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誇大広告と言うのは、息もつけないレコード会社の重役達にとっては酸素のようなものだが、サンフランシスコ出身の4人組にはとても肩の荷の重いものだった。というのも「次のSupremes」と呼ばれ、普段以上に現実的ではないというべき期待をかけられていたからである。

En Vogueはそのたとえに見合うまではいかなかったが(当たり前の事ではある)、女性だけのR&Bヴォーカル・グループのジャンルを復活させ、確かなキャリアを積んでいる。彼女らが現れなければ、今日のSisters With VoicesやXscape等の、あの衣装での成功はなかったであろう。

''88年、ベイエリア(サンフランシスコ湾周辺)で活動をしていたプロデューサーThomas McElroyと、同じプロデューサーでTimex Social ClubやTony Toni Toneを手がけた事もあるDenzil Fosterは、Terry Ellis、Cindy Herron、Maxine Jones、Dawn Robinsonの4人を、Atlantic Recordsからリリース予定だったコンセプトアルバム『FM2』のために集めた。4人とも女優やモデルといった経歴を持ち、いずれも確かでパワフルな声を持っていた。

McElroyとFosterの力添えでAtlanticと契約を結んだ彼女達は、彼ら2人のプロデュースによって初アルバム『Born To Sing』をリリースした。抑制のきいた催眠効果がありそうなグルーヴの“Hold On”が''99年7月に2位を記録し、この1stシングルのおかげでアルバムはモンスター・ヒットとなった。

その後、グループはSpike Lee監督のコカコーラのコマーシャルでそのスマートで洗練された姿を披露。''92年、またもや大ヒットとなる“My Lovin'' (You''re Never Gonna Get It)”を引っさげて復活。同時に発表されたアルバム『Funky Divas』は、さらに多様なサウンドを取り入れ、“Giving Him Something He Can Feel”や“Free Your Mind”といったトップ10ヒットを送り出した。リミックスアルバムである『Runaway Love』はEn Vogueの名前を世界に知らしめ、''94年にラップグループSalt ''N Pepaと組んだ“Whatta Man”では3位を記録した。