Prefuse73、怒りを表現した最新アルバム

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昨年は自身最高傑作とも言えるアルバム『Surrounded By Silence』のリリースに加え、『Prefuse73 Reads The Books E.P.』というEP、さらにはPiano Overload名義でアルバム『The Singles Collection』を発表するなど、多作にして駄作なしを地で行くクリエイター、Prefuse73ことスコット・ヘレン。

そんな彼が、早くもニューアルバムを2月4日にリリースする。タイトルは『SECURITY SCREENING』。このアルバムは、前作『Surrounded By Silence』のプロモーションや、ツアーの際に体験したフラストレーションをそのテーマとしている。現に3曲目に収録された「illiterate interlude」などは、アメリカで出演したラジオDJとのやり取りがそのままサンプリングされている。ちなみにアルバム・タイトルである“SECURITY SCREENING”とは、空港の搭乗口にある警備システムのこと。誰もが体験する、あのフラストレーションの象徴をそのまま作品の題名に冠したのだ。

サウンド面では『Surrounded By Silence』の続編というよりは、Prefuse73の名前を一躍世界中に知らしめたカットアップ、エディット、そしてユニークなビート・プログラミングが主体となっている。また、プレフューズ・サウンドのもう1つの特長ともいえる、流麗なメロディも健在だ。

スコット・ヘレン曰く“『Surrounded By Silence』の続きではないけど、前作と今後の作品の間の変わり目になる一枚なんだ。次の作品はまた全然違うものになるよ”。この言葉を踏まえてアルバムを聴けば、このアルバムの存在感、そして彼がこの先に向かっていくべき方向性の一端が見えてくるのかも知れない。

スコット・ヘレンの進む先に何があるのか、彼の動向には今後も大きな注目が集まりそうだ。
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