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lela (レラ)。
この外国語のような響きを持った言葉は、アイヌ語で「風」という意味を持つ。そして、北海道で生まれ育った彼女が、表現者として生きるために選んだ名前である。

20年以上、自分という透明な殻の中で眠り続けてきた、彼女の唯一の表現方法は「歌うこと」。「全てに温もりを与え、光りを照らす太陽になりたい…。」

大きな瞳を力強く輝かせながら、聞き取れない程の、か細い声で言う。人と交わる事を好まない彼女自身が懸命に“陽のあたる場所”を探し求める。太陽のように、優しく温もりを宿し、聞き手に対して光りの道しるべになる。 lela にとって“陽のあたる場所”が、そこにある。