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──新作アルバム『ビーイング・サムバディ』を完成させた手応えは?
ケリ:素晴らしい作品だと思うし、すごく満足してるわ。
ミシェル:デビューする前は1stアルバムを出せるとさえ思っていなかったのに、2枚目も出せて本当にうれしい。
──1stアルバムが成功したことで2ndアルバムにプレッシャーはなかった?
ケリ:とくにプレッシャーはなかったわね。とりあえずみんなで集まって曲を作っていたら、のめり込んでしまって、最終的には65曲ぐらい書いたの。その中からアルバム用に選ぶのが大変だったわ。でも全体的にはすごく楽しかったの。
──M2「ジャンピン」ではイントロのギターがかっこよかったけど、あの曲はどんな風に生まれたの?
ジェシカ:あの曲は前からあったんだけど、前のツアーで、ライヴで演奏したときに生ドラム、生ギターでやってみたらすごくうまく行ったの。だから、生のギターで行こうってスタジオに入って録り直したのよ。
トニー:そう、この曲は以前はシーケンスとキーボードが主体で、ギターはサンプルを使ってたんだ。ライヴでの結果をふまえ、ギターは生の方がいいってことになったんだよ。
──M5「ワッチャ・ドゥーイン・トゥナイト」はリバティーXにしてはかなりヒップホップでしたね。
ジェシカ:あたしとトニーがプロデューサーと組んで作った曲なんだけど、トラックはプロデューサーが作って、メロディと歌の部分はあたしたちが重ねていったの。自分たちでもすごく気に入ってる曲よ。
──ヴォーカル、コーラスの絡み方が絶妙で、また男性、女性どちらもいるのがリバティーXの強みですが、実際に誰がどこを歌うかはどうやって決めるのですか?
ケヴィン:プロデューサーが第三者的に客観的に見て決めることが多いね。あとはスタジオに入って全員で歌ってみて、誰の声がどこに合ってるかを当てはめたりして。
──ニュー・アルバムではエレクトロニック・サウンドと生楽器のサウンドが融合していましたが、サウンド面でフォーカスしたのはどんな点でしょうか?
トニー:1stアルバムは、サウンド面ではコンピューターや機材に頼った面があったんだ。それがツアーで生楽器の経験を積むことによって、自分たちが曲を書くときにもギターやピアノを使ったりと、生楽器を重視することにつながったんじゃないかな。
──シングル「ジャスト・ア・リトル」の成功とブリット・アワード受賞はグループにどんな影響を与えましたか?
ジェシカ:すごくうれしかったわ。あとは周りの人がちゃらちゃらしたアイドルじゃなくて、ちゃんとしたグループとして見てくれるようになったの。
──現在イギリスの音楽シーンではミシェル(・マクナマス)やウィル・ヤングなどテレビ番組『Pop
Idol』出身のミュージシャンが活躍してるけど、同じくテレビ番組出身のリバティーXはどう感じてる?
ケリ:自分たちのやりたい音楽をやって、いい音楽をやって、それで成功しているならいいことなんじゃない? 出身がテレビか、別のものかはあまり関係ないわ。
──リバティーXでは日本ではそれほど有名というわけではないけど、どんなアピールをしていきたい?
ミシェル:とにかく自分たちの音楽を聴いてもらいたいと思ってる。それに、ぜひまたライヴで日本に来たいな。
取材・文●編集部
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