イラクのファルージャに駐留中の米軍はちょっと変わった音楽の使い方をしているようだ。Arrow1007 FMなどによれば、米海兵隊が軍用車のスピーカーからAC/DCなどの曲を大音量で流しているという。これはスンニ派イスラム教徒の戦闘員に対する心理戦法の一つ。イスラム圏ではこうした音楽がないため、戦士の神経をすり減らす効果がある。米軍は先週末、同市で起きている膠着状態を、この戦法で打破しようと試みた。AC/DCの曲は同時に闘う米兵の志気を高めている。イラク戦では特に彼らのアルバム『Back in Black』('80年)収録の「Hell's Bell」「Shoot To Thrill」が効果的とのこと。また、AC/DCのほか、ジミ・ヘンドリックスメタリカといったアーティストの曲が使われている。

米軍がハードロック、ヘヴィメタルを軍事使用したのはこれが初めてではない。米諜報機関は昨年、イラクの捕虜から情報を聞き出すためにメタリカの「Enter Sandman」を浴びせたという。また、'89年にはパナマの独裁者、ノリエガを投降させるためにガンズ・アンド・ローゼズの曲が使われている。

T.Kimura