ。メンバーそれぞれが新作のための新曲作りを始めているはずだから、フェスティバルが終わり次第、スタジオに入って新作に挑むというのがラフなスケジュールだね。実はアメリカで45回くらいのツアーのオファがあるんだけど、たぶんそれはやらないと思う。だってそれをやってたら新作を出すのがどんどん遅れちゃうだろ。



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