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「漠然とした不安」、「自分自身への苛立ち」、鬱屈した青春を後ろ向きに駆け抜ける!
滝本竜彦の新世代ベストセラー、衝撃の完全映画化。

「漠然とした不安」や「自分自身への苛立ち」。青春期に誰もが感じる感情を「謎のチェーンソー男」や「制服の美少女戦士」という非日常のキャラクターを巧みに登場させることにより、大胆かつ繊細に表現し、大ベストセラーとなった「ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ」。
ポンポン飛び出す現代の若者の本音や呟きを捉えたテンポのよいスピーディーな筆致は、10代後半から30代という幅広い支持と共感を得て、単行本は5万部、文庫本は15万部という記録をたたき出した。
小説は、第5回角川学園小説大賞特別賞を受賞し、毎年、角川文庫「夏の100冊」にチョイスされる、「新たな青春小説の金字塔」的作品である。
作者は、滝本竜彦。ひきこもりが高じて大学を中退。彼だからこそ若者特有の気持ちを、等身大かつリアルに表現し得たのだろう。そんな彼も今や、「NHKにようこそ!」「超人計画」など、ベストセラーを連発する俊英の若手作家である。

■現代を描きながら、誰の心にもある傷と想い出を呼び覚ます青春活劇

本作は、待望されつつもビジュアル化は難しいといわれていた小説を、見事に映画化した青春活劇だ。何の変哲もない高校生活の風景の中に、いきなりチェーンソー男が出現するという、不条理かつファンタジー的な要素を、ワイヤーアクションとCGを組み合わせ、パワフルでスピーディーな映像で表現すると同時に、高校生たちの“今”をリアルに捉え、その吐息をも逃さない。コミカルでほろ苦い青春物語と、突如、出現するハイパーアクションを、見事にスクリーンの中で融合、息づかせることに成功した。
主人公らの気持ちのありようも映像となったことで、より鮮やかに浮かび上がる。無力感に包まれる陽介が“ワケが分からない”と思いつつ、戦いに巻き込まれることに魅力を感じるのは何故なのか。毎晩、チェーンソー男と渡り合う絵理は何故戦い続けなければいけないのか。傍から見たらバカみたいなこの“現代の高校生たち”の行動はしかし、多くの意味を含んでいることに気付かされる。彼らは自分自身の存在を模索して思い詰める、「死」を捉えることで何かを得ようともがく。正しい方向なんてわかるわけないけど、人は一度は全力疾走をしてみなければならない。そこに聞こえる荒削りでリアルな息遣いは、誰の心にもある青春の傷であり、想い出なのだ。 一方、原作以上に友人の存在・高校生活という時代がクローズアップされる。
陽介の心に大きな楔を打ちつけた、バイク事故で死んだ親友・能登。手当たり次第夢を追いかける渡辺という男子高生3人組の友情や関係性。またバイク、バンド、恋、図書館でのデート、遅刻、赤点など青春の数々の断片に、懐かしさと甘酸っぱさを噛み締める。これは、誰もがそれぞれ感情移入できる、“ボクらの映画”なのだ。

■若手を代表するフレッシュな実力派によるアンサンブル

主人公の山本陽介を演じるのは、活躍がめざましい市原隼人。無力感に包まれた陽介が、絵理との出逢いをきっかけに「どうせなら彼女を守ってカッコ良く死んでやるぜ!」とネガティブな目標に突進していく様子を、等身大に生き生きと演じている。対して型破りなヒロイン、雪崎絵理を演じるのは関めぐみ。近年、めきめきと演技力に磨きをかけている彼女だが、本作では今までにない大胆なアクションを披露する一方、少しずつ陽介に惹かれていく心の変遷をも表現し、今後の活躍の可能性をさらに広げてみせた。
また陽介の親友で、バイク事故で亡くなった能登に、人気急上昇中の三浦春馬。そしてお調子者だが、陽介の心を映す親友役の渡辺に、『Always続・三丁目の夕日』での好演も光る、若き演技派の浅利陽介。次世代を担う旬の若手俳優たちが、見事なアンサンブルを見せている。

■各界から集まったプロフェッショナルなスタッフ

監督は、CM界の旗手、北村拓司。05年、CM界の最高栄誉であるACC金賞を受賞した実力の持ち主だ。CGエフェクトとキャラの使いこなしに定評のある彼が、その力量を遺憾なく発揮し、見事な長編映画デビューを飾った。本作では、これまでにないほどワイヤーアクションを駆使するとともに、「デスノート」「エクスマキナ」でもその実力を遺憾なく発揮した日本屈指のCGスタジオ、デジタル・フロンティアのセンスとクオリティにより、劇的で鮮烈な「ネガチェン」の世界を作り出すことに成功している。
主題歌を歌うのは、デビュー半年で着うたダウンロードが300万件突破という、異例のブレイクを果たした超話題のグループGReeeeN。4人全員が歯科医大生のため顔出しせず、ライブも行わないという異例尽くめの彼らが、エンディングテーマを書き下ろしている。
さらに大ブレイクを果たしたGReeeeNに止まらず、“10-FEET”“音速ライン”“YOUR SONG IS GOOD”“SoulJa”そして“ THEE MICHELLE GUN ELEPHANT”など、新世代グルーヴィノベルの映像化にふさわしい、豪華アーティストが楽曲を提供しているのも話題だ。

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