日常に散りばめられた温かな瞬間、aikoの「シアワセ」
シアワセ。
声に出してみるだけで、どこか心の奥底がジンワリと温かくなってくる、そんな言葉をタイトルに冠したaikoのニューシングルが完成。もちろん、曲の中にもたっぷりの幸せが詰め込まれた。
「最近の中では一番、タイトル通りの曲が書けましたね。曲に対する気持ちをアレンジでさらに上げてもらった感じがすごくするし、今回はいつもと違うミュージシャンの方に演奏をしていただくことで、雰囲気がちょっと変わったところもあるし。これからの季節に合った、風が吹いているような曲になったと思います」
大好きな人の寝顔を眺めながら、幸せな感情を噛み締める主人公。歌詞は、些細な日常に散りばめられた温かな瞬間を切り取る、実にaikoらしい視点で描かれている。だが、今作ではそれに加え、ほんの少し大人っぽい表情も垣間見えている。
<生きていく為に泣くこともある/それがあたしを強くするならば/これも一番の幸せなんです><生涯離れてしまっても/あなたの一歩になるならば/幸せに思える日が来るのです>といったフレーズが示すように、どんな未来をも前向きに受け入れようと決意する、大きな愛がそこにはあるのだ。
「私も31歳になって、大人になってんなって思いました。例えば、昔だったら別れた人に対して、“テスト、全部赤点やったらいいのに!”とかね(笑)、そういうことを思ってしまう自分がいたんやけど、今はもう全然そういうことは思わなくて。出逢えた人はどういう形であれ、みんな元気であって欲しいと思うし、もし大好きな人と終わりがきてしまっても、そのときに幸せだったと思えていたらいいなぁって。そういうことを考えながらできたんですよね。だから、自分がこの先、もし壁にぶつかったらもう一回この歌詞を読もうと思う一曲になりました」
軽快で爽快なサウンドに同調するように、歌声もまた幸せな空気をしっかりとリスナーへと伝えてくれる。
「うん、この曲はもう笑いながら歌うことができましたね。メロディがコロコロ変わるし、(キーが)低いところも高いところもあるので、けっこう気合いを入れないとダメなところもあったけど、レコーディングはすごく楽しかったです」
また、カップリングには「学生時代と今の自分を重ね合わせて書いた」という『リップ』と、ジャジーなミディアムナンバー『朝の鳥』を収録。それぞれ、タイトル曲とは違った雰囲気を楽しませてくれるaiko流ラブソングだ。
「『リップ』はね、作ったときは“はしゃぎすぎました、すいません……”みたいな感じでしたね(笑)。でも、途中のフェイクとか間奏のメロディラインとか、全部が大好きで。歌ってたらすごくニコニコしちゃう曲なので、はやくライヴで歌いたいです。それと『朝の鳥』のほうは、みんなが起き出す頃に寝る、逆朝方人間のaikoだからこそできた曲。空気がキレイで、すごく静かで、クルマもほとんど走ってない時間帯を、好きな人ともこっそり共有したいなぁって思いながら作りました。これもすごく気持ち良く歌えましたよ」
“やっぱりaikoの曲だわぁ”という安心感と、“お、こんなaikoもいるんだ!”という新たな表情をも感じさせてくれる3曲で、とびきりシアワセな時間をどうぞ。
(文/もりひでゆき)
声に出してみるだけで、どこか心の奥底がジンワリと温かくなってくる、そんな言葉をタイトルに冠したaikoのニューシングルが完成。もちろん、曲の中にもたっぷりの幸せが詰め込まれた。
「最近の中では一番、タイトル通りの曲が書けましたね。曲に対する気持ちをアレンジでさらに上げてもらった感じがすごくするし、今回はいつもと違うミュージシャンの方に演奏をしていただくことで、雰囲気がちょっと変わったところもあるし。これからの季節に合った、風が吹いているような曲になったと思います」
大好きな人の寝顔を眺めながら、幸せな感情を噛み締める主人公。歌詞は、些細な日常に散りばめられた温かな瞬間を切り取る、実にaikoらしい視点で描かれている。だが、今作ではそれに加え、ほんの少し大人っぽい表情も垣間見えている。
▲「シアワセ」(初回限定仕様盤) |
「私も31歳になって、大人になってんなって思いました。例えば、昔だったら別れた人に対して、“テスト、全部赤点やったらいいのに!”とかね(笑)、そういうことを思ってしまう自分がいたんやけど、今はもう全然そういうことは思わなくて。出逢えた人はどういう形であれ、みんな元気であって欲しいと思うし、もし大好きな人と終わりがきてしまっても、そのときに幸せだったと思えていたらいいなぁって。そういうことを考えながらできたんですよね。だから、自分がこの先、もし壁にぶつかったらもう一回この歌詞を読もうと思う一曲になりました」
軽快で爽快なサウンドに同調するように、歌声もまた幸せな空気をしっかりとリスナーへと伝えてくれる。
▲「シアワセ」(通常仕様盤) |
また、カップリングには「学生時代と今の自分を重ね合わせて書いた」という『リップ』と、ジャジーなミディアムナンバー『朝の鳥』を収録。それぞれ、タイトル曲とは違った雰囲気を楽しませてくれるaiko流ラブソングだ。
「『リップ』はね、作ったときは“はしゃぎすぎました、すいません……”みたいな感じでしたね(笑)。でも、途中のフェイクとか間奏のメロディラインとか、全部が大好きで。歌ってたらすごくニコニコしちゃう曲なので、はやくライヴで歌いたいです。それと『朝の鳥』のほうは、みんなが起き出す頃に寝る、逆朝方人間のaikoだからこそできた曲。空気がキレイで、すごく静かで、クルマもほとんど走ってない時間帯を、好きな人ともこっそり共有したいなぁって思いながら作りました。これもすごく気持ち良く歌えましたよ」
“やっぱりaikoの曲だわぁ”という安心感と、“お、こんなaikoもいるんだ!”という新たな表情をも感じさせてくれる3曲で、とびきりシアワセな時間をどうぞ。
(文/もりひでゆき)
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