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1987年にユージン・ケリーとフランシス・マッキーによって結成。パステルズのスティーヴン・パステルが主宰するレーベル53rd & 3rdより、2枚のシングルと1枚のフル・アルバムをリリースして1989年に解散。

その後、ニルヴァーナのカート・コバーンが心酔し、「世界で一番好きなソングライター」と公言したり、ライヴで頻繁にカヴァーを演奏するようになり、再発見された稀有なガレージ・ポップ・レジェンドしてようやく世界的な認知を得ることになる。

1992年には、サブ・ポップから全スタジオ録音を収録した編集盤『The Way of the Vaselines: A Complete History』がリリースされ、再評価の機運を決定づけた。ユージン(キャプテン・アメリカ~ユージニアス~ソロ)とフランシス(サックル~ソロ)それぞれの活動を経て、2006年に16年ぶりの共演となるジョイント・ツアーが実現、ヴァセリンズの曲も披露されたが、2008年4月にようやくヴァセリンズ名義での再結成が実現。翌2009年には日本も含む世界中のフェスに出演、全米ツアーも行い、完全復活を果たす。同年、サブ・ポップから、デモやライヴ音源も含む新たな2枚組編集盤『Enter the Vaselines』がリリースされた。

マンチェスター郊外のモスリーにあるアナログ・カタログ・スタジオでジュリー・マクラーノンが録音を担当し、彼らのファースト・アルバム『Dum Dum』の時と同じジェイミー・ワトソンがプロデュースを務めた『セックス・ウィズ・アン・エックス』のレコーディングは、13日間で12曲(加えて2曲のB面曲)の録音を終える、という古風なやり方で行なわれた。

2010年時点でのザ・ヴァセリンズは、ユージンとフランシスの他、ゲスト・ミュージシャンにベル・アンド・セバスチャンのスティーヴィー・ジャクソン(ギター)とボブ・キルディア(ベース)、1990sのマイケル・マクゴーリン(ドラムス)を迎えている。ザ・ヴァセリンズがこの素晴らしい新作を作るのには20年の歳月を要したかもしれないが、実に待った甲斐があったというもので、2人それぞれのソロ・キャリアをクライマックスに押し上げている。

アイロニーは失われていない。インディーミュージックが楽しくないなんていったのは誰だ? ここには勿体ぶった苦痛などない。一片の苦さを伴った最高の興奮があるだけだ。

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