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ELOことエレクトリック・ライト・オーケストラは、'71年にバーミンガム出身の元ムーヴのロイ・ウッド、ジェフ・リン、ベヴ・ベヴァンによって結成された。ムーヴで目指していたロックとストリングス(オーケストラ)の融合をより明確に打ち出すためである。そのイニシアチブをとっていたのはロイ・ウッド。しかし彼は1stリリース後の'72年に脱退。新しいバンド、ウィザードを結成する。

その後ELOは実質上ジェフ・リンのものになり、クラシカル、プログレでいながらも、ポップの要素を強め、チャートにもどんどんヒット曲を送り込んでいくようになる。特に'76年の『ワールド・ニュー・レコード』から『アウト・オブ・ザ・ブルー』『ディスカバリー』と続くスペイシーなサウンドは、世界中で大ヒットを記録した。しかし'86年の『バランス・オブ・パワー』を最後にELOは解散。ジェフ・リンはソロ活動を始め、'90年代はプロデューサーとして多くのアーティストを手掛けていく。'91年、ベヴ・ベヴァンによってELO?がスタートするが、ジェフ・リン=ELOを実感させ、彼の不在の寂しさを感じさせた。そして2001年『ZOOM』で15年ぶりにELOが復活した。