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広告のドキュメンタリーからパンクまでを辿る音楽的冒険の中で、デイヴ・バクスターはアバランチ・シティの創設者として、自己表現の場を見つけた。アルバムの曲を全て作り、プロデュースも手掛け、さらに全ての楽器までも演奏する彼は、そのほとんどをニュージーランドのカントリーサイドに点在する田舎風の木造建築に引きこもっているときにレコーディングしたという。このアルバムはバクスターが、ある種の謙虚な音楽的マエストロであることを見せている。

万華鏡のように多彩なサウンドの中でもはっきりとしていることがある。ここで聴こえる声は、ただのシンガーのものでなく、ストーリーテラーのものである。きらきらと輝くポップスから、内省的でシンプルに削ぎ落とされたフォークまで多岐に渡るサウンドが収録されたこのアルバムは、一流のソングライティングと、活き活きとしたフック、そして自己洞察に優れたシンプルな歌詞を好むものの為の作品である。これは聴く者の慰めとなる、いや、聴く者をその仲間に入れてくれるロマンティックなアルバムである。

『OUT NEW LIFE ABOVE THE GROUND』は元々アバランチ・シティのオフィシャル・サイトでフリー・ダウンロードとして配布されていた。11,000ものダウンロードを記録したころ、アバランチ・シティはワーナーミュージック・オーストラリアと世界契約を交わし、これによりアルバムは2011年に世界発売されるとこになった。

「みんなが手に入れられるようにしたかっただけなんだ」そう彼は説明する。「僕は一生懸命がんばってこのアルバムを作ったけど、ただ売ってたら、数百人の人しか買ってくれなかっただろう。僕にとってはそれ以上のものだったから、より多くの人の手に渡り、聴いてもらって、友達に貸したり借りたりしながら、曲に共感して欲しいと思ったんだ」。しかも「ラヴ・ラヴ・ラヴ」は、2月20日に起こったニュージーランドのクライストチャーチの震災後、ラジオから大量にオン・エアされ、ニュージーランドの人々の心を癒す大きな力となった。これにより、「ラヴ・ラヴ・ラヴ」はニュージーランドのシングル・チャート1位を獲得した。

バクスターと彼のバンドは、ロサンゼルス、ニューヨーク、そしてロンドンでのショウを終えたばかりだが、7月からのオーストラリア・ツアーでは、ロックハンプトン出身のBusby Marouのサポートを務めることになっている。アバランチ・シティはソロ・プロジェクトだが、ライヴ・パフォーマンスでは様々なミュージシャンとマンジョー(マンドリンとバンジョーのハイブリッド楽器)からウクレレ、グロッケンシュピール(鉄琴)、アコーディオンといった様々な楽器が用いられている。